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福井城

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福井城は福井県福井市にある平城で、江戸時代には福井藩主越前松平家の居城、城下町として栄えました。
別名「北ノ庄城」とも呼ばれており、現在は本丸の石垣と堀だけが残っており、二の丸、三の丸はほぼ消滅して市街地化しています。
本丸と二の丸の縄張りは徳川家康によるもので、本丸には4重5階の天守が建てられました。

天守の高さは天守台も含めると約37mもあり、城漆喰総塗籠仕上げで、最上重には外回り縁高欄と西面に向唐破風があったそうです。
福井城の石垣の積み方は、天守台、大手門、櫓台などの重要な部分は切込はぎ積で、その他の城壁は打込はぎ積でした。
また横線が波立っているのが布積です。
石垣の構築には穴太積で有名な穴太衆も携わっていたとされています。

 

写真提供

wikipedia (PD, CC – 著作権名は画像に記載)

〒910-0005 福井県福井市大手3丁目17−1

 

福井城は日本の中でも珍しい県庁敷地内にあるお城です。
その光景はまるで城塞都市のよう。
福井駅から徒歩5分程度でお堀に付きますが、この水堀は広々と福井県庁を囲んでいます。
県庁を囲む水堀にかかる橋は3か所あり、石垣は市内にある足羽山で採取された笏谷石(しゃくだにいし)を用いているので、青緑色をしています。
布積みの打込接でどっしりと積まれた石垣はまさに堅牢のイメージです。

福井県庁がある場所は、かつて越前福井藩の主城であった福井城の本丸跡地です。
明治政府の廃城令がでて日本各地にあるお城は取り壊されてしまいました。
その城跡をそのまま政庁として用いることはあるのですが、福井城のように本丸に県庁がそびえたつのは日本全国を見てもとても珍しいんですよ。