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2022年7月18日京都最古の禅寺の1つである建仁寺と言えば、国宝の雷神風神画や美しい庭園が有名だよね。
建仁寺の境内にはそれ以外にも、見どころがたくさんあるんだ。
今回は、建仁寺を訪れたらチェックしておきたいおすすめスポットをまとめてご紹介するね。
【まだまだある!建仁寺のおすすめスポットを徹底解説!】
ここまで建仁寺の芸術作品やお庭について紹介したけれど、境内にはまだまだおすすめスポットがあるよ。
ここでは建仁寺のおすすめスポットを徹底解説してみよう。
<勅使門>
重要文化財に指定されている勅使門は、鎌倉時代後期の遺構を伝える銅板葺切妻造。
この門は戦乱の矢の跡が残っているため「矢の権門」「矢立門」と呼ばれているの。
平重盛の六波羅邸の門、または平教盛の館門を移築したものと言われているよ。
<三門>
建仁寺を訪れる人を出迎える大きな三門は、大正12年に静岡県浜名郡にある安寧寺から移築されたもの。
「空門・無相門・無作門」という3つの解脱を表している門は「御所を臨む楼閣」という意味で「望闕楼」と名付けられているよ。
存在感と重厚感のある三門は、サントリーの伊右衛門茶のCMに使われたこともあるそう。
門の上部にある部屋には、釈迦如来、迦葉・阿難両尊者と十六羅漢が安置されていて、二層の屋根を持っているの。
門の先に広がる参道の周囲には、木々が植えられていて、季節ごとに違った景色を楽しめるよ。
<放生池・洗鉢池>
建仁寺の境内には、放生池と洗鉢池という2つの池があるよ。
洗鉢池は長方形の形をした池で、石垣や木々に囲まれているの。
また、池のそばには茶にも通じていた栄西の功績を讃える茶碑や、平成の茶園などもあるよ。
<明星殿(楽神廟・楽大明神)>
境内にある鳥居をくぐった先にある明星殿には、楽大明神が祀られているよ。
楽大明神は、「記憶力増進」のご利益があるとされる神様なの。
お堂のすぐ脇にある絵馬掛けには、受験生が書いた絵馬がたくさん飾られているよ。
開山である栄西禅師の母親が岡山県吉備津神社の末社である楽の社をお参りした晩に、夢に明るい星が出てきて、禅師を身籠ったと言い伝えられているの。
そのことから、このお社が建てられたんだ。
<法堂>
建仁寺の法堂は、仏殿と法堂を兼ねた禅宗様の仏殿建築。
法堂は別名「拈華堂(ねんげどう)」とも呼ばれていて、1765年に創建されたもの。
お堂の中には、お寺の御本尊・釈迦如来像や脇侍迦葉尊者、阿難尊者が安置されているよ。
建仁寺の中でもひときわ大きい建物である法堂の天井には、大きな龍の絵「双龍図」が描かれているからぜひチェックしよう。
<方丈>
建仁寺の方丈は、1599年に安国寺恵瓊が広島にある安国寺から移建したもの。
禅宗方丈建築で、重要文化財に指定されているよ。
本尊は東福門院寄進の十一面菩薩観音像で、かつては内部に全50面の襖絵からなる水墨画の障壁画群「建仁寺方丈障壁画」が飾られていたそう。
この「建仁寺方丈障壁画」の作者は海北友松で、安土桃山時代の作品と言われているの。
16面の「竹林七賢図」、10面の「琴棋書画図」、8面の「雲龍図」、8面の「山水図」、8面の「花鳥図」で構成されていて、その全てが重要文化財に指定されているんだ。
<小書院>
小書院の袴絵は、シルクスクリーン技法によって描かれた現代の作品。
染織作家・鳥羽美花氏によるもので、ベトナムの水辺の風景を描いたものだそう。
<大書院>
