祇園祭で有名な八坂神社は全国2,300の神社の総本社!縁結びや美容のご利益があやかれるっ!?
2022年7月18日伝説の陰陽師・安倍晴明を祀る晴明神社は羽生結弦選手ゆかりの神社でもあるって本当?
2022年7月20日「祇園さん」として古くより京都の人々に親しまれてきた八坂神社には、国宝に指定されている本殿をはじめ、多数の重要文化財があるよ。
今回は八坂神社を訪れたら必ず見ておきたいおすすめのスポットを徹底的に解説していこう!
目次
【境内には20社近い摂社・末社がある?】
京都の人々から長きにわたって崇敬を集めている八坂神社の境内には、摂社・末社を合わせて20社近いお社があるんだ。
そのお社は厄払い、縁結び、美容など様々なご利益を頂けると言われているよ。
【ここは外せない!八坂神社のおすすめスポットを徹底解説!】
八坂神社に行ったら絶対に見ておきたい人気スポットをまとめてご紹介するね。
<西楼門>
四条通を通って八坂神社に向かった際に、最初の参拝客を出迎えてくれるのが「西楼門」だよ。
石段の上にそびえる朱塗りの門で、国の重要文化財にも指定されているんだ。
その形が籠のように見えることから、古くは「籠門」と呼ばれていたそう。
東山エリアの象徴として地元の人に親しまれているよ。
<南楼門>
西楼門をくぐり、本殿に向かってさらに奥に進むと、南楼門が見えてくるよ。
この南楼門は八坂神社の正面門にあたるんだ。
東山の象徴でもある西楼門に目が行きがちなんだけど、実は南楼門が正面門であることを覚えておきたいね。
現在の南楼門は、慶応2年に火災にあった門を明治12年に再建したもの。
この南楼門は、高台寺や清水寺、ねねの道方面につながっているよ。
<石鳥居>
南楼門を出てすぐに佇むのが大きな石鳥居だよ。
国の重要文化財に指定されていて、1666年に再建されたもの。
<本殿(国宝)>
国宝に指定されている八坂神社の本殿は、本殿と拝殿を1つの屋根で覆った「祇園造り」が特徴だよ。
この祇園造りは、他に類を見ない建築様式として有名なんだ。
現在の本殿は1654年に江戸幕府4代将軍・徳川家綱が再建したもの。
本殿の大屋根は檜皮葺きで高さは15m、広さは400坪にも及ぶんだ。
大きな反りが実に美しいよ。
本殿前の舞殿では1年を通じて様々な行事が行われているよ。
2月の節分祭では舞妓や芸妓による舞踊奉納、中秋の名月の日に行われる観月祭では琴や雅楽・舞額が奉納されるの。
<疫神社>
西楼門を入って正面にあるのが疫神社だよ。
その名の通り、「疫病除け」のお社なの。
疫神社の御祭神である蘇民将来は、牛頭天王(素戔嗚尊)から疫病を免れる「茅の輪」を授けられたという伝承があるんだ。
そのため蘇民将来に縁のある者は疫病にかからないとされているの。
祇園祭では粽(ちまき)に疫病退散を願って「蘇民将来之子孫也」と書かれた札が付けられるよ。
<大神宮社>
本殿の南東に位置する大神宮社は、天照大神と豊受大御神をお祀りしている社。
八坂神社の御祭神である素戔嗚尊は、天照大神の弟にあたるため縁が深いよ。
鳥居のかたわらには「力水」と呼ばれる御神水が湧き出しているんだ。
この御神水は、本殿下の龍穴と同じ水脈の御神水と言われているよ。
力水はそのまま飲むことはできないから、家に帰って煮沸してから飲むようにしよう!
