富士山8合目に奥宮がある?世界遺産認定の富士山本宮浅間大社の知られざる秘密に迫る!
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2022年6月12日
浅間神社の総本山で、世界文化遺産にも認定されている富士山本宮浅間大社。
本殿は「浅間造」と呼ばれる浅間神社特有の建築様式が特徴だよ。
ここでは、特徴的な「浅間造」が見られる富士山本宮浅間大社の見どころについてまとめてみよう。
目次
【浅間神社でしか見ることができない「浅間造」って?】
建築様式は数多くありますが、浅間神社特有の建築様式と言われているのが「浅間造」だよ。
浅間造は、以下の4つの浅間神社で見ることができるんだ。
・富士山本宮浅間大社 本殿(静岡県富士宮市|駿河国一宮)
・静岡浅間神社 拝殿(静岡県静岡市)
・多摩川浅間神社 本殿(東京都大田区)
・浅間神社 本殿(神奈川県横浜市)
この浅間造は2階建ての社殿で、上階が入り口側正面の屋根が前に長く伸びている「流造」という様式になっているの。
ちなみに浅間造の本殿は、御神体が安置されている「神座」が2階にあるのが特徴だよ。
【見どころたくさん!富士山本宮浅間大社のおすすめスポットを徹底解説!】
富士山本宮浅間大社には見どころがたくさんあるよ。
ここでは富士山本宮浅間大社のおすすめスポットを徹底解説していくね。
<一之鳥居>
静岡県富士山世界遺産センターの建つ一之鳥居は高さ16m。
元々はJR富士宮駅前に設置されていたものを、2006年に現在の場所に移動させたもの。
<二之鳥居と社号標>
二之鳥居と社号標が建つ場所が、富士山本宮浅間大社の入口となるよ。
現在は観光バスがこちらの入口から入れるようになっていて、一般参拝客はぐるりと回った鳥居の裏側から入るの。
<桜の馬場>
名前の由来通り、桜の馬場の両脇に桜が植えられているよ。
毎年5月に開催される流鏑馬祭の舞台となる馬場なんだ。
この流鏑馬祭(5月4、5、6日)は、源頼朝公が富士の裾野で巻狩を行った時に、流鏑馬を奉納したのがはじまりと言われているよ。
<鏡池>
楼門前にある鏡池は別名「眼鏡池」とも言われていて、天気がよい日であれば水面に逆さ富士が写るよ。
中央の輪橋は大正4年御即位記念として石造りになったんだ。
<流鏑馬像>
三之鳥居近くの参道右手側にあるのが、流鏑馬像だよ。
<楼門>
楼門は間口4間、奥行2間半、高さ6間半2階入母屋造で、正面・左右脇に扉が付いているよ。
楼門の左右には随身が安置してあり、背銘に慶長19年(1614年)の年号があるの。
また、楼門に掲げる扁額は聖護院入道盈仁親王の御筆で文政2年に制作されたものだよ。
<鉾立石>
楼門前の石段には、鉾立石と呼ばれる石が祀られているの。
この鉾立石は、神事「山宮御神幸」で使われる石なんだ。
神事「山宮御神幸」とは、富士山本宮浅間大社から山宮浅間神社まで神様が宿った鉾を運ぶ神事で、運ぶ人は鉾を肩に載せてから目的地に着くまで、鉾を地面に置いてはいけないという決まりがあるの。
そのため「鉾立石」はその際に鉾を休めるために使用される石になるよ。
ちなみに神事「山宮御神幸」は明治初年まで行われていたそう。
<本殿>
「浅間造」と言われる本殿は、珍しい二階建て楼閣造で棟高45尺(13.6m)、1604年造営。
1階は桁行5間・梁間4間の寄棟造で、2階間口3間奥行2間の流造。
共に桧皮葺となっていて、重要文化財にも指定されているの。
菊花紋、葵紋(家康)、五三桐紋(秀吉)など色々な家紋が並んでいるよ。
この本殿は徳川家康が寄進したとされていて、境内No1のパワースポットとして人気を集めているんだ。
関ヶ原の戦いに勝利した徳川家康が御礼として寄進したと言われていて、戦国武将からの信仰が厚いよ。
源頼朝、北条義時、武田信玄・勝頼親子もこの富士山本宮浅間大社にお参りしているそう。
<幣殿・拝殿>
幣殿・拝殿は本殿と同じく、徳川家康公の寄進によるもの。
