日本三大大社の1つ・春日大社のおすすめスポットを徹底解説
2021年9月9日日吉・日枝・山王神社の総本宮・日吉大社のおすすめスポットをエリア別に徹底解説♪
2021年9月23日
滋賀県大津市にある日吉大社は、日本三大大社の1つに数えられていて、湖国屈指の紅葉の名所としても知られているんだ。
ここでは、日吉大社についてまとめてみよう。
目次
【日吉大社とは?】
日吉大社は、全国各地に3,800余りある日吉・日枝・山王神社(山王さん)の総本宮で、古事記にも登場する古社なんだ。
およそ2100年前、崇神天皇7年に創建された日吉大社は、比叡山連峰 八王子山(牛尾山・378m)の麓に鎮座し、延暦寺の門前町坂本の鎮守神でもあるの。
平安京遷都の際には、この地が都の表鬼門(北東)にあたることから、日吉大社は都の魔除・災難除を祈る社となったんだ。
また、伝教法師が比叡山に延暦寺を開かれてからは、天台宗の護法神として多くの方から崇敬を受けているよ。
【方除け・厄除けの神様・日吉神社では、神猿(まさる)を大切にしている?】
日吉大社は天台宗の護法神であり、社殿の立つ場所が平安京の表鬼門にあたるの。
そのため、平安時代より都の守護神としても信仰されていて、方除け、厄除けのご利益で知られているよ。
また方除け・厄除けの大社である日吉大社では、神様のお使いである「神猿(まさる)」を大切にしているの。
元々、猿は比叡山に多く生息していたのだけど、いつのころか魔除けの象徴として大切に扱われるようになったそう。
「まさる」は、「魔が去る」「勝る」に通じるようにつけられた名前で、縁起の良いお猿さんなんだよ。
神猿は、方除け、厄除け、必勝祈願、合格祈願、縁結び、家内安全、夫婦和合などにご利益があるの。
全国には日吉神社、日枝神社、山王神社など日吉大社の神様の御霊をお分けした「分霊社」が約3,800社あるんだ。
それらは、方除けの神様として、武士がお城や屋敷を建てるにあたって分霊されたの。
また「山王」といいうのは、日吉の神様の別名で、天台宗・比叡山延歴寺の守護神としての性格を意味していて「山王信仰」というんだ。
天台宗のお寺の広がりとともに、日吉の神様が祀られ、全国に分霊社が増えるにつれて、「日吉と言えばお猿さん」と言われるほど、魔除けの神猿も広く知れ渡ることになったの。
【方除け・厄除けって何が違うの?】
日吉大社は古くから方除け・厄除けの神社として知られているんだけど、方除けと厄除けって何が違うんだろう?
簡単にまとめてみるね。
<方除けとは?>
方除けとは、方角や方位による災いを除けること。
引っ越しや旅行などで、知らないうちに悪い方角に行ったり、家の増改築などで悪い方位を工事したりすると災いが起こるため、それを防ぐ必要があるんだ。
京の都の表鬼門(北東)をお守りしてきた日吉大社は、「方除けの大社」なの。
<厄除けとは?>
厄年は、人生の中で災いに遭いやすい年で、心身の変化によって体調を崩しやすい時でもあるの。
古くから、日吉大社は「厄除けの大社」として崇敬されていて、日々の健やかな暮らしをお祈りするために全国から参拝者がやってくるよ。
特に厄年の人は、日吉大社で厄除け、災難除けのご祈願でご祈祷を受けておきたいね。
【日吉大社境内にある神猿さんにまつわるスポットを徹底解説♪】
日吉大社境内には神猿さんにまつわるスポットがたくさんあるんだ。
早速まとめてみよう。
<猿塚>
山王鳥居が立つ「総合の坂」の参道脇には「猿塚」と呼ばれる大きな石組があるんだ。
これは古墳の石室の蓋が露出したもので、境内には約70基もの古墳が確認されているの。
日吉大社は「日吉古墳群」として遺跡にも指定されているんだ。
これらの古墳は出土品から6世紀中頃~後半のものと推定されているの。
古墳の穴は唐崎(日吉大社ゆかりの湖岸)まで通じている、神様のお使いである神猿さんが年老いて、自身の死期を悟った時には、自ら古墳の中に入っていく…など猿塚には様々な伝説があるんだ。
<神