京都五山のさらに上!最も格式の高い禅宗寺院「南禅寺」の見どころを徹底解説
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2022年8月23日清水寺参道の近くにある高台寺は、東山散策の中では欠かせない有名スポットだよ。
特に春や秋のライトアップや美しい庭園が魅力なんだ。
ここでは高台寺の魅力を徹底解説していくね。
目次
【高台寺とは?】
高台寺は1606年に、豊臣秀吉の正室である北政所(ねね)が豊臣秀吉の死後に菩提を弔うために建てた寺院なの。
蒔絵や開山堂など安土桃山時代の文化をたっぷりと体感できることで有名なお寺だよ。
境内には伏見城から移築された「観月台」や高台寺蒔絵が施された「霊屋」など数多くの重要文化財があるんだ。
また高台寺は自然に溢れていて、京都屈指の紅葉・桜の名所としても知られているよ。
春や秋には全国からたくさんの参拝客が訪れるんだ。
【高台寺の歴史】
高台寺は1598年に豊臣秀吉が没したのを機に、妻であるねねによって建立を発願されたのが始まり。
1606年に建立された際には曹洞宗のお寺だったけれど、1624年には臨済宗建仁寺派のお寺になったよ。
秀吉が最後を過ごした伏見城から茶室や方丈を移築しているため、建立当初は豪華絢爛で華やかなお寺だったそう。
伏見城の化粧御殿は、門前に移築されてねねの居所となったの。
現在も姿を残す圓徳院がその跡で、秀吉の没後にねねが最期を迎えた場所でもあるよ。
【夫婦円満のご利益がある?!】
高台寺を建てたねねと豊臣秀吉は夫婦仲がとっても良くて、おしどり夫婦として有名だったの。
そのため秀吉とねねにゆかりがある高台寺では、恋愛成就や縁結び、夫婦円満のご利益があるとされているよ
【高台寺と言えばライトアップが有名!】
高台寺と言えばライトアップがとっても人気なの。
このライトアップは春・夏・秋の年3回、期間限定で楽しむことができるよ。
開催される期間は以下の通り。
・春:3月初旬~5月初旬(春の夜間特別拝観)
・夏:七夕会の2日間、8月初旬~8月中旬(夏の夜間特別拝観)
・秋:10月~12月初旬(秋の夜間特別拝観)
一番人気を誇るのが紅葉を楽しめる秋の夜間特別拝観なんだ。
この時期にはものすごく混雑しているから注意しよう。
ライトアップの料金でも特別料金などはなく、昼間と同じ料金になっているよ。
ライトアップされる時間は日没後~22時まで(最終入場は21時30分)
また高台寺のライトアップではプロジェクションマッピングもあるので迫力満点。
境内入口を入ってすぐにある龍のプロジェクションマッピングは圧巻だよ。
また方丈前庭の枝垂れ桜のライトアップではプロジェクションマッピングを両方楽しめるの。
【高台寺は京都随一の紅葉スポット】
高台寺は紅葉の名所として名高く、秋にはたくさんの参拝客が訪れるよ。
特に臥龍池(がりょうち)の水面に映る紅葉はとっても美しいの。
また高台寺では秋の紅葉だけではなく青紅葉も人気なんだ。
参道や開山堂が青々としたカエデに包まれる景色は絶景。
まるで青紅葉のトンネルをくぐっているかのようだよ。
【絢爛豪華な桃山美術の傑作、優美で繊細な「高台寺蒔絵」とは?】
高台寺と言えば「高台寺蒔絵」で有名だよ。
蒔絵とは、漆で絵や文様、文字を描き、その漆が乾かないうちに金粉や銀粉をまきつけて定着させる技法のこと。
日本漆芸の代表的な技法で、桃山時代には器物だけではなく建造物にも蒔絵が施されていたの。
ねねの眠る高台寺の霊屋には、桃山時代の華麗な蒔絵を施した階段や厨子が今もなお残っているんだ。
これらの蒔絵は高台寺の蒔絵として広く世に知られ、同様の技法や類似した意匠の蒔絵は「高台寺蒔絵」と総称されるようになったの。
高台寺蒔絵は優美でありながら斬新さを感じさせるのが特徴。
黒漆を背景にして金の平蒔絵に絵梨地、針描、描割、付描などの技法が組み合わさっているよ。
高台寺蒔絵(重要文化財)をまとめてみるね。
<花筏(桃山時代・重要文化財)>
霊屋にある花筏は川の流れに筏を浮かべて、人間の命を表現したもの。
お釈迦様の教えを見事に蒔絵に描いた作品だよ。
<秋草蒔絵天目台(桃山時代・重要文化財)>
秋草蒔絵天目台は天目茶碗を載せる台で、高台寺に伝わる高台蒔絵の代表作。
黒漆を拝見にしていて、金の平蒔絵で秋草が描かれているんだ。
<楓桐菊蒔絵薬味壷(桃山時代・重要文化財)>
蒔絵を描いた陶製の6個の小壺を梅鉢型につないだもの。
