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2022年3月7日
京都の伏見稲荷大社などと並び日本三大稲荷の1つも言われる「千代保稲荷神社」は「おちょぼさん」の愛称で親しまれる人気の稲荷神社なんだ。
今回は年間約200万人もの参拝者が訪れる岐阜県・千代保稲荷神社の魅力に迫ってみよう。
目次
【千代保稲荷神社とは?】
千代保稲荷神社は岐阜県海津市にある稲荷神社だよ。
地元の岐阜県西濃地方や愛知県尾張地方では、「お千代保稲荷」と呼ばれることが多くて、通称「おちょぼさん」として多くの人に親しまれているんだ。
地元では日本三大稲荷の1つと言われることもあるんだけど、実は神社側は否定しているそう。
おちょぼさんは県内外から年間200万人以上の参拝客が訪れる人気スポットで、境内はもちろん参道グルメやショッピングも楽しめるよ。
【千代保稲荷神社の歴史】
千代保稲荷神社は、平安時代に源八幡太郎義家の六男・義隆が分家する際に、森の姓をもらい受け、義家から「先祖の御霊を千代に保て」と祖神とともに、宝剣と義家の肖像画を受け賜わったのが始まりとされているの。
この義家の「先祖の御霊を千代に保て」という言葉から、千代保稲荷神社の名になったと言われているんだ。
その後、室町時代の文明年間に、子孫である森八海がこの地に祖神を祀ったのが開祖となり、現在は19代目なの。
【千代保稲荷神社境内ではお札・お守りは一切授与してない?!】
千代保稲荷神社では「先祖の御霊を千代に保て」という教えから、現在でも境内ではお札・お守りの授与、御朱印記帳はしていないの。
ただし、角柱形の御御籤によるおみくじは置かれているよ。
【千代保稲荷神社のご利益とは?】
千代保稲荷神社のご祭神は
・大祖大神(おおみおやのおおかみ)
・稲荷大神(いなりおおかみ)
・祖神(みおやのかみ)
だよ。
おちょぼさんは「商売繁盛」のご利益が授かれるとして有名な神社なの。
ただ商売繁盛以外にも、
・家内安全
・縁結び
・開運
・合格祈願
のご利益もあるとされているよ。
おちょぼさんは商売繁盛のご利益があるため、税理士などの専門職を含めた自営業者の参拝が多いんだ。
【ちょっと変わってる?千代保稲荷神社の参拝方法】
一般的な神社では、お賽銭を奉納してお願い事をするのが普通だよね。
けれど、千代保稲荷神社の参拝方法はちょっと変わっているんだ。
<お賽銭の代わりに油揚げを奉納する!>
千代保稲荷神社にはお賽銭箱はなく、奉納台に油揚げがたくさん奉納されているの。
つまりお賽銭の代わりに、油揚げを奉納するんだよ。
千代保稲荷神社の鳥居をくぐると、左側に出店のようなスペースがあって、そこで油揚げとろうそくのセットが50円で販売されているの。
油揚げとろうそくを購入したら、拝殿へと向かおう。
拝殿の手前には献灯所があるから、そこでろうそくに火を灯して立てて行こうね。
その後、拝殿に着いたら、お賽銭を奉納する感覚で、奉納台に油揚げを奉納して、お願い事をしよう。
<名刺を奉納して自己紹介しよう>
拝殿の後ろ側に霊殿があるんだけど、一般的な霊殿とは違い、名刺を挟み込む慣習があるんだ。
企業関係者が商売繁盛を願って挟んだ名刺は、アートのようにも見えるよ。
企業関係者や商売を行っている人は、名刺を挟んでご祭神様に自己紹介をしよう。
【重軽石で願い事占いができる】
千代保稲荷神社の拝殿右側には「重軽石」と呼ばれる2つの石が置いてあるよ。
この重軽石は願い事が叶うか・叶わないかを占う石なんだ。
占い方は以下の通りだよ。
1、最初に何も考えずに石を持ち上げて石の重さを確かめよう。
2、次に、願い事を思いながら、叶うなら軽く・叶わないなら重くなってくださいと念じながら持ち上げるの。
