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2021年12月12日鎌倉四大寺の1つである光明寺は、浄土宗の大本山で大きな境内には立派な山門やお堂があるよ。
ここでは、浄土宗関東総本山の光明寺についてまとめてみよう。
目次
【光明寺とは?】
光明寺は今から800年ほど前に浄土宗の上人によって開山されたお寺だよ。
鎌倉幕府の第四代執権・北条経時は浄土宗の第3祖・良忠上人に帰依し、光明寺を開山してもらったと伝えられているの。
元々は佐助ヶ谷の建てた蓮華寺を寛元1年(1243年)に現在の位置に移して「光明寺」と改めたのが始まりと言われているんだ。
良忠上人は、第五代執権・北条時頼移行も歴代の鎌倉幕府執権の帰依を受け、七堂伽藍を備えた大寺院に発展させ、念仏道場の中心となったの。
江戸時代にも徳川家康、徳川家綱らの擁護を受け、学問と修行の中心として栄えたよ。
さらに、浄土宗学問所として関東十八檀林(有名な学問所)第1位にもなったんだ。
戦後には新たな時代を目指す大学である「鎌倉アカデミア」が開校されたことで知られているよ。
光明寺は鎌倉には比較的少ない浄土宗のお寺であり、元関東総本山。
皇室との関係も深くて、後花園天皇からは山門にある「天照山」の掲額を、後土御門天皇からは、関東における念仏修業根本道場として「関東総本山」の称号を受けているの。
国と国民の平和を祈る「勅願所」となっていったんだよ。
【鎌倉四大寺とは?】
・浄土宗・関東総本山の光明寺
・臨済宗・建長寺派大本山の建長寺
・臨済宗・円覚寺派大本山の円覚寺
・時宗総本山・遊行寺
の4つのお寺は、鎌倉四大寺と呼ばれているんだ。
鎌倉四大寺は、鎌倉新仏教の本山として栄えた4つのお寺のことだよ。
【光明寺は庭園が美しい】
光明寺には、とっても美しい庭園が2つもあるんだ。
ぜひ光明寺を訪れたら庭園に注目してみよう。
<三尊五祖来迎の庭>
三尊五祖来迎の庭は、浄土の世界を表現した枯山水の石庭だよ。
庭石の中で3つが阿弥陀三尊、5つが浄土五祖を表しているとされているんだ。
三尊は、阿弥陀如来、観音、勢至両菩薩(極楽浄土の仏様)のこと。
また五祖は、お釈迦様から光明寺を開山した良忠上人に至るまでの念仏を弘めた5人の高僧のことを指すよ。
ちなみに五祖は以下の通り。
・お釈迦様:仏教の始祖で、約2500年前インドで仏教を開いた。
・善導大師:中国、唐時代の浄土教の僧。宗祖法然上人に心の師として大きな影響を与えた高僧である。
・法然上人:浄土宗の宗祖。鎌倉時代に民衆を対象として念仏による救いの教えを説いた。
・鎮西上人:浄土宗の第二祖。良忠上人の師であり、主として九州地方で念仏を弘めた。
・良忠上人:光明寺の開山。浄土宗の第三祖であり、浄土宗の基礎固めに貢献した。
<記主庭園>
記主庭園は池を中心とした庭園だよ。
記主とは、光明寺を開山した良忠上人のこと。
この庭園は、江戸時代の茶人で武将であった小堀遠州作と言われているんだ。
ちなみにこの記主庭園の池には多数の蓮が植えられていて、7月中旬~8月中旬にかけて見頃になるよ。
2000年前の古代蓮も植えられているそう。
蓮が見頃を迎える7月下旬には毎年観蓮会が行われていて、記主庭園の大聖閣でお茶会が開かれるんだ。
このお茶会に参加した人は、大聖閣の2階に安置されている阿弥陀三尊像を拝観することができるよ。
【桜の名所としても有名♪】
光明寺の記主庭園は蓮で有名なんだけど、実は光明寺は桜の名所としても知られているよ。
桜が見頃を迎える時期には、観桜会が行われ、大聖閣でお茶会が開かれるんだ。
毎年、観桜会は3月下旬に開催されるんだけど、この時は山門の楼上が公開されるの。
普段は見られない仏像を拝見できるんだよ。
