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2022年10月6日四季折々の魅力が満載!知られざる貴船神社のおすすめスポットを解説!
2022年10月10日京都の奥座敷・貴船にある貴船神社は緑に囲まれた古い神社。
四季折々の美しい景色が楽しめ、縁結びの御利益がある神社として若い女性を中心に多くの参拝客が訪れるの。
貴船は避暑地としても人気のエリアで、貴船川沿いの川床が並ぶ風景は「京の夏の風物詩」にもなっているんだ。
ここでは、京都貴船の人気観光スポット貴船神社の魅力に迫ってみよう。
目次
【貴船神社の総本宮「貴船神社」とは?】
京都市内から車で40分ほどの左京区・鞍馬山の麓にある貴船神社。
春は新緑、秋は紅葉、冬は降雪など四季折々で美しい姿を見せてくれるノスタルジックな神社なんだ。
貴船エリアは京都を流れる鴨川の水源地に位置しており、真夏でも涼しいことから「京都の奥座敷」の名でも親しまれているよ。
貴船神社は全国に約500社を数える貴船神社の総本宮。
貴船神社の創建年代は不明なほど古くて、1300年前の社伝には御社殿造替の記録が残っているそう。
天武天皇の御代・白鳳6年(677年)頃にはすでに社殿が造られていたと言われているよ。
京都でも屈指の歴史を誇る神社なんだ。
近くを流れる貴船川は鴨川の源流であり、御所の真北に鎮座していた貴船神社は「京都の水源を守る神」として歴代朝廷から大切にされてきたの。
【貴船神社は京都の水源を守る「水の神様」と「縁結びの神様」が御祭神】
貴船神社は京都の水源を守る水の神様と縁結びの神様をお祀りしているよ。
<水の神様>
貴船神社本宮・奥宮では水の神様である「高龗神(たかおかみのかみ)」をお祀りしているよ
また奥宮には一説によると玉依姫命(たまよりひめのみこと)と闇淤加美神(くらおかみのかみ)も祀っていて、これらの御祭神が「貴船大神」「貴船明神」と総称されているの。
高龗神と闇淤加美神は、どちらも降雨・止雨を司る龍神様なんだ。
ちなみに玉依姫命は神武天皇の母にあたる神様で、黄色の船に乗って大阪湾から淀川・鴨川を遡り、源流である貴船川の上流に至って、この地に祠を建て水神を奉ったという創建伝説が伝えられているよ。
<縁結びの神様>
貴船神社には本宮・奥宮・結社(中宮)の3つの社殿があって、結社は恋を祈る社「恋の宮」と言われ縁結びの御利益で有名なんだ。
結社の御祭神は「磐長姫命(いわながひめのみこと)」
神武天皇の曾祖父にあたる瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が木花咲耶姫(このはなさくやひめ)を娶る際、木花咲耶姫と磐長姫命の父親は、姉妹ともに嫁ぐことを申し出たそう。
しかし瓊瓊杵尊は醜い容姿であった磐長姫命だけを送り返してしまったんだ。
磐長姫命はそのことを恥じて、「このような悲しみは私だけにして、人々に良縁を授けよう」と貴船の地に鎮座されと伝わっているよ。
貴船神社には多くのご縁を結んだ逸話が残っているの。
平安時代の歌人・和泉式部が夫の愛を取り戻そうとこの貴船神社で祈り、復縁が叶ったと言われているよ。
結社の傍らには、和泉式部の歌碑も立てられているんだ。
<貴船神社の御利益>
貴船神社の御利益としては
・運氣隆昌
・縁結び
・諸願成就
などが有名だよ。
貴船という地は、清い氣が生まれ溢れる場所であり、清浄な空気に触れるだけでも「運氣隆昌」の御利益にあやかれそうだよね。
【貴船神社の名前の由来とは?】
「貴船神社」という名前の由来は諸説あるんだけど、古くから「氣生根」と書いて「きふね」と読まれていたそう。
大地のエネルギーがある「氣」が生じる根源の場所で、神様の氣に触れるだけで元気が蘇ると言われているの。
このことから「貴船神社」という名前がついたと伝わっているよ。
また、水は万物の根源であり清いものであるため、貴船は地名としては「きぶね」と読むんだけど、神社名は「きふね」と濁らずに読むんだ。
これは清らかな水が濁らないように…との願いが込められているそう。
【貴船神社は絵馬発祥の地!】
貴船神社は「絵馬」の発祥の地として知られているんだ。