大書院には、国宝「風神雷神図」があるよ。
複製ではあるものの、原寸大となっているので迫力は抜群。
この複製は非常に高精細で、完成した際に本物と並べてみたところ、3m離れたところから見るとプロであってもどちらが本物か分からなくなるほどだったそう。
<唐子の間>
唐子の間は、かわいい子供たちが無邪気に遊んでいる袴絵「唐子遊戯図」が描かれている部屋。
唐子というのは、中国風の髪型や服装をした子供という意味だよ。
「唐子遊戯図」の作者は幕末から明治時代にかけて活躍した日本画家・田村月樵。
注目したいのが床の間。
床の間にも絵が描かれているのはとても珍しいことなんだ。
また庭には田村月樵が使っていた硯もあるよ。
田村月樵は「井の中の蛙」という言葉を自分への戒めとしていたため、蛙のモチーフのものをよく使っていたんだ。
<本坊(庫裏)>
拝観の入口になっている本坊(庫裏)は、元々は台所を意味していて1814年に建立。
正面に見える「大哉心乎」の額は、栄西の興禅護国論の冒頭部分になるよ。
<東陽坊(茶席)>
東陽坊は1587年に豊臣秀吉が催した北野大茶会の際に、紙屋川の土手に造られた副席なんだ。
千利休の高弟・如堂東陽坊長盛好みと言われているよ。
二帖台目席の規範とされていて、大正時代に移築。
西側には「建仁寺垣」が設けられているの。
<開山堂>
開山堂は旧名護院で、栄西の墓所になるよ。
開山堂には、方丈、経蔵、開山塔、楼門などがあって、苔が広がる庭園には栄西が植えたと言われる菩提樹があるの。
ただ、現在は非公開となっているんだ。
<霊洞院>
霊洞院は建仁寺派の修行道場となっているため、現在は拝観できないの。
霊洞院には国の名勝庭園にも指定された美しいお庭があるよ。
<浴室>
浴室は1628年に創建されたもの。
禅宗では、入浴も大事な修行の1つになっているんだ。
内部は、待合、浴室、土間に分かれていて、湯に浸かるタイプではなく湯気で体を温める「蒸し風呂」タイプになるよ。
入浴の作法なども厳しく決められているんだって。
<陀羅尼の鐘>
陀羅尼の鐘は、京都で3番目に大きい梵鐘だよ。
修行僧が床に就く亥の刻(夜10時過ぎ)に、観音慈救陀羅尼を一万返唱しながら鐘をつくことから、この名前がついたそう。
開山在世の際に、源氏物語のモデルになった源融が、釜ヶ淵に沈んでいたものを「えいさい」「ようさい」と、栄西の名を呼びながら引き上げたと伝えられているよ。
<禅居庵>
禅居庵には摩利支天が祀られているよ。
摩利支天とは「仏法を守る神様」のことで、7匹のいのししの上に座っていることから亥年生まれの守り神とも言われているの。
境内にはたくさんの狛亥があるよ。
また亥の御守りや、おみくじもあるからぜひチェックしてみよう。
<大中院>
塔頭寺院の一つである大中院は、建仁寺の北西にあるよ。
中には「燕舞軒(えんぶけん)」と呼ばれる茶室があるの。
<西来院>
西来院は塔頭寺院の一つで、鎌倉時代の禅僧・蘭渓道隆が開いたもの。
通常は非公開となっているよ。
中には枯山水の美しい庭園があるそう。
<両足院>
両足院は、座禅体験や写経体験ができる塔頭。
体験はできるものの、文化財や庭園は通常非公開となっているよ。
半夏生の咲く初夏と冬には特別拝観があるから、ぜひチェックしてみよう。
【建仁寺の住所とアクセス】
住所
京都府東山区小松町
アクセス
- 京阪電車「祇園四条駅」徒歩10分
- 阪急電車「河原町駅」徒歩10分
- 市バス(系統:80、86、202、206、207)「東山安井」徒歩5分