方除け・厄除けの神様「日吉大社」には魔除けの象徴「神猿さん」スポットがたくさんある!
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2021年10月4日
全国3,800余りの日吉・日枝・山王神社の総本宮である日吉大社は、方除け・厄除けのご利益で知られている神社だよ。
日本三大大社の1つでもある日吉大社には、たくさんのお参りスポットがあるんだ。
ここでは、日吉大社のおすすめスポットを解説していこう♪
目次
【日吉大社には約40社のお社がある】
日吉大社の広大な境内には国宝の東本宮・西本宮の本殿をはじめとして、約40社の社殿が建ち並び、全ての神様を総称して「日吉大神」と呼ぶんだ。
この日吉大神のご神徳は「方除け・厄除け・縁結び・家内安全・夫婦和合・商売繁盛等」だよ。
また、多くのお社の中心となるのが、東西本宮をはじめとする「山王七社」なんだ。
山王七社は以下の通りだよ。
西本宮:大己貴神 (おおなむちのかみ)
東本宮:大山咋神 (おおやまくいのかみ)
宇佐宮:田心姫神 (たごりひめのかみ)
牛尾宮:大山咋神荒魂 (おおやまくいのかみのあらみたま)
白山宮:菊理姫神 (くくりひめのかみ)
樹下宮:鴨玉依姫神 (かもたまよりひめのかみ)
三宮宮:鴨玉依姫神荒魂 (かもたまよりひめのかみのあらみたま)
【日吉大社のおすすめスポットを徹底解説♪】
日吉大社には西受付と東受付の2つの受付があるんだ。
歩きの方は西受付から、車の方は東受付からになるよ。
境内を参拝する時間の目安は1周30分~60分ほど。
早速、日吉大社のおすすめスポットを、「西本宮エリア」「東本宮エリア」「奥宮エリア」「大宮橋エリア」でまとめてみよう。
●西本宮エリア
<山王鳥居>
滋賀県指定文化財である山王鳥居は、日吉大社のシンボルとも言える鳥居だよ。
大宮橋から進んだ先にあり、独特の形をしているんだ。
鳥居上部には合掌の形を表す束があって「合掌鳥居」とも呼ばれているの。
これは仏教の胎臓界・金剛界と神道の合一を表しているとされていて、神仏習合の信仰を伝えているんだ。
<西本宮楼門>
国指定の重要文化財である西本宮楼門は、東本宮楼門よりも規模が大きく、少し豪華に造られているの。
軒下四隅の神猿さんはぜひチェックしておこう!
<西本宮本殿>
本殿は国宝指定、拝殿は国指定重要文化財だよ。
本殿は、1586年に造営されたもので、日吉造(ひえづくり)と呼ばれる独特の形で造られているのが特徴なの。
この日吉造は、日吉大社だけに見られる特殊な構造で、床下にはかつて仏事を営んだ「下殿」と呼ばれる部屋があるんだ。
<宇佐宮本殿>
本殿・拝殿ともに、国指定の重要文化財。
本殿は1598年に造営されたもので、西本宮本殿と同じ「日吉造」と呼ばれる独特の形で造られているんだ。
<白山宮本殿>
本殿・拝殿ともに、国指定の重要文化財。
本殿は、1598年に造営されたもので、三間社流造の様式となっているよ。
●東本宮エリア
<猿の霊石>
東本宮の参道にある霊石で、猿の顔の形に見えるため「猿の霊石」と呼ばれているの。
<樹下宮>
樹下宮は本殿・拝殿ともに国指定の重要文化財。
本殿は1595年に造営されたもので、三間社流造。
本殿内ご神座のましたには、霊泉の井戸があって、以前はご神水を採っていたそう。
<東本宮本殿>
本殿は国宝指定、拝殿は国指定の重要文化財。
本殿は1595年に造営されたもので、日吉神社でしか見られない「日吉造」と呼ばれる独特の形で造られているの。
西本宮本殿とほぼ同じ造りなんだけど、東本宮本殿の方が背面の三間の床が一段高くなっているのが特徴だよ。
西本宮と東本宮の違いに注目して、拝観するのもよいね。
<神輿収蔵庫>
国指定重要文化財で、神輿を7基保管しているの。
400年前に造られた7基の神輿を展示しているんだけど、保存管理のため通常は非公開なんだ。
現在、新たに造り替えた神輿を4月に行われる山王祭で担いでいるよ。
<日吉雌梛(めなぎ)・雄梛(おなぎ)>
東本宮本殿のそばには、雌梛(めなぎ)と雄梛(おなぎ)という木があるんだ。
雄梛は男性が女性の幸せを、雌梛は女性が男性の幸せを祈る木とされているの。
家内安全、夫婦和合、縁結びにご利益があるお守りも販売されているよ。
●大宮橋エリア
<大宮橋>
西受付からスタートすると、まず目に入るのが国指定の重要文化財である大宮橋だよ。
日吉三橋の1つであり、西本宮に向かう橋なの。
日吉三橋の中で最も豪華な造りをしていて、両側に格座間を彫り抜いた高欄をつけるなど手が込んでいるのが特徴だよ。
<走井橋>
国指定の重要文化財である走井橋は、大宮橋のすぐ下流にかかるお祓いをするための石造反橋だよ。
日吉三橋の1つであり、走井祓殿社に向かう橋なの。
六月末日と大晦日に行われる大祓式、山王祭はじめのお祓いの儀式では、必ずこの走井橋を渡るんだ。
沿った石橋の上を歩くことができ、橋下を流れる清流を間近で見られるよ。
<二宮橋>
国指定の重要文化財。
日吉三橋の1つであり、東本宮に向かう橋なの。
現在は山王祭の時のみ渡ることができる橋なんだ。
●奥宮エリア
<奥総社>
最澄の父が子授けを祈願した場所。
以前は神宮寺が建てられていて、現在は天神地祇を祀る奥総社があるんだ。
<三宮>
本殿・拝殿は国指定の重要文化財。
1599年に造営されたもので、牛尾宮と相対して建っているの。
本殿は三間社流造で、本殿拝殿が合体した形なんだ。
<金大巌>
三宮・牛尾宮の間にある10mほどの大きな岩。
大山咋神が東本宮に祀られる以前に宿っていたとされる岩で、日吉大社の始まりの場所とも言われているんだ。
<牛尾宮>
本殿・拝殿は国指定の重要文化財。
1669年に造営されたもので、八王子山頂近くに建っているの。
三宮と同じく、本殿は三間社流造で、本殿拝殿が合体した形。
牛尾宮からは琵琶湖を一望できるよ。
【日吉大社の日吉三橋はロケ地としても有名!】
大宮川に架かる大宮橋、走井橋、二宮橋の「日吉三橋」は映画のロケ地としても有名なんだ。
映画「るろうに剣心」では、走井橋がロケとして登場しているよ。
剣心が新井赤空から初めて逆刃刀をもらうシーンは、走井橋で撮影されたものなんだ。
また大宮橋も撮影場所としてよく登場し、BS時代劇「立花登 青春手控え」「暴れん坊将軍3」「続続・三匹が斬る!」などの時代劇の撮影場所となっているよ。
【日吉大社の参拝後は、日吉東照宮も行ってみよう!】
日吉大社から徒歩10分のところにあるのが、日吉東照宮だよ。
透塀がめぐらされた唐門をくぐると、日光東照宮に劣らず素晴らしい社殿が見られるの。
日吉東照宮は、元和9年(1623年)徳川三大将軍・徳川家光公の時に比叡山のふもとに造営されたんだ。
徳川家康公の没後、静岡の久能山東照宮、後に栃木の日光東照宮にお祀りされたんだけど、東照宮造営に縁の深い天海上人が天台宗の僧侶であったこともあって、ゆかりの地である比叡山のふもとにも東照宮を造ったの。
日吉東照宮は前方が拝殿、後方が本殿で、2つの建物を石の間がつなぐ「権現造り」と言う様式を用いているの。
この権現造りで造営された日吉東照宮の社殿があまりに素晴らしかったため、その様式をもとに日光東照宮を再建したと言われているんだ。
いずれも総黒漆塗り、極彩色の豪華な社殿は目を見張る出来栄えだよ。また彫刻や装飾も豪華絢爛なんだ。
明治以前は比叡山延暦寺が管理をしていたんだけど、明治時代に入って神仏分離令が出されると、日吉大社が日吉東照宮を管理するお社となって、今に至っているよ。
昭和25年には社殿が国指定重要文化財に指定、さらに昭和31年には唐門と透塀が重要文化財に指定されているの。
日吉大社を参拝した際には、日吉東照宮も合わせて訪れておきたいね。