久野城
2020年2月6日牛久城
2020年2月6日小坂城
かつて茨城県牛久市にあった小坂城。
小坂団地と小坂の集落間の愛宕山に築城。
岡見弾正忠治資が築城。
江戸崎城の土岐氏に対抗して築いたとされます。
築城時期は1558〜1570年(永禄年間)と推定。
小田氏滅亡後、小田氏に従臣していた岡見氏は北条氏の配下に。
1590年(天正8)、豊臣秀吉による小田原征伐で北条氏が滅びると、ともに岡見氏も滅亡。廃城となりました。
小坂城跡は牛久市指定史跡。
小野川に伸びる舌状大地の南側に位置。
現在は小坂城城跡広場(小坂城跡公園)として整備されています。
空堀、土塁、虎口、土橋、横堀など遺構は多数。
遺物として土師質土器、天目茶碗片、石臼片、縄文土器などが確認されています。
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〒300-1286 茨城県牛久市小坂町
小坂城には『小坂城と笄松物語』という昔話があります。
(小坂城の笄松(こうがいまつ)物語とも呼ばれています。)
小坂城で女中として働いていた「きく」は、早朝に井戸で水を汲んでいました。
城の西南でおびただしい煙が上がっており、敵が兵糧を炊いていると考えた「きく」は武士に知らせます。
敵の撃退に一役買った「きく」は、殿様から美しい笄を授かりました。
しかし、ある日、笄を井戸に落としてしまい、翌日「きく」が井戸の中で死んでいるのが見つかります。
村人が井戸の隣に松を植えたところ、笄に似た形に成長しました。
「笄松」と呼ばれるようになった木は、昭和20年代まで小坂城の南下辺りにあったといわれています。