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2022年6月26日京都五山第二位・相国寺は金閣寺や銀閣寺と関係が深いっ!!
2022年6月26日
京都五山の1つである天龍寺は世界遺産に認定されている人気の観光スポット。
嵐山エリアにある天龍寺には、美しい庭園や雲龍図などたくさんの見どころがあるよ。
特に紅葉シーズンには京都屈指の美しい庭園が見られることでも知られているの。
今回は京都五山第一位の天龍寺の魅力に迫ってみよう。
目次
【京都五山とは?】
京都五山とは京都にある臨済宗の五大寺のこと。
それぞれの位は以下の通りだよ。
別格:南禅寺
第一位:天龍寺
第二位:相国寺
第三位:建仁寺
第四位:東福寺
第五位:万寿寺
中国南宋時代の五山官寺制度で禅宗の保護と統制を目的に、格式の高い5つの寺院を決定したことに由来するんだ。
日本に伝わったのは、鎌倉時代のことで、その当初は鎌倉五山が先にあったよ。
【天龍寺は京都五山の中で唯一の世界遺産】
天龍寺は京都の禅寺を代表する格式の高い寺院「京都五山」の1つで、その中で第一位に数えられたお寺だよ。
禅寺とは仏教の中でも臨済宗や曹洞宗などを含む「禅宗」のお寺のことで、天龍寺では公案と呼ばれる仏道修行のための問いに取り組みながら坐禅修行を行い、悟りの境地を目指しているんだ。
臨済宗天龍寺派大本山である天龍寺は、京都五山の中では唯一の世界遺産になるよ。
また、天龍寺は日本で最初に史跡・特別名勝に指定された場所としても知られているの。
国指定の史跡・特別名勝の「曹源池庭園」は紅葉がとても美しく、紅葉シーズンには全国から多数の参拝客が訪れるよ。
また紅葉以外にも、桜、新緑、雪景色など四季折々の美しさがあって、映画のロケ地としても数多くの撮影実績があるんだ。
「忠臣蔵」の雪中討ち入りのシーンは、この天龍寺で撮影されたそう。
【天龍寺の歴史とは?】
天龍寺は歴応2年(1339年)に足利尊氏が後醍醐天皇の菩提を弔うために後嵯峨上皇の亀山殿の跡地に建てたお寺なの。
夢窓疎石を開山として開かれた天龍寺は、尊氏や光厳上皇が造営に際して荘園を寄進したよ。
それでも造営費用は足りず、莫大な建立費用のために中国・宋との貿易を再開したんだ。
この元との貿易で得た収入を全て天龍寺造営に注ぎ込んだため、元との貿易船は「天龍寺船」と呼ばれたそう。
開祖の夢窓疎石が作ったと伝えられる国指定の史跡・特別名勝の「曹源池庭園」は創建当初の面影を伝えてくれるよ。
【天龍寺のおすすめスポットを徹底解説!】
世界遺産・天龍寺には庭園などおすすめスポットがたくさんあるよ。
ここでは天龍寺に行ったら絶対に見ておきたい人気スポットを紹介しよう。
<曹源池庭園>
天龍寺=曹源池庭園と言われるほど、有名な美しい庭園で、敷地が約1,200坪ととても広いの。
多くの参拝客は、この曹源池庭園を目当てに訪れているんだ。
優美な王朝文化と禅文化が溶け合って、世界遺産にも登録されている見どころ満載の庭園だよ。
曹源池庭園は約700年前に開祖・夢窓国師が作庭した池泉回遊式庭園。
池の周りのどこから見ても美しいとされているよ。
特に曹源池庭園は、秋の紅葉シーズンがおすすめ。
名所嵐山を背景に、色鮮やかな光景を楽しむことができるんだ。
庭園の中には彼岸花や八角蓮など様々な植物を見ることができるよ。
春は枝垂桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色と季節ごとにその姿を変える曹源池庭園は、いつ行っても違う楽しみがあるんだ。
また曹源池中央正面には2枚の巨岩を立てた龍門の滝があるよ。
滝の下に置かれる鯉魚石が滝の流れの横に置かれ、龍に変化する途中の姿を現していると言われているんだ。
ちなみに「曹源池」という名前は、天龍寺の開祖・夢窓国師が庭を作っている時に、泥の中から「曹源一滴」と記された石碑が現れたことに由来するの。
「曹源一滴」とは禅の言葉で、「一滴の水だっておろそかにしてはいけない」という意味があるの。
<法堂>
法堂は1864年に焼失したものの、明治時代に江戸後期に建立された雲居庵禅堂を移築し、今の法堂となったよ。
法堂とは、一般的には住職が仏に代わって説法する場所なんだけど、天龍寺では仏殿も兼ねているんだ。
内部には釈迦三尊像を安置していて、光厳上皇、歴代住職、夢窓疎石、足利尊氏の位牌もあるよ。
<雲龍図>
法堂の天井に描かれた巨大な「雲龍図」も天龍寺の見どころの1つ。
この雲龍図は、天龍寺開山夢窓国師650年遠諱記念事業として、著名な日本画家・加山又造が描いたものなんだ。
直径9mの二重円相内で躍動する龍は今にも飛び出してきそうな圧倒的な存在感。
この龍は360度どの角度から見ても睨まれているように見えることから「八方睨みの龍」とも呼ばれているよ。
<庫裏の達磨図>
天龍寺の正門入り口から入って突き当たりにある「庫裏」は、大きな三角形の壁、白壁を縦横に区切る独特な装飾が特徴的な伽藍だよ。
この庫裏は、台所兼寺務所の機能を持っていて、入口には諸堂参拝の受付所があるんだ。
庫裏の正面玄関に置かれた衝立には「達磨図」が掲げられているんだ。
このモチーフは禅宗の初祖で、インドから中国に渡って禅宗を始められた達磨大師なんだ。
達磨図は天龍寺前管長・平田精耕老大師によって描かれた作品。
大胆な筆使いが魅力で、天龍寺を代表する画として有名だよ。
一度見たら忘れられないインパクトの強い表情が特徴的なんだ。
<方丈>
天龍寺最大の建築物である方丈は、「大方丈」と「小方丈(書院)」からなるよ。
大方丈は1899年、小方丈は1924年に創建されたもの。
大方丈に安置されている本尊の釈迦如来坐像は重要文化財に指定されており、天龍寺造営よりも古く、平安時代の作とされているよ。
この釈迦如来坐像は何度も火災から逃れたと言われているんだ。
大方丈には迫力のある雲龍の袴絵もあるんだ。
東西を仕切る袴に描かれた袴絵は、物外道人が描いたもの。
また小方丈は書院となっていて、来客、接待、行事、法要などに使用されているよ。
<勅使門>
天龍寺最古の建築物として知られているのが勅使門だよ。
慶長時代に御所、明照院の禁門を1641年に移築したものなんだ。
この勅使門は、桃山様式が細部に見られ、天皇の勅使が通る際に開けられたそう。
<祥雲閣、甘雨亭>
多宝殿へ向かう廊下の右手にある祥雲閣、甘雨亭は1934年に記念事業として建てられた茶室。
祥雲閣は、表千家にある茶室「残月亭」を模したもので、12畳の広間、2畳の上段の床の間があるよ。
甘雨亭は4畳半台目の茶室で、通い口前に三角形の鱗板を付けるのが特徴なの。
<多宝殿>
1934年に建てられた多宝殿は紫宸殿様式を模した建築物だよ。
かつてこの場所は、亀山上皇が離宮を営んだ際に、後醍醐天皇が学問所とした場所なんだ。
そのため、内部には後醍醐天皇の木像や歴代天皇の位牌が祀られているよ。
紫宸殿様式を模した多宝殿は、当時の貴族邸宅を感じることができるんだ。
また春には枝垂れ桜が見事に咲き誇るから、そちらもチェックしておこう。
【天龍寺の住所とアクセス】
住所
京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68
アクセス
・京福電鉄嵐山線 -「嵐山」駅下車前
・JR嵯峨野線 -「嵯峨嵐山」駅下車徒歩13分
・阪急電車 -「嵐山」駅下車徒歩15分
など。
公式サイトより引用