緑に囲まれた貴船神社は縁結びで有名!良縁を掴むための参拝方法とは?
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2022年10月10日
京都の貴船神社は、春・夏・秋・冬でそれぞれ違った景色を堪能できるおすすめの神社。
今回は、四季折々の貴船神社の見どころを解説して、境内のおすすめスポットもまとめてみるね。
目次
【貴船神社の見どころを徹底解説!】
貴船神社境内にはたくさんの見どころスポットがあるから、余すことなく見たいよね。
ここではおすすめの見どころを徹底解説していこう。
<手水舎>
貴船神社の手水舎の正面には、訪れる時によって違う言葉が書かれているの。
ぜひ、参拝する時にはチェックしてみよう。
<本宮>
現在の社殿は、御神座が本宮に還されて950年という節目である2005年に「平成の御造営事業」によって建てられたもの。
基礎から全てを一新して、建て替えられていて、本殿は流れ造り様式になっているよ。
本宮は創建の地・奥宮が洪水で流損したために、1055年に現在の地に移動。
それ以来、1864年まで何度も御造替が行われ、1922年には国費による大修理が行われたんだ。
<龍船閣>
手水舎の向かいにあるのが、本宮から外に突き出す形で建てられている「龍船閣」だよ。
ここは休憩処となっていて、夏は新緑の青いモミジ、秋は美しい紅葉を楽しめるスポットとして有名。
龍船閣には椅子が置いてあるから、美しい景色を見ながらゆっくり休むことができるんだ。
また、ここには絵馬や結び文も置かれているよ。
<奥宮>
運気昇龍パワーの源である「奥宮」の社殿は天保年間(1830~1843年)に建てられたもの。
幾度の修理を行いながら、現在に至るよ。
平成24年(2012年)には約150年ぶりの本殿の解体修理が行われたんだ。
<龍穴>
奥宮の本殿の真下には「龍穴」と呼ばれる巨大な大きな穴が開いているという伝説が残っているんだ。
この龍穴は、「奈良室生」、「岡山備前」と並ぶ「日本三大龍穴」の1つとされていて、特に神聖で強大な力を噴出するパワースポットなの。
直接人の目で見ることは誰も許されていなくて、150年ぶりの解体修理の時でさえも龍穴が人目に触れることはなかったそう。
本殿を東の権地へ移すとともに、龍穴が覆われるようにして、修復した本殿はまた龍穴の上に戻されたんだ。
<船形石>
奥宮社殿の傍らにあるのが「船形石」だよ。
玉依姫命は水源を求めて黄色い船に乗って川をさかのぼり、この地にたどり着いたそう。
その時、玉依姫命が乗っていたと伝わる「黄船」が、この石組みのなかに隠されていると伝わるの。
人目に触れないように石で包んだというのは、実に興味深いよね。
ちなみに玉依姫命が黄色い船に乗っていたことから、奥宮は別名「黄船宮」とも呼ばれているんだ。
また玉依姫命は航海の安全を守護する神「船玉神」としても信仰が厚くて、船形石の小石には海上安全の御利益があると言われているよ。
<白髭社>
二の鳥居を超えてすぐ右手にあるのが白髭社だよ。
御祭神は猿田彦命(さるたひこのみこと)
猿田彦命は天孫降臨の際に道案内をしたことから「導きの神」や「交通の神」として広く知られている神様なんだ。
延命長寿などの御利益があやかれるよ。
<鏡岩>
本宮の裏手の山あたりにある「鏡岩」は貴船大神が降臨されたとされる岩。
入ることが禁止されている禁足地となっていて、誰も近づくことができないんだ。
そこには磐座があって、古代の祭場であった神聖な場所なんだよ。
<石庭>
古代の神聖な祭場「天津磐境」をイメージして作庭されたのが「石庭」だよ。
昭和の作庭家の第一人者である故・重森三玲氏作。
庭の形は船形になっていて、庭の中央にある椿の木は船の帆柱で、神が降臨する木でもあるの。
船形を形作るのに使われた石は、貴船石が使用されているよ。
<末社・梶取社>
叡山電鉄「貴船口駅」近くには貴船神社の一の鳥居があって、その近くの貴船川と鞍馬川の合流地点に、貴船神社の末社「梶取社」があるよ。
この梶取社には梶取大神が祀られているんだ。
梶取大神は玉依姫命が乗ってきた黄色い船の船頭。
急流をものともせず巧みに楫をとって、玉依姫命を安全に奥宮まで案内したと伝えられているの。