願いごとや願いごとが叶った御礼を書いて、神社やお寺に奉納する絵馬は、ほとんどの神社やお寺で目にするよね。
実はこの絵馬のはじまりはこの貴船神社なんだよ。
平安時代には、天皇が遣わした勅使による雨乞い・雨止みの御祈願を行う風習があったそう。
その際、雨が降ってほしい時は「黒馬」、雨を降り止ませてほしい時には「白馬」を奉納していたんだ。
やがて生きた馬を奉納するのではなく、木の板に馬を描いたものへと変わり、それが絵馬の原型だと伝わっているの。
ちなみに貴船神社の絵馬は「神馬の絵馬」「竜神様の絵馬」「和泉式部の絵馬」の3種類から選べるよ。
【しっかり覚えておこう!貴船神社の参拝方法とは?】
貴船神社は貴船川に沿って社殿を構えていて、下流から上流にかけて本宮・奥宮・結社の三社が鎮座しているんだ。
参拝する時には「本宮」→「奥宮」→「結社」の順番で参拝するのが正式と言われているよ。
ちなみにこの三社を参拝することを「三社詣(三社巡拝)」と呼んでいて、順番通りに全ての参拝をすると願い事が叶うとされているの。
三社詣の所要時間は1時間~1時間半ぐらいだよ。
<参拝 1 本宮>
手水舎の横にある石段を登っていくと、最初に参拝する本宮が見えてくるよ。
本宮の前には授与所がありここに人気の「水占みくじ」があるんだ。
<参拝 2 奥宮>
本宮から徒歩で15分ほどの場所に鎮座しているのが「奥宮」だよ。
この奥宮は貴船神社創建の地であり、玉依姫命が黄色の船に乗って大阪湾から川を遡り、たどり着いた地とされているの。
<参拝 3 結社>
結社は縁結びのパワースポットとして日本全国に知られていて、貴船神社の中心とも言える社。
磐長姫命は「縁結びの神」として貴船の地で人々の良縁を結ぶと宣言して、この地に鎮座された女神様なの。
人のために縁を結ぶために鎮座した神様というのは珍しいよね。
結社には結び文(200円)というものがあるよ。
かつてはススキなどの細長い葉を玉垣に結び付けて縁結びを願っていたんだけど、現在ではその習わしの形が変わって、細長い緑色の「結び文」になったそう。
ススキの絵が描かれた結び文に願いをしたためて「結び処」に結んで祈ることで、願いが叶うと言われているんだ。
ちなみに恋愛だけではなく、就職などあらゆる良縁を導いてくれるそう。
【貴船神社の「えんむすび特別祈願」とは?】
古くから貴船で恋を祈ると良縁に恵まれると伝わってきた貴船神社は、恋を祈る神社として有名だよ。
この貴船神社では、縁結び限定の「えんむすび特別祈願」が受けられるの。
この特別祈願は御祈祷と縁結びの御守りなどがセットになっていて御祈祷料は3,000円~と良心的なんだ。
「えんむすび特別祈願」は良縁に恵まれるようにとの願いを込めた祈願で、お願いごとは男女間の縁結びに限定されているの。
男女間の良縁、復縁、交際の順調、結婚成就などであればOK。
御祈祷は事前予約の他、当日でも受付時間内であれば可能だよ。
【貴船神社の「水占みくじ」】
貴船神社にはいくつかのおみくじがあるんだけど、その中でも有名なのが「水占みくじ」だよ。
この水占みくじは、御神水が流れ出てくる「水占齋庭(みずうらゆにわ)」に、白紙のおみくじを浮かべると徐々に文字が浮き出てくるんだ。
水の神様は「あらゆることを見通せる」と言われていて、この水占みくじは当たると評判になっているそう。
【貴船神社の水はお持ち帰りOK?】
水の神様を祀る貴船神社は、御神水が絶えず湧き出ているよ。
貴船神社の御神水は無料で汲むことができ、持ち帰ることもできるの。
これまで御神水は一度も涸れたことがなく、弱アルカリ性の良質な天然水。
とても美味しい名水で、3年以上汲み置きした御神水を水質検査したところ、雑菌の繁殖や色の変化もなく良質な水であると判断されたという逸話もあるよ。
御神水は生水のためなるべく早く飲むか、煮沸してから飲むのがおすすめ。
容器を持ってきていない…という人には、貴船神社オリジナル容器(300円)も販売されているよ。
【貴船神社の住所とアクセス】
住所
京都府京都市左京区鞍馬貴船町180
アクセス
- 京都駅から北へ約40分(約18km)
- 名神高速東ICから北へ約50分(約20km)
- 名神高速南ICから北へ約50分(約22km) など
公式サイトより引用