食前を華やかに彩っていたと言われているよ。
<秋草蒔絵歌書箪笥(桃山時代・重要文化財)>
五段重で10個の引き出しを納めた歌書箪笥。
引き出しの全面や本体の周り全てに秋草の蒔絵が描かれているんだ。
【高台寺でできる座禅・茶道の体験とは?】
高台寺では伝統的な日本文化に親しむことができる「座禅体験」や「茶道体験」を行っているよ。
<坐禅体験>
座禅体験ではゆっくりと深い呼吸を繰り返しながら、精神を統一させて自らの心の声に耳を澄ませることができるんだ。
坐り方や呼吸の仕方から説明してくれるから、初めて座禅をする人でも挑戦しやすいよ。
座禅体験は予約が必須で、料金は大人1,500円、小中高生は1,000円。
<茶道体験>
高台寺では日本文化の真髄ともいえる茶道体験できるよ。
団体向け(7名以上)と少人数向け(2~6名)があるんだ。
料金は団体の場合は大人3,000円、少人数の場合は大人4,000円
【高台寺の見どころを徹底解説!】
高台寺にはたくさんの見どころがあるよ。
ここでは高台寺を訪れたら絶対にチェックしておきたいおすすめスポットをまとめてみよう。
<開山堂>
中門をくぐった先にあるのが、重要文化財に指定されている開山堂。
この開山堂は高台寺の創建当初から残る貴重な建物なの。
高台寺境内の中央付近にあって、緑豊かな景観と見事に調和しているよ。
<観月台(かんげつだい)>
開山堂と書院を結ぶ、屋根付きの廊下の中央付近にあるのが「観月台」だよ。
小規模な唐破風屋根が特徴的なの。
この場所で、ねね豊臣秀吉を偲びながら月を眺めたと言われているんだ。
<竹林>
京都では嵯峨野の竹林が全国的にも有名だよね。
実は高台寺にも竹林があるんだよ。
東山エリアでは貴重な竹林で、拝観経路の終盤にあるの。
参拝の余韻を感じつつ、竹林を楽しむのがおすすめだよ。
<方丈前庭「波心庭」>
本堂の方丈には「波心庭」と呼ばれる枯山水庭園があるよ。
この波心庭は国の名勝にも指定されていて小堀遠州作と伝わっているの。
季節ごとにカラフルな砂でデザインされるのが特徴だよ。
様々な意匠が凝らされている庭園だからぜひとも見ておきたいね。
また春には枝垂れ桜が開花するから桜の名所としても人気なんだ。
色鮮やかな桜と白い砂のコントラストを楽しむことができるよ。
<霊屋(おたまや)>
霊屋はねねが埋葬された場所で、重要文化財に指定されているよ。
霊屋内陣の階段や厨子、収められている調度類には、蒔絵が施されているんだ。
桃山時代の漆工芸の粋を集めた壮麗な蒔絵は「高台寺蒔絵」と呼ばれているの。
<高台寺蒔絵>
高台寺蒔絵とは漆工芸の代表的な加飾技法の1つだよ。
黒漆の面に金粉を蒔いて文様を浮かび上がらせているから、黒と金の対比が際立っているの。
ねねが眠る霊屋(おたまや)内陣の階段や厨子には蒔絵が施されているんだ。
豪華絢爛であった安土桃山時代の芸術文化を感じることができるよ。
<傘亭・時雨亭>
傘亭・時雨亭は桃山時代の建築物で、重要文化財に指定されているよ。
傘亭は屋根裏が唐傘を開けたように見えることから「傘亭」と呼ばれるようになったそう。
一方、時雨亭は珍しい2階建ての茶室だよ。
霊屋よりも東の山の上に位置する茶室で、伏見城から移築されたものなんだ。
傘亭・時雨亭のそばには竹林があって、夜間特別拝観時にはこの竹林もライトアップされるの。
神秘的な光景はぜひ見ておきたいね。
<圓徳院>
高台寺から徒歩2分のところにある圓徳院はねねが晩年を過ごした地だよ。
高台寺の門前にある圓徳院は、ねねが58歳から晩年まで19年間過ごしたんだ。
大きな木製の唐門をくぐって進むと、庭園が見えてくるの。
この庭園は「南庭」と呼ばれていて、庭師・北山安夫氏によって監修されたんだ。
庭園に向かう道から庭園間では花を好んだねねのために、一年を通して花や紅葉を楽しめるように草花が植えられているよ。
方丈の中には迫力のある袴絵や障壁画が展示されているんだ。
赤松燎画伯遺作の「白龍」は何枚もの襖を使って描かれていて、戦国の世を統一した豊臣秀吉をイメージした作品なの。
その他にも重要文化財指定の長谷川等伯の「冬の絵」など貴重な作品がたくさん展示されているよ。
高台寺とあわせてぜひ訪れておきたいね。
【高台寺の住所とアクセス】
住所
京都府京都市東山区下河原町526
アクセス
京都駅から 約20分
京阪 祇園四条駅から 約10分
阪急 京都河原町駅から 約15分 など。
公式サイトより引用