楼上からは、鎌倉の海や江の島、富士山などが見渡せる絶景を楽しめるの。
【光明寺はねこ寺?!】
光明寺は知られざる猫スポットとして話題を集めているんだ。
寺内にはたくさんの猫が暮らしていて「鎌倉のねこ寺」という呼び名もあるほど。
猫好きの人にとっては、有名なスポットなんだよ。
実は光明寺には動物慰霊碑があって、そのことから「ねこ寺」と言われるようになったそう。
また浄土宗には「入る者を拒まない」という教えがあるから、猫がたくさん住み着いたのではと言われているんだ。
お寺の方はもちろん、近所の方も光明寺で暮らす猫たちを大切にしているの。
境内のいたるところでくつろぐ猫たちを見ることができるから、猫好きの方はぜひ訪れてみよう。
特に夕方になると光明寺の名物である「ねこ畑」を見ることができるんだ。
たくさんの猫たちに癒されてみてね。
【光明寺の見どころスポットを解説!】
光明寺は浄土宗の総本山のお寺だから、境内はとっても広くて、立派な山門やお堂があるよ。
ここでは、光明寺の見どころスポットをまとめてみるね。
<大殿(本堂)>
元禄11年(1698年)に建立された大殿は重要文化財に指定されているよ。
入母屋造で、銅板棒瓦葺き、桁行9間、梁間11間。
実寸は間口奥行ともに約25mもあり、現存する木造古建築の中で、鎌倉地方最大級の大きさを誇る本堂なんだ。
内部は畳敷きの広々とした空間となっているよ。
この大殿には本尊阿弥陀三尊などいくつかの仏像を祀っているんだ。
外観は簡素なんだけど、堂内は豪華絢爛なつくりになっているよ。
<開山堂(仮本堂)>
開山をはじめとして、歴代法主の御影を祀っているよ。
大正12年の関東大震災で倒潰した阿弥陀堂の本尊を旧開山堂へ遷座して本堂とし、開山堂は、大正13年に古材などを使用して新たに建てられたんだ。
さらに平成14年には、老朽のために再建されたよ。
本堂の(大殿)修理工事によって、令和2年2月より大殿(本堂)に祀られていた阿弥陀如来像や諸尊像は、開山堂で参拝できるんだ。
<山門>
五間三戸二重門(正面柱間が5間、中央3間が通路になっている2階建ての門)で、浄土宗・関東総本山にふさわしい大規模な門になっているよ。
この山門は、鶴岡八幡宮から移築したものとされており、弘化4年(1847年)に再建されたものなんだ。
間口約16m、奥行き約7m、高さは約20m。
鎌倉にある寺院の門では最大規模の格式を備えた山門だよ。
五間三戸二階二重門の山門は、1階が和風、2階が中国風に造られているの。
禅宗の五山形式が浄土宗に取り入れられたものなんだ。
中央に掲げられた「天照山」の額は1436年に後花園天皇より賜ったものだよ。
また、二階には釈迦三尊・四天王・十六羅漢が祀られているんだ。
<北条経時の墓所>
光明寺の境内には、鎌倉幕府第四代執権の北条経時の墓所があるよ。
<内藤家墓所>
陸奥国磐城平藩の領主である内藤家歴代の墓所。
歴代藩主の多くやその正室など200基以上の石塔が立つよ。
江戸の霊巌寺から移されたものなんだ。
【光明寺では精進料理を堪能できる!】
光明寺では予約限定で、精進料理を食べることができるんだ。
料理提供は月、火、土、日の曜日限定で2名から予約が可能だよ。
予約総数が6名に達した場合は、予約が確定となるんだ。
またこの予約は11日前までの予約が必要なので、精進料理を食べてみたい人は早めの予約がおすすめ。
メニューは、蓮月御膳(4,500円)と記主御膳(5,500円)の2種類。
料理内容は季節によって変化するそう。
また、大聖閣での個室も追加料金で対応してくれるんだよ。
【住所とアクセス】
住所
鎌倉市材木座6-17-19
アクセス
- J R横須賀線 鎌倉駅下車
- バス7番のりば小坪経由逗子駅行き 光明寺前バス停下車 1分