また大神宮社の北側には、平忠盛の伝説が残る「忠盛灯籠」が立っているの。
<刃物社>
伝統工芸が盛んな京都は、包丁をはじめとする刃物発祥の地としても有名だよ。
八坂神社の本殿裏手にある「刃物社」は、刃物の神様である「刃物大神」を祀っているの。
刃物社は、運を切り開く、悪縁を絶ち切るなどの御利益があるそう。
<悪王子社>
悪王子社には素戔嗚尊の荒魂が祀られているよ。
「悪」というのは、強い・勇猛といった意味だそう。
神様には和やかな「和魂」と、荒々しい「荒魂」の2面があって、ここでは素戔嗚尊の「荒魂」を祀っているんだ。
諸願成就のご利益にあやかれるよ。
<日吉社>
本殿北東にある日吉社は、境内の北東の角にあるお社。
御祭神は素戔嗚尊の子孫にあたる大山昨神(オオヤマクイノカミ)と大物主神(オオモノヌシノカミ)だよ。
北東の方角というのは、京都の鬼門にあたり、「方位除けの神様」として知られているんだ。
<美御前社>
美容・美徳にご利益のある社。
ここに祀られているのは、三柱の女神、多岐理毘売命、多岐津比売命、市杵島比売命。
3人の中でも特に際立つ美人と言われる市杵島比売命は、七福神の弁財天と同じ神として崇められているの。
さらに、美貌の女神とされる吉祥天とも重ねられて、「財福、芸能、美貌の神様」として信仰されてきたよ。
舞妓・芸妓などの芸能関係者、美容・利用業界の人々、美しくなりたい女性が全国から参拝に訪れるんだ。
鳥居の横には御神水「美容水」が湧き出ていて、この水を肌に付けると美肌はもちろん、心から美しく磨かれると言われているよ。
心身の清浄、美徳成就、道の開運を祈願したい方はぜひ御神水を肌に付けてみよう。
<蛭子社>
西楼門から境内に入ってすぐの場所にあるのが蛭子社。
蛭子社で祀られている事代主神は、七福神の蛭子神と同一視されていて「海の神」「商売の神」として信仰されているんだ。
全国のえびす様の中でも歴史は古く、八坂神社の境内で祀られるようになったのは平安時代の頃。
全国的にも珍しく、北向きに社を構えていることから「北向蛭子社」とも呼ばれているよ。
現在の社殿は、正保3年(1646年)に建てられたもので、国の重要文化財に指定されているんだ。
近隣の商店街が奉納した七福神「えびす像」は、撫でれば商売繁盛のご利益があると言われているよ。
正月の「宝恵籠行列」で知られる大阪・今宮戎神社も、もともとは八坂神社の蛭子社にルーツがあるそう。
1月の十日戎の前には、八坂神社から神水が運ばれお供えされるんだって。
<大国主社>
蛭子社の斜め向かいにある大国主社は、大国主神を祀っているお社。
道の両側に露店が並ぶ、西楼門側の参道にある大きな鳥居が、大国主社の目印なんだ。
大国主神と言えば出雲の神様で「大黒様」とも呼ばれているね。
縁結びのご利益があやかれるよ。
縁結びのご利益にかけて、大国主社の前には太い縄が3つ結ばれているよ。
また、大国主社には因幡の白兎と大国主の伝説にちなんで、ウサギと大国主命の石像が置かれているの。
うさぎを模した縁結びの授与品もあるよ。
<玉光稲荷社>
八坂神社本殿の南東にあるのが玉光稲荷社だよ。
普段の生活に欠かせない「衣・食・住」を扱う商売の神様を祀っているの。
この玉光稲荷社は鳥居をくぐると、直角に左に曲がって社殿と向き合うという珍しい構造になっているよ。
【八坂神社の不思議な伝説とは?】
八坂神社にはたくさんの不思議伝説が伝わっているんだ。
早速まとめてみよう。
<龍穴>
400坪もの屋根に覆われた本殿の下には大きな池があって、その水脈が10キロ離れた東寺や、平安京の西に位置する泉苑まで続いていると語り継がれているの。
八坂神社のある京都盆地は元々池が多く地下水も豊富で、神社ができる前から深い池があったと言い伝えがあるんだ。
また、その池は大地のエネルギーが集まる場所として、青龍が棲む「龍穴」になっていて、古くから都を守ってきたとされているよ。
本殿を見上げると、鮮やかな青色の龍の木彫りが見えるからぜひチェックしてみよう。
<龍吼>
本殿の東(正面に向かって右側)の柱の下で、西を向いて強く柏手を1回「パン!」と打つと、ここだけ大きく反響して聞こえるとも言われているの。
これは本殿の柱上に付けられた「龍吼(りゅうぼえ)」と呼ばれる龍の頭の木彫りが、拍手に応えて鳴くからだそう。
<忠盛灯籠>
大神宮社の北側に立つ忠盛灯籠には、平清盛の父の伝説が残っているよ。
「忠盛灯籠」の忠盛とは、平家物語で知られる平清盛の父・平忠盛のこと。
忠盛は白川上皇に仕える武士だったの。
上皇が雨の中この辺りを通りかかった時、化け物らしき影が横切ったそう。
同行していた忠盛に切り殺すように命じるものの、忠盛はまず化け物の正体を確かめようと組み伏せたんだ。
なんと化け物の正体はなんと年老いた僧侶だったの。
これを見て忠盛の冷静な判断で僧を殺さずに済んだと、上皇は忠盛を重用し、これが平家の繁栄につながったと言われているんだ。
<雨垂れ>
西楼門の石段には不思議な伝説があるの。
神社が始まって以来、楼門に蜘蛛の巣は張ったことがなく、石段に水が垂れたこともないそう。
<日吉社の夜啼石>
日吉社の鳥居前にある夜啼石は、夜になるとすすり泣く声が聞こえてくるそう。
この夜啼石を拝むと、赤ちゃんの夜泣きや疳の虫封じにご利益があるんだって。
<大神宮社の二見岩>
大神宮社の社殿の間には「二見岩」と呼ばれる小さな2枚の岩があるよ。
地面に出ている部分はわずかで、地面の中に岩が深く伸びていると言い伝えられているんだ。
【八坂神社の住所とアクセス】
住所
京都府京都市東山区祇園町北側625
アクセス
京阪本線の祇園四条駅と阪急京都線の河原町駅から徒歩圏内。