銀閣寺はどうして銀箔が貼られていないの?世界遺産・銀閣寺の謎に迫る!
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2022年5月24日世界遺産である銀閣寺は、京都を代表するお寺の1つ。
銀閣寺にはたくさんの見どころスポットがあるんだ。
今回は、銀閣寺の見どころを分かりやすく解説してみよう。
目次
【銀閣寺の見どころを徹底解説!】
銀閣寺を訪れた絶対に見ておきたいおすすめスポットをまとめてみよう。
<観音殿(銀閣)>
銀閣寺を象徴する建物と言えば国宝にも指定されている木造二階建ての「観音殿」が有名だよ。
銀閣寺のハイライトともいえる観音殿は、長享三年(1489年)に建てられた室町期の楼閣庭園建築の代表的建造物だよ。
修学旅行や観光ツアーの撮影スポットとしても知られているね。
観音殿は二層構造になっていて、義政自らの宗教観を託しているんだ。
一層目は「心空殿」と呼ばれる住宅風の書院造りで、かつては住居として使用されていたよ。
二層目の「潮音閣」は禅宗の唐様仏殿になっていて、観世音菩薩が安置されているんだ。
ちなみに内部は一般非公開となっているよ。
金箔によって黄金に輝く金閣に対して、銀閣は外壁に黒漆が塗られるだけ。
華やかな金閣とは違い、銀閣は「わび・さび」を感じさせる東山文化を象徴する建築なんだ。
この観音殿は、境内の東に広がる錦鏡池や東山が正面になるように建てられているの。
政治の中心であった京都の市街地に向かないように建てられていたんだ。
これは政治に疲れ果て隠居した、足利義政の心情を表していると言われているよ。
<東求堂>
東求堂は観音殿(銀閣)と共に、東山殿造営当時の遺構として現存する建物で、国宝にも指定されているんだ。
本来は足利義政の持仏堂として1486年に建てられ、書斎や茶室として使われていたそう。
一重入母屋造、檜皮葺きの東求堂は、元々阿弥陀如来を祀る持仏堂として建てられたものの、住宅建築の要素が強いのが特徴なんだ。
4部屋に分かれた東求堂内で、「同仁斎」と呼ばれる部屋は、義政が特に愛用したと言われる書斎だよ。
この同仁斎は四畳半の小さな部屋で、日本最古の茶室なの。
書院造の原型とされている貴重な遺構である同仁斎では、華道や茶道などたくさんの東山文化を生み出されたよ。
この同仁斎には、現存する最古の付書院(出窓のような棚)と違棚があって、現在の和室のルーツとなったとされているんだ。
銀閣寺境内の建物内部は通常非公開なんだけど、東求堂や本堂は春と秋に特別公開されるの。
<庭園>
室町時代に足利義政が残した唯一の遺構と言われている庭園だよ。
庭園には波打つような白砂を段形に盛り上げた「銀沙灘」や、富士山のような円錐台形をした「向月台」があるよ。
これら2つの砂盛りは、再興された江戸時代以降に作成されたもの。
銀沙灘は月の光を反射させるためのもの、向月台はこの上に座って東山に昇る月を待ったものだとか諸説あるよ。
月に照らされたように見えるデザインがとってもロマンチックなんだ。
<方丈>
方丈は本来、住職の住まいを意味しているんだけど、銀閣寺では本堂のこと。
銀閣寺の本堂にあたる方丈は、江戸時代中期に建てられたものなんだ。
黒瓦の立派な建物で、本尊である釈迦牟尼仏が安置されているよ。
また非公開の内部には、江戸期の南宋画家の巨匠である与謝蕪村と池大雅が描いた襖絵も置かれているんだ。
方丈からは、庭園や銀閣寺を象徴する銀沙灘や向月台などを眺めることができるよ。
方丈のすぐ側にある小さな小窓を覗くと、窓越しに銀沙灘や手庭園を眺められる絶景スポットがあるんだ。
たくさんの参拝客が写真撮影を楽しんでいるフォトスポットだから、ぜひ行ってみよう。
<銀閣寺垣>
