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2022年5月24日本殿は「浅間造」という珍しい造り?富士山本宮浅間大社の見どころを徹底解説!
2022年6月6日
日本一の「富士山」をご神体とする富士山信仰の中心と言えば「富士山本宮浅間大社」だよ。
ここでは2013年6月に世界文化資産にも登録された富士山本宮浅間大社の魅力に迫ってみよう。
目次
【富士山本宮浅間大社とは?】
静岡県富士宮市の富士山南麓に鎮座する富士山本宮浅間大社は、全国1300以上にのぼる浅間神社の総本宮で、駿河国の一宮でもあるんだ。
2013年6月に世界遺産に登録された富士山の構成資産として、富士山本宮浅間大社も世界文化遺産として登録されたの。
富士山本宮浅間大社の本殿が建てられたのは806年のことで、坂上田村麻呂が天皇の命令で建てた神社なんだ。
境内には1604年の徳川家康によって造営された珍しい二重楼閣の浅間造の本殿や、有形文化財の拝殿や楼門、国の特別天然記念物に指定されている湧玉池など見どころがたくさんあるよ。
【富士山8合目以上は富士山本宮浅間大社の境内って本当?】
富士山本宮浅間大社の境内は富士宮市街地にある約17,000㎡の「本宮」と、富士山山頂にある「奥宮」からなるの。
実は、富士山の8合目以上は現在でも富士山本宮浅間大社の「奥宮」の境内地で、広さは約385万㎡もあるんだ。
まさに富士山本宮浅間大社は、富士山をご神体とする富士山信仰の中心地なんだよ。
【浅間神社の総本山!富士山本宮浅間大社の歴史とは?】
浅間神社は、富士山を神様または神様が鎮座する神体山として祀っているの。
その信仰は「富士信仰」「浅間信仰」などと呼ばれていて、奈良時代以降に富士山周辺を中心に、関東や東海地方で盛んになったよ。
富士信仰をする浅間神社は、全国各地に約1300社あり、その総本宮であるのがこの富士山本宮浅間大社なんだ。
富士山はその大きさ(高さ)や均整の取れた見た目の美しさから、古くから「神様が住む山」とされてきたの。
紀元前27年頃(第11代崇神天皇3年)には、富士山山麓の何ヵ所かに神様を祀るようにしていたそう。
けれど奈良時代に入ると、富士山の火山活動が活発になって、周辺住民は噴火によって莫大な被害を受けたんだ。
この富士山の噴火は、富士山の神様である浅間大神の怒りが原因だと考えられ、浅間大神の怒りを鎮めるために806年に第51代平城天皇の命令によって、社殿を建てて神様を祀ることにしたの。
この命を受けて、坂上田村麻呂が最初の浅間神社となる富士山本宮浅間大社を建てたんだよ。
【神様のいる「富士山」】
富士山本宮浅間大社が築かれた当初(奈良時代)、富士山は「神様のいる山」ということで、人の立ち入りは禁止されていたの。
けれど平安時代になると、富士山に登る人も出てきて、室町時代には登山路が整備されたんだ。
江戸時代には、富士山登山が流行になるほどだったの。
その頃には7つある登山口に浅間神社が置かれて、登山者は各ルートにある浅間神社に立ち寄って、安全祈願を行ったと言われているよ。
【富士山本宮浅間大社の御祭神・ご利益とは?】
東海地方最古の社である富士山本宮浅間大社は、女性に嬉しいご利益があやかれることから女性に大人気の神社なの。
愛情運、対人関係の豊かさをもたらす、女性の幸せに効果があるパワースポットとして知られているんだ。
富士山本宮浅間大社の御祭神は「木花之佐久夜毘売命(このはなさくやひめのみこと)」が祀られているよ。
木花之佐久夜毘売命は美しい女神として知られていて、夫である瓊々杵尊(ににぎのみこと)と一瞬で恋に落ちたこと、妊娠時に不貞を疑われて火中出産をして天孫の子供であると証明したなどのエピソードから、「縁結び」「恋愛成就」「子宝祈願」「安産」などの御利益があるの。
また木花之佐久夜毘売命が美しかったことから「美容」のご利益もあやかれると言われているよ。
富士山自体も強力なパワースポットとして知られているけれど、富士山本宮浅間大社をお参りすればさらにパワーをもらえそうだね。
富士山本宮浅間大社には「運気上昇」や「玉の輿運」などにも期待できるから、ぜひお参りしてみよう。
【富士山本宮浅間大社の御祭神「木花之佐久夜毘売命」と瓊々杵尊のエピソードとは?】
富士山本宮浅間大社の御祭神である「木花之佐久夜毘売命」と夫の瓊々杵尊のエピソードによって、富士山本宮浅間大社は縁結び、恋愛成就、子宝祈願などの御利益がある人気のパワースポットになったよ。
ここでは木花之佐久夜毘売命と瓊々杵尊のエピソードについてまとめてみよう。
<木花之佐久夜毘売命と瓊々杵尊は出会ってすぐに恋をした>
木花之佐久夜毘売命は天照大御神の孫で、地上の国を治めるために神様たちの世界から降り立った瓊々杵尊と一目で恋に落ち結婚したの。
地上に降り立った瓊々杵尊は、笠挟岬(鹿児島の野間岬)でであった木花之佐久夜毘売命に一目ぼれ。
そこで瓊々杵尊はすぐに求婚し、木花之佐久夜毘売命の父である大山津見神も喜んで結婚を認めてくれたそう。
このことから木花之佐久夜毘売命は「恋愛の神様」として知られているよ。
<木花之佐久夜毘売命の懐妊と、誰の子疑惑で火中出産>
瓊々杵尊と結婚した木花之佐久夜毘売命は、その日のうちに「身ごもりました」と懐妊を告げたそう。
それを聞いた瓊々杵尊はいくら何でも一夜で身ごもるわけはない、他の神様との子ではないか?と疑ったんだ。
そこで木花之佐久夜毘売命は「この子を無事に産めたら天の神様であるあなたとの子である証拠です」と言って、産屋に立てこもり火を放ったの。
木花之佐久夜毘売命は無事に火中出産し、3人の子を産んだんだ。
炎の中でも無事に出産できたことから、木花之佐久夜毘売命は「安産・子育ての神様」として広く信仰されているよ。
【富士山本宮浅間大社と桜は深い関係がある?】
富士山本宮浅間大社は、春にはお花見スポットとしても人気を集めているの。
境内には御祭神にまつわる御神木である桜が、約500本植えられているんだ。
実は富士山本宮浅間大社の御祭神である木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)の「木花」とは桜のことを意味するの。
そのため、浅間神社では桜を神紋にしたり、境内に桜を植えたりしているよ。
また富士山本宮浅間大社には武田信玄お手植えの枝垂れ桜の二世「信玄桜」も拝殿横に咲いているからチェックしてみよう。
【富士山本宮浅間大社にある富士塚って何のためにあるの?】
富士山本宮浅間大社など浅間神社には、富士山を模して作られた「富士塚」があるんだ。
この富士塚は、富士山に登れない人や遠くに住む人のために作られたものなんだよ。
富士山は神様が住む神聖な山として、古くから信仰の対象だったんだ。
そのため、昔は富士山に立ち入ることは禁止されていて、遠くから遙拝するものだったの。
それが平安時代頃から富士登山するようになったんだけど、標高3,776mもある富士山を登るのは誰にでもできることではないよね。
そこで浅間神社にある「富士塚」が作られるようになったの。
富士山山頂には、富士山本宮浅間大社の奥宮が鎮座しているけれど、実は富士塚にも同じように山頂に祠や社殿が置かれているんだ。
この富士塚を登れば、富士山に登った時と同じご利益をあやかれると言われているよ。
富士塚は、富士山の溶岩が使われているところもあるの。
【富士山本宮浅間大社の住所とアクセス】
住所
静岡県富士宮市宮町1−1
アクセス
電車の場合
1)新幹線新富士駅よりタクシーで約30分
2)新幹線新富士駅~バス~東海道線富士駅~身延線富士宮駅より徒歩10分
3)身延線富士宮駅より徒歩約10分
など。(公式HPより引用)