この梶取大神がいなければ、玉依姫命は貴船に辿り着けなかったかもしれないんだ。
梶取大神は「航海安全の神」としてはもちろん、幸運の梶、万福の梶、人生の梶をとる神、人生進路を守る神としても崇められているんだ。
また現代では車のハンドルを巧みに操る神として「交通安全」や「旅行安全」の御利益もあるそう。
<奥宮末社・吸葛社>
船形石の横にあるのが末社・吸葛社だよ。
吸葛社の御祭神は大国主神の子である味鉏高彦根命(あじすきたかねひこ)
ご利益は農業守護、不動産の守護、家内安全、商売繁昌、縁結び、文筆業の守護などがあるんだ。
<奥宮末社・鈴市社>
吸葛社の向かいにあるのが、末社・鈴市社だよ。
御祭神は初代天皇、神武天皇の皇后様である媛蹈鞴五十鈴媛命(ひめたたらいすずひめ)
安産・育児・生育安全・家庭円満などの御利益があやかれるよ。
<御神木「桂」>
貴船神社の本宮・奥宮・結社にはそれぞれ御神木の桂があるんだ。
・本宮の御神木「桂」
本宮にある御神木「桂」は、大地からエネルギーが御神木を通り空から降り注いでいるよ。
・奥宮の御神木「桂」
奥宮末社・鈴市社の隣には、奥宮の御神木の桂があるの。
奥宮本殿北側には、京都市指定の天然記念物となっている桂もあるそう。
・結社の御神木「桂」
結社の御神木である「桂」は、地から「氣」が噴出して、そこから龍神が天に昇っているような力強いイメージがあるんだ。
<連理の杉>
貴船神社・奥宮にある「連理の杉」は、杉とカエデがくっついて1つになっているとても珍しい木なんだ。
2つの異なる樹木が一緒になるとは、びっくりだよね。
しかも根元部分からぴったりとくっついているんだよ。
「連理」とは別々の木が1つになるという意味があって、夫婦や男女の仲が睦まじいことを表しているそう。
<奥宮末社・日吉社>
奥宮の末社である日吉社は、連理の杉の前に鎮座。
御祭神は大物主命(おおものぬしのみこと)なんだ。
大物主命は山の神様で、背後にそびえる聖なる山「貴船山」を守護しているよ。
<結社>
本宮と奥宮の間にあるのが縁結びで有名な「結社(ゆいのやしろ)」だよ。
結社と言えば「結び文」が有名で、願い事をしたため結び処に結ぶと、願いが叶い生涯の幸福が得られるそう。
<御祭神の御料船「天の磐船」>
「天の磐船」は貴船の山奥で見つけられた船形の自然石で、平成8年3月に貴船神社に奉納されたんだ。
結社の御祭神・磐長姫命の御料船として結社境内に納められたんだよ。
<相生の大杉>
樹齢1000年にもなる名木「相生の大杉」は、1つの根から2本の杉が生えているんだ。
仲良く寄り添う老夫婦のようで、「夫婦円満」の象徴と言われているよ。
【貴船神社の四季それぞれの魅力を解説】
貴船神社には四季折々に違う美しさが見られるんだ。
それぞれまとめてみよう!
<春>
貴船神社には数は多くないものの、ヤマザクラを楽しむことができるよ。
桜を鑑賞するスポットとしては、本宮にある龍船閣がおすすめ。
<夏>
初夏の貴船神社は新緑が、真夏には深緑が美しいんだ。
参道に立ち並ぶ朱色の灯篭とのコントラストが絶妙。
また七夕の季節には「七夕笹飾りライトアップ」というイベントも開催されているの。
このイベントでは本宮に七夕の笹飾りが設置される他、灯篭もライトアップされるよ。
<秋>
貴船神社は京都随一の紅葉の名所として知られているの。
例年11月上旬~と京都市内よりも早い時期から紅葉を楽しめ、紅葉の見頃に合わせてライトアップも行われるよ。
参道や本宮の境内に植えられたモミジやカエデが赤く染まってとても綺麗なんだ。
特に本宮にある龍船閣から見下ろす紅葉は絶対に見ておきたい絶景だよ。
貴船神社の紅葉は、緑色・黄色・赤色のコントラストが美しいと評判なの。
<冬>
地域柄、雪が積もることも多い貴船神社では、雪景色を堪能できるんだ。
参道に立ち並ぶ春日灯篭の朱色と、雪の白のコントラストは実に美しく幻想的だよ。
1月1日~2月28日の期間の内、雪の降る日限定(休日のみ)で本宮のライトアップイベントも開催されるの。
【貴船神社の住所とアクセス】
住所
京都府京都市左京区鞍馬貴船町180
アクセス
- 京都駅から北へ約40分(約18km)
- 名神高速東ICから北へ約50分(約20km)
- 名神高速南ICから北へ約50分(約22km) など
公式サイトより引用