銀閣寺の参道にある簡素な竹垣は「銀閣寺垣」と呼ばれているの。
建仁寺垣を変形させたもので、総門から中門まで長さ約50mほどあるよ。
銀閣寺垣のように高い垣根は暴風や防火などの効果があると言われているんだ。
銀閣寺の入口を入るとすぐに広がっている銀閣寺垣はインパクトがあって、他のお寺ではなかなか見ることができないもの。
ぜひ注目して見ておきたいね。
<展望所>
境内の東側の高台にある展望台からは銀閣寺全体が一望できるよ。
また晴れた日には、京都の街並みを一望することもできるんだ。
展望台までの道のりは、緑に囲まれた散策路になっているよ。
<お茶の井>
展望台へいく道中にあるのが、お茶の井跡と庭園だよ。
昭和6年に発掘されたお茶の井庭園は、京都の西芳寺の庭園を模範して造られたもの。
お茶の井跡周辺には、木々や石組が見られ、庭園として形をまだ残しているんだ。
また、お茶の井の湧き水は、足利義政がお茶を入れるのに使ったと言われているよ。
現在でもお茶会などの飲料水として使用されるほど、水質がよいそう。
この小川は、銀閣寺の庭園内にある池につながっているんだ。
落ち着いた荘厳な雰囲気を感じられるよ。
<竹亭漱蘚亭跡>
竹亭漱蘚亭跡は西方寺の竜淵水石組を模範しているもの。
漱蘚亭跡付近には崩れかかったような珍しい石組みが見られるよ。
<池泉回遊式庭園>
池泉回遊式庭園は、銀閣寺の観音殿前の錦鏡池を中心に作られた美しい庭園。
苔寺と呼ばれる京都の西芳寺の庭園を模して作られたものなんだ。
池には石橋が架けられていて、諸大名が献上した大内石や白鶴島などもあるよ。
この池泉回遊式庭園は江戸時代に大々的に改修され、作られた当時のものとは趣が異なっているそう。
1952年には特別史跡・特別名勝にも指定されているよ。
<書院>
銀閣寺の書院は、平成5年(1993年)11月に、10年の歳月をかけて落慶となった新書院なの。
大広間に飾られた明治時代の世界的画家・富岡鉄斎の襖絵は圧巻。
また旧庫裏の茶室集芳軒を移築しているんだ。
伝統的な寺院建築でありながら、新しい時代の慈照寺の象徴として広く門戸を開放しているよ。
ただこの書院は、非公開となっているんだ。
【銀閣寺周辺のおすすめスポット】
銀閣寺を訪れたら、ぜひとも周辺観光もしておこう。
ここでは、銀閣寺周辺のおすすめスポットをまとめてみるね。
<哲学の道>
哲学の道は、銀閣寺から南禅寺まで続く約2kmの遊歩道。
明治時代、哲学者の西田幾太郎や田辺元など文人たちが、その周辺に住んでいたため「文人の道」と言われていたそう。
哲学の小径、散策の道など様々な名前で親しまれ、話し合いの末に今の名前である「哲学の道」になったんだ。
哲学の道は「日本の道100選」にも選出されていて、道沿いには水路が流れ、敷石の敷き詰められた歩道脇には木々や花が植えられているの。
四季折々の景色を楽しめる哲学の道では、春は桜・秋は紅葉を楽しむことができるよ。
点在する寺院やカフェ巡りをしながら散策を楽しむことができるため、人気の観光名所の1つなんだ。
<法然院>
銀閣寺から哲学の道を通って10分ほど歩いたところにあるのが「法然院」というお寺だよ。
この法然院は、鎌倉時代初期に活躍した法然上人ゆかりのお寺として有名なんだ。
椿と紅葉の名所としても知られていて、観光シーズンには多くの人が訪れる人気スポットなの。
法然院は見どころが多く、方丈にある狩野光信筆による襖絵は重要文化財に指定されているよ。
また、境内には池泉と砂盛があって静かなたたずまいを感じられるんだ。
墓地には、谷崎潤一郎や河上肇など著名人が多く眠っているよ。
【銀閣寺の住所とアクセス】
住所
京都府京都市左京区銀閣寺町2
アクセス
バスの場合
京都市バス『銀閣寺道』下車 など