見どころ満載!日光東照宮の国宝・重要文化財を徹底解説!
2023年4月9日日本初の東照宮・久能山東照宮は国宝・重要文化財の宝庫!見どころスポットを徹底解説!
2023年4月18日
徳川家康公をお祀りする神社は日本全国にあるよね。
静岡県静岡市駿河区にある久能山東照宮もその1つで、日本三大東照宮の1つになっているんだ。
今回は絢爛豪華な建築の久能山東照宮の魅力に迫ってみよう。
目次
【久能山東照宮とは?】
日本平ロープウェイで山を登ったところにある久能山東照宮は、徳川家康公を祀る神社。
徳川家康公の遺言によって埋葬され、元和3年(1617年)に創建された神社で、日本で最初につくられた「東照宮」なんだ。
徳川家康公は「東照大権現」という神として祀られており、家康公のように出世したい!大物になりたいなどという方が多数訪れる、全国屈指のパワースポットとして人気だよ。
国宝に指定されている拝殿・本殿・石の間の他、境内には楼門など14棟が重要文化財に指定されているの。
久能山東照宮の境内全域が国の史跡になっており、歴史的にも貴重で神聖だよ。
【日本で初めての東照宮】
先ほど話した通り、久能山東照宮は日本で初めてできた東照宮なんだ。
徳川家康は元和2年4月17日に駿府城で没後、遺言通り5月17日に増上寺で葬儀が行われたの。
まずは駿府城に近かった久能山に埋葬され、一周忌を経た後、日光山輪王寺境内に改葬されたんだ。
ただこれに関しては、様々な説が説かれているの。
近年の研究では日光へ運ばれた「神柩」には徳川家康公の遺骸はなく、久能山に埋葬されたままという説が有力になっているよ。
徳川家康公の墓所には東照社が建立され、その後、家光の時代に宮号宣下があって東照宮となったの。
東照宮は全国に700社ほど建立され、現存する東照宮は130社ほど。
初めてできた東照宮である久能山東照宮は、日光東照宮、滝山東照宮と並んで「日本三大東照宮」とも言われているんだ。
【久能山とは?】
久能山東照宮が鎮座する久能山は、日本平と駿河湾に挟まれた標高216mの小高い山。
山頂から眼下に望む駿河湾は実に見事で、絶景の景色を楽しめるの。
徳川家康公は、その場所をこの上愛しており、遺言によってこの久能山に遺体が埋葬されたんだ。
家康公は人質として駿府に12年、三方原の戦いで浜松に17年、5カ国領主になってから駿府に4年、大御所といて駿府に10年と、一生の半分以上を静岡で過ごしたの。
徳川家康公ゆかりの地である久能山は、徳川ファンとしては欠かせないスポットと言えるね。
【久能山東照宮へ行く方法はロープウェイか1,159段の階段!】
久能山東照宮へ行く方法は、ロープウェイを利用する方法と、階段で行く方法があるよ。
それぞれまとめてみよう。
<日本平ロープウェイ>
久能山東照宮へ行く方法の1つが、日本平ロープウェイ。
日本平ロープウェイは、日本観光地百選で1位に選ばれたことがある名勝「日本平」の山頂と徳川家康ゆかりの「久能山東照宮」を5分間で結んでいるの。
階段をのぼりたくない人は、ロープウェイの利用がおすすめ。
ロープウェイには徳川家の家紋が塗装されているよ。
料金は大人が往復1250円(片道700円)、小人が往復630円(片道350円)
<1,159段の階段>
久能山下側にある石鳥居から、久能山東照宮までは全部で1,159段の階段があるよ。
1159 段の階段は語呂合わせで「いちいちご苦労さん」と呼ばれているの。
日本平ロープウェイが開通した昭和32年までは、この石田のみが久能山東照宮への唯一の参拝路だったんだ。
途中、909段上がったところにある一の門から見える駿河湾の景色は絶景だよ。
所要時間は20~30分程度だから、体力に自信のある人はぜひチャレンジしてみよう。
【久能山東照宮のミステリースポットを徹底解説】
久能山東照宮は本殿・拝殿・石の間が国宝に指定されていて、楼門・廟門など13棟も国の重要文化財となっているよ。
そんな久能山東照宮にはいくつかのミステリースポットがあるんだ。
久能山東照宮のミステリースポットをまとめてみよう。
<境内にある3箇所の逆さ葵>
久能山東照宮の拝殿には葵の御紋が逆になっている「逆さ葵」が3箇所もあるの。
この逆さ葵は、あえて逆さにしたのではと言われているの。
完成後は朽ちるのみという捉え方から、わざと完成させないことで永久的に家康公を祀る久能山東照宮が残っていくことを願ったのではと考えられているんだ。
<拝殿の殿内に塗装の薄い部分あり>
拝殿の殿内の壁には、全体と比べて明らかに塗装が薄い部分があるんだ。
この壁に関してもはっきりしたことは分からないものの、未完成を良いこととした当時の想いを馳せることができるね。
【久能山東照宮・社殿の彫刻に込められた家康公の想いとは?】
久能山東照宮の社殿は国宝にも指定されていて、極彩色の漆塗りの豪華な造りが特徴。
社殿は2009年に50年に1度の塗り替えを終えたばかりなので、色彩は鮮やかさを保っているよ。
実は拝殿の施された彫刻には、家康公からのメッセージが込められているんだ。
ここでは、拝殿に向かって上部の欄間にある3つの彫刻の意味についてまとめてみよう。
<ひょうたんから駒>
社殿に向かって一番左にある彫刻は「ひょうたんから駒」だよ。
これはあるはずのないことの例えを表していて、人生何が起こるか分からない、あるはずのないことが起きた時の備えとして日頃から準備をしておき、チャンスを掴みなさい!という家康公の教えなんだ。
<司馬温公の甕割り>
社殿に向かって真ん中にある彫刻は「司馬温公の甕割り」だよ。
大切な甕を割っておぼれた友達を助けたという中国の故事を表しているの。
家康公は生命の尊さを伝えているそう。
<孟子孔子老子>
社殿に向かって一番右側にある彫刻は「孟子孔子老子」だよ。
この彫刻は、中国の賢人に倣い、終生勉強をしなさい。という家康公のメッセージを伝えているんだ。
【家康公の亡骸が葬られた神廟はなぜ西向きに建てられた?!】
家康公が亡くなられた後、その亡骸は遺言によって、久能山に埋葬されたよ。
その後、2代将軍・徳川秀忠によって久能山東照宮が建立されたんだ。
家康公が埋葬された場所こそが、神廟だよ。
この神廟は西方面を正面にしてたてられているの。
家康はこの中にお座りになって、西の方角を見つめていると言い伝えられているんだ。
その当時、豊臣氏の残党が西にいて、復活の機会をうかがっていたそう。
家康公は江戸幕府の行く末を案じて、豊臣氏がいる西方を監視するためにそのように埋葬するように遺言を残したと言われているの。
【久能山東照宮の住所とアクセス】
住所
静岡県静岡市駿河区根古屋390
アクセス
日本平久能山スマートインターより日本平山頂(約20分)。
東名静岡・清水インターより日本平山頂(約40分)。
⇒ 山頂より日本平ロープウェイ(5分)。
など
公式サイトより引用