3、その時の重さが、初めよりも軽くなっていれば願いが叶い、重くなっていたら叶わない…と言われているよ。
【千代保稲荷神社で有名の「月並祭」って?】
千代保稲荷神社と言えば、毎月末日から翌1日にかけて、行われる「月並祭」が有名なんだ。
この月並祭は、前月の御礼と翌月のお願いをする「月越し参り」と言われていて、平日であっても関係なく月末の深夜から明け方までたくさんの人で賑わうの。
この日は、参道のお店もほぼ全て夜通し全て営業をしていて、深夜でもすごい活気があるんだ。
企業の経営者や自営業者などが「今月も無事に商売ができました。来月も繫盛しますように」と御礼参り・商売繁盛願いとして参拝するそう。
【千代保稲荷神社の最大の魅力!毎日が縁日のような賑わいの参道】
門前町の趣を持つ参道は、東口から南口まで約700mの長さがあるよ。
両側には、川魚料理や漬物、串カツ、草餅などのお店が約120軒、ひしめき合うように建ち並んでいるの。
参道を歩きながら、食べ歩きやショッピングを楽しむ参拝客がたくさんいるんだ。
おすすめのメニューをまとめてみよう。
<なまずの蒲焼き>
千代保稲荷神社のある海津市は岐阜県の中でも有数の水郷地帯で、木曽三川流域で育った川魚料理が有名なんだ。
特になまずの蒲焼きは、そのグロテスクな姿からは想像できないほど淡泊な味わいで人気があるよ。
大正5年創業の「やまと本店」では、うなぎ・なまずなどの川魚にこだわった料理を食べられるの。
なまずの蒲焼きが手軽な価格で味わえる「なまずランチ」が人気だよ。
なまずはビタミンやコラーゲンがたくさん含まれていて、美容や滋養強壮に良い魚とされているの。
やまと本店では、泥臭さが強くて、食べづらいなまずの臭みをしっかりと取り除き、創業以来伝わる秘伝のたれを使って調理しているよ。
うなぎよりも脂が少なめで、しつこくなく、あっさりしているの。
<串カツ>
おちょぼさんの名物グルメとして人気なのが「串カツ」だよ。
参道には、串カツ屋さんがたくさんあるの。
店内・店頭での立ち食いが可能で、お客さんは軒先で立ったまま揚げたての串カツを自由に掴んで食べるんだ。
山のように積まれた串カツをソースやどて串を煮込む鍋の味噌仕立ての煮汁につけて食べるのが習慣となっているそう。
味噌カツがとっても美味しそうだね。
<どて串>
どて串も串カツと並んでおちょぼさんの人気グルメの1つ。
八丁味噌の香ばしい香りが最高だよ。
モツのぷりぷりとした食感は、串カツと交互に食べたくなるね。
【千代保稲荷神社のおすすめスポットを解説!】
千代保稲荷神社境内のおすすめスポットをまとめてみよう。
<本殿>
ご祭神である大祖大神(おおみおやのおおかみ)、稲荷大神(いなりおおかみ)、祖神(みおやのかみ)をお祀りしているよ。
<拝殿>
拝殿正面にあるお供え台(奉納台)に油揚げ、お神酒を奉納し、お参りするよ。
<霊殿>
神の使いであるキツネの像である眷属像(けんぞくぞう)などを納めているよ。
保食神(うけもちのかみ)をお祀りしているの。
<古堂>
かつての本殿の一部を保存して、源氏の御霊を祀る多田神社のお札をおさめているよ。
<精霊殿>
昭和期の信者さん方の御霊、約120柱をお祀りしているよ。
【千代保稲荷神社の住所とアクセス】
住所
岐阜県海津市平田町三郷1980
アクセス
- 名鉄名古屋駅より岐阜方面笠松駅下車
- 笠松駅より名鉄竹鼻線・羽島線に乗車し、新羽島駅で下車。その後、徒歩にて岐阜羽島駅へ。
- 岐阜羽島駅より、海津市コミュニティバス「海津羽島線」に乗車
- 海津市コミュニティバス、バス停「お千代保稲荷」にて下車する。
なお、電車、バスについては、運行数の少ないものが有ります。
※海津市のサイトより引用