屋根は本殿と同じく檜皮葺で外側・内側は丹塗となっているよ。
幣殿は、本殿と拝殿をつなぐ「作合」と呼ばれた部分のこと。
間口5間・奥行3間の両下造で、北面には本殿の屋根の端が露出しているんだ。
元々は石畳だったけれど、現在は床に改められているよ。
拝殿は、間口5間、奥行5間で、床が幣殿より2段高くなっているの。
また正面に扉があって、左右は蔀戸によって区切られているんだ。
正面は入母屋造、背面が切妻造。
正面には向拝が1間出ていて、その下で参拝するの。
その奥には特徴的な浅間造の本殿を見ることができるよ。
<信玄桜>
社殿横にある信玄桜は、武田信玄がお手植えしたとされている江戸彼岸の枝垂れ桜の二世なんだ。
境内にあるソメイヨシノよりも、少し先に咲く1本桜で、存在感は抜群だよ。
<湧玉池>
湧玉池は富士山本宮浅間大社で一番のパワースポットで、特別な雰囲気に包まれているの。
湧玉池という名前は、池の底から玉のように水が湧き出ることが由来となっているそう。
湧き出す水は富士山の雪解け水が長い時間かけて湧き出る「富士山御霊水」なんだ。
水温は年間を通して13度、1日20万トンものの水が湧き、国指定特別天然記念物で「平成の名水百選」にも選ばれているの。
地質・鉱物の特別天然記念物は日本に20件しかない貴重なものなんだ。
湧玉池の透明度はとっても高くて、まるで鏡のように見えるんだよ。
ちなみに湧玉池はかつて富士山登山者が身を清めるために禊をした場所なんだ。
昔の人々は、富士山に登る際にこの霊水に禊をして登山していたそう。
また浅間大神をお祀りした富士山麓の遙拝所が現在の地に遷されたのは、この湧玉池のそばに神社をつくるためだったとも言われているんだ。
<咲良みくじは湧玉池に浸そう>
本殿近くにある授与所では咲良みくじ(300円)があるよ。
このおみくじは、水に浸すことでおみくじの結果が分かる「水みくじ」なんだ。
ちなみにこの咲良みくじは、乾いてからジャバラ折にしておみくじ掛けに結ぶと、富士山の形のようになるの。
<水屋神社>
湧玉池のほとりに鎮座しているのが朱色の社殿が目立つ「水屋神社」だよ。
左手にある竹樋では、富士山から湧き出る御霊水を汲んで、持ち帰ることができるんだ。
有料のペットボトル(200円)が販売されているよ。
<天神社>
富士山本宮浅間大社の本殿左後ろにひっそりと祀られているのが「天神社」だよ。
この天神社では菅原道真公を祀っているんだ。
天神社の後ろにある森には強力なエネルギーがあり、パワースポットとして人気だよ。
<藤棚>
境内の一角にある神田川ふれあい広場には藤棚があるよ。
GW頃に見頃を迎えるんだ。
<富士山本宮浅間大社奥宮>
富士宮口から上りつめたところの山頂に鎮座しているのが奥宮だよ。
御祭神は浅間大神を主祭神として、相殿神として父神大山祇神、背の君瓊々杵尊をお祀りしているの。
7~8月の開山期には、神職が奉仕するよ。
【富士山本宮浅間大社の流鏑馬祭とは?】
富士山本宮浅間大社では毎年5月に流鏑馬祭が開催されるよ。
流鏑馬とは、走っている馬上から的を射る武芸の1つ。
浅間大社の流鏑馬は、建久4年(1193年)に源頼朝が富士の裾野で巻狩を行った際に、浅間大社に流鏑馬を奉納し、「武運長久・天下太平」を祈願したことから始まるとされているの。
天正5年(1577年)の富士大宮御神事帳や、慶安3年(1650年)の富士本宮年中祭禮之次第にも記載されていて、その歴史は800年もある伝統神事なんだ。
流鏑馬自体は5月5日に行われるんだけど、それに合わせて富士川川原祓や馬場祓、かむなかけの儀など様々な行事が行われるの。
【富士山本宮浅間大社の住所とアクセス】
住所
静岡県富士宮市宮町1−1
アクセス
電車の場合
1)新幹線新富士駅よりタクシーで約30分
2)新幹線新富士駅~バス~東海道線富士駅~身延線富士宮駅より徒歩10分
3)身延線富士宮駅より徒歩約10分
など。(公式HPより引用)