世界遺産&国宝の平等院は10円玉のデザインとしても有名?平等院の魅力に迫る!
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2022年5月4日学問の神様である菅原道真公を御祭神とする北野天満宮は、全国約12,000社ある天満宮・天神社の総本社だよ。
今回は、天神信仰の発祥の地でもある「北野天満宮」の魅力に迫ってみよう。
目次
【北野天満宮とは?】
北野天満宮は天歴元年(947年)に創建された、全国に約12,000社ある天神社・天満宮の総本社になるよ。
御祭神は、平安時代に学者・政治家として活躍した菅原道真公。
菅原道真公は、優れた才能によって右大臣にまで上り詰めた人物なんだ。
道真公が生前優れた学者・歌人であったことから、江戸時代以降寺子屋の普及とともに、北野天満宮は「学問の神様」として広く信仰されるようになったんだよ。
現在でも、たくさんの受験生が合格祈願に参拝に訪れるの。
国宝である御本殿は、豊臣秀頼が造営したもので、「八棟造」と呼ばれる絢爛豪華な桃山建築が特徴なんだ。
毎月25日に開催される縁日では、宝物殿の特別公開が行われていて、境内にはたくさんの露店が立ち並ぶよ。
京都でも指折りの参拝者を誇る北野天満宮には、例年3ヶ日には60万人以上の参拝客が来るの。
特に丑年は、例年よりも多くの参拝客が詰めかけるそう。
【北野天満宮にはたくさんの牛がいる!北野天満宮と牛とのつながりとは?】
「学問の神様」である菅原道真公をお祀りしている北野天満宮の境内には、たくさんの牛の像があるよ。
ここでは北野天満宮と牛のつながりについてまとめてみるね。
<なぜ北野天満宮には牛の像があるの?その理由とは?>
北野天満宮の境内にはたくさんの牛の像が見られるよ。
その理由はずばり、北野天満宮において牛は「神の使い」であるとされているからなんだ。
牛が神の使いであると言われる理由は以下の通りだよ。
・道真公が丑年生まれ
・道真公が亡くなったのが丑の月の丑の日
・道真公は農耕の神ともされるため、そのシンボルとされる牛が選ばれた
・道真公の神号「天満大自在天神」の「大自在天」は仏教において白い牛に跨った姿で描かれている
・道真公が牛を飼って、大切に育てていた
・道真公が刺客に命を狙われた際に、牛が飛び出してきて命を救ってくれた
このように牛が神の使いとされる説は諸説あるんだ。
ただ、どの説にしても道真公と牛には深い関わりがあることがよく分かるね。
<北野天満宮の牛のご利益>
北野天満宮の牛への信仰は「撫牛信仰」として広がっているよ。
撫牛信仰のご利益についてまとめてみるね。
・諸病平癒
自分の体の悪い場所を撫でた後に、牛の同じ場所を撫でると、そこの病気やケガを治してくれるよ。
・学業成就
牛の頭を撫でた後、自分の頭を撫でると頭が良くなると言われているよ。
<撫でると願いが叶うと言われる「なで牛」とは?>
北野天満宮の境内には、神の使いとして十数体の牛の像が祀られているよ。
この牛の像は、通称「なで牛」とも呼ばれているんだ。
その全てが、北野天満宮を信仰する集団や個人によって、奉納されたものなの。
いつ頃から、この牛の像が祀られるようになったかは不明なんだけど、古くから多くの人々が天神様の使いである牛の像に、願いを込めて撫でていたことが「なで牛」の民間信仰として定着したんだ。
この牛の像を撫でるという行為は、全国の天満宮・天神社に広まったよ。
現在でも、病気平癒を願う参拝者や、合格祈願の受験生などが、願いを込めてなで牛を撫でているんだ。
また牛の像の奥には絵馬掛所も設けられているよ。
<北野天満宮のなで牛は1体1体それぞれ表情が違う!>
境内にある牛の像は、大きさ、材質・表情などがそれぞれ異なっていて、同じものは1つとしてないんだ。
闘牛のように強そうな姿をしている牛もいれば、小ぶりな牛、つぶらな瞳がキュートな牛もいるの。
さらになで牛の中には、目が真っ赤な牛「赤目の牛」もいるんだ。
赤目の牛は、楼門をくぐってすぐの場所に鎮座しているよ。
赤目な理由は定かではないものの、一睡もせずに道真公の帰りを待っていた忠義の心を表現しているとも言われているの。
また、参拝客の願いを徹夜で聞いてくれるからという説もあるそう。
この赤目の牛は、徹夜で勉学に励む受験生からとっても人気があるんだ。
赤目の牛の目を触ると頭がよくなるという噂もあるよ。
<なで牛は横たわる「臥牛」って本当?なぜ横たわっているの?>
北野天満宮にある牛の像は、大きさ、表情は1体1体違うの。
けれど1つだけ、共通点があるんだ。
それは「どの牛も横たわっている」ことだよ。
横たわっている牛は「臥牛(がぎゅう)」と呼ばれているの。
延喜3年、大宰府で生涯を閉じた菅原道真公は「人にひかせず、牛の行くところにとどめよ。」という遺言を残したそう。
その遺言通り、道真公の御遺体を牛車で運んでいると、突然牛が座り込み、動かなくなったんだ。
そのため、道真公はすぐ側にあった、安楽寺に埋葬されたの。
この事から、北野天満宮の牛の像は、横たわっているだよ。
<北野天満宮に唯一横たわっていない牛がいるって本当?>
北野天満宮境内にある牛の像は、横たわっているという話をしたけれど、実は境内に1つだけ横たわっていない「立ち牛」が存在するんだ。
その立ち牛は、拝殿の中央部の欄間に刻まれているよ。
豪華絢爛な装飾の中に刻まれている立ち牛は、ぜひともチェックしておきたいね。
なぜ1体だけ立っているのか、その理由は分かっておらず「北野天満宮の七不思議」とも言われているよ。
【北野天満宮のおすすめスポットを徹底解説!】
北野天満宮の境内にはたくさんのおすすめスポットがあるよ。
早速まとめてみよう!
<御本殿、石の間、拝殿及び楽の間(国宝)>
御本殿、石の間、拝殿及び楽の間は北野天満宮にある桃山時代建築の国宝建造物。
中門を入ったところに、南面して建つ御社殿で、菅原道真公を主祭神としているよ。
相殿に中将殿と吉祥女を祀っているんだ。
日本最古の八棟造(権現造)で、現在の建物は慶長12年(1607年)に造営されたもの。
桃山時代の豪華絢爛な装飾とともに、歴史的に非常に重要な建築と指定されているよ。
<東門(重要文化財)>
切妻造、銅葺きの四足門。
ここから西陣の花街・上七軒一帯は、京都らしい町家も残る人気エリアになるよ。
<三光門(重要文化財)>
本殿前の中門で、日・月・星の彫刻があることから三光門と呼ばているよ。
<牛社>
北野天満宮境内の北西にある小祠。
覆屋内には石造臥牛像があり、撫でると1つだけ願いが叶うと言われる「一願成就のお牛さん」なんだ。
御本殿の北西(乾)にあるので、「乾のお牛様」のとも呼ばれているよ。
<北野天神縁起絵巻>
国宝に指定されている北野天神縁起絵巻は、1219年頃作。
菅原道真公の生涯と、北野天満宮御創建の由緒、そしてその霊験を信仰的に描いた絵巻だよ。
<奇縁氷人石>
境内茶室松向軒庭内にある奇縁氷人石は、高さ11mの石造角柱。
頭部が欠けているものの表面に「奇縁氷人石」と刻し、右側側面には「たづぬる方」、左側側面には「おしゆる方」とあるよ。
【北野天満宮は京都随一の梅の名所!】
北野天満宮は京都随一の梅の名所として知られているよ。
ご祭神である菅原道真は梅をこよなく愛していたと言われていて、北野天満宮の境内は京都洛中の名庭「雪月花の三庭苑」の1つに数えられているの。
梅苑「花の庭」には、菅原道真公ゆかりの梅50種類約1,500本があって、梅の見頃には約2万坪の境内一円が梅の香りに包まれるんだ。
早咲きの梅は12月中旬頃からつぼみが膨らみはじめ、正月明けから開花し、3月末頃まで長く楽しめるそう。
北野天満宮の神域で育った梅は「天神さまのご神徳が宿る」と言われていて、正月の縁起物としても人気があるの。
梅の実を使った「大福梅」や、招福の梅の枝「思いのまま」は、神職・巫女など職員が総がかりで奉仕しているそう。
【北野天満宮にしかない日本唯一の新品種「北野桜」とは?】
北野天満宮と言えば、梅の名所として知られているけれど、実は桜も有名なんだ。
菅原道真公が生きていた頃は、北野一帯は桜の名所として有名だったの。
境内には日本でここでのみ見られる新品種「北野桜」があるよ。
北野桜は、北野天満宮本殿の東側にある社務所前で咲くんだ。
一重で中輪の白い花を咲かせる樹齢約120年の桜で、開花が進むと色が白からピンクに変わるのが特徴。
北野天満宮の御神木として大切にされているんだよ。
【北野天満宮の住所とアクセス】
住所
京都府京都市上京区馬喰町
アクセス
JR京都駅から
市バス50(所要時間約40分)・101系統(所用時間約30分)で北野天満宮前下車など。
バスでのアクセスが主流です。