「血の池」や「猿の伝説」って何?数々の伝説がある新潟・乙宝寺の見どころポイントを徹底解説!
2024年4月17日鬼になった橋姫をお祀りする京都・宇治「橋姫神社」は強力な縁切りパワースポット
2024年5月12日北海道久遠郡にある太田山神社は、日本一危険な神社と言われているの。
今回は太田山神社の魅力に迫ってみよう。
目次
【行ってはいけない神社にもランクイン!日本一危険な「太田山神社」とは?】
北海道久遠郡せたな町にある太田山神社は北海道本土で最も西に位置している神社で、道南五大霊場の1つでもあるの。
地元では「太田神社」や「太田の神社」と呼ばれているよ。
かつては蝦夷地最古の修験道の山として信仰を集めていた霊場でもあるの。
実はこの太田山神社は、日本一危険な神社として有名なんだ。
参拝するのが危険なため「行ってはいけない神社」にもランクインされているほどなんだよ。
太田山の中腹にある太田山神社は、社殿までにたどり着くためには、急こう配の階段をのぼらなくてはならないの。
また途中の道には両側に設置されたロープを使わなくちゃ上り下りできないほどの山道になっているんだ。
<最後は約7mの断崖絶壁をよじ登る?>
太田山神社の本殿は、太田山の岩窟に鎮座しているため、本殿にたどり着くには急傾斜の山道を登りつめなければならないんだ。
本殿への道のりの最後には約7mの断崖絶壁をよじ登らなくちゃいけないの。
極めて過酷な道のりのため、断崖絶壁の前にリタイアしてしまう人も多いんだ。
本殿参拝への最後の難関となる岩壁は凹凸が激しく、オーバーハング状にせり出しているの。
その岩壁を不安定に揺れる鎖を使って登っていくことになるんだけど、万が一滑落してしまうと崖下まで真っ逆さまに落ちてしまうんだ。
つまり、太田山神社の本殿にたどり着くためには命がけで登らなくちゃいけないの。
【太田山神社の歴史】
太田山神社は公開の安全と豊漁の守り神として、室町時代の1441年から1443年にかけて創建されたと伝わるよ。
松前藩の祖である武田信広公が太田に上陸した際に、太田権現の尊号を賜ったとされているの。
それ以来、太田山神社は航海の安全と霊会の加護として信仰されているんだ。
寛文年間には美濃国の僧・円空が太田山神社を訪れて修行をし、たくさんの仏像を彫ったと伝えられているの。
明治時代には神仏分離令によって、太田山山麓に大日堂を建立。
神社に奉納されていた大日如来などの仏像を移したの。
また大正11年(1922年)には山火事によって、太田山神社の本殿・仏像は焼失してしまうの。
本殿は再建され、女人堂を新築したよ。
【多くの仏を残した仏像彫刻家・木喰も太田山神社を訪れた?】
甲斐国出身で木食僧の木喰は、太田山神社を訪れたことをきっかけに多くの仏を残したと言われているの。
木喰は生涯にわたってたくさんの仏を残し「木喰仏」と呼ばれていたそう。
木喰は太田山神社を訪れ、円空作の仏を実際に見たことで、造像活動を開始したという説が残されているの。
【太田山神社の御祭神「猿田彦大神」】
太田山神社では猿田彦大神をお祀りしているよ。
猿田彦大神(サルタビコノカミ)は古事記や日本神話に登場する神様。
天孫降臨の際に、天照大御神に遣わされた邇邇芸命(ににぎのみこと)を道案内した国津神になるよ。
猿田彦大神はものごとの最初に出現し、万事最もよい方へ「おみちびき」になる神様なんだ。
天孫降臨を啓行された猿田彦大神は、高千穂に瓊瓊杵尊を案内した後に、天宇受売命(あめのうずめのみこと)と本拠地である「伊勢の狭長田五十鈴の川上」の地に戻って、この地を始め全国の開拓にあたられたそう。
猿田彦大神は道を拓くことから、学業や仕事をいい方向へ導いてくれるという言い伝えがあるよ。
【太田山神社までの道のりを解説】
日本一危険の神社と言われている太田山神社の本殿への道のりを解説してみよう。
<①40度の急勾配の階段に3つの鳥居>
まずは平均45度の急勾配な全139段の石段に3つの鳥居があるよ。
階段は足を掛ける縦幅もとても狭いんだ。
また最も急なところは50度にも達するよ。
階段をのぼりきると左横にはお地蔵様がいるの。
この時点で43mの高さになるよ。
<②ロープ沿いの山道>
階段の次はロープ沿いに山道が続いていくよ。
ロープは階段から本殿までずっと続いているので道に迷う心配はなし。
ただし山道は木の根と岩石が入り込んでいて、道幅がとても狭いの。
50mほど山道を歩くと小川が見えてくるよ。
先に鉄はしごがあるのでそれを登り進めていこう。
<③女人堂>
さらに100mほど登ると、岩崖の下に地蔵があるの。
そこからまた100m登ると女人堂があるよ。
女人堂(358m)の周辺は大木が多くて、平地もあるから休憩地点として利用されているの。
明治時代に入るまで、修験者が厳しい修行に励む修験道の山は、女人禁制だったんだ。
そのため女性は本殿に立ち入ることができないため、その代わりのこの女人堂で参拝をして下山していたんだって。
<④鬼が神のように登る道>
女人堂からはさらに険しい山道が続くよ。
勾配がきついので、ロープを掴みながら着実に登っていこう。
<⑤鉄の橋>
本殿の鳥居が見え、そこをもう少し進むと鉄の橋があるんだ。
鉄の橋は幅1m、長さ16mで、ゆっくりと橋を渡っていこう。
右下には谷底、左側の絶壁には鉄の鎖が見えるよ。
<⑥最後の難関!約7mの北尋坊の崖>
鉄の橋を渡ると、本殿のある岩穴の真下まで来ることができるよ。
ここからは90度の絶壁「北尋坊の崖」から7mほどの長さの鉄鎖が下がっているんだ。
この鉄鎖を登っていくよ。ここが最後の難関になるんだ。
設置されている鉄鎖に手足をかけて登っていくんだけど、怖いと感じたら無理はしないようにしよう!
両手両足4本のうち常に3本を固定して、同時に動かすのは1本だけの「三点支持」を厳守して、つま先を岩にかけて固定して登ってみよう。
できるだけ態勢を安定させながら慎重に登っていくのがポイントだよ。
<⑦ついに到着!太田山神社の本殿>
鉄鎖を登りきると、岩穴内にある太田山神社本殿に着くよ。
岩穴は広い所で4m程度の大きさ。
本殿の社は高さ・幅・奥行きが2.5~3mほど。
岩穴内は夏場でも涼しく、約70㎝の玉石も奉納されているんだ。
岩穴からは拝殿・定燈篭・青い海が見えるよ。
ここまで来るのに、登りは70~100分、下りは50~70分ほどかかるんだ。
ぜひチャレンジしてみよう。
【太田山神社の住所とアクセス】
住所
北海道久遠郡せたな町大成区太田
アクセス
北檜山バスセンター/バスで50分/大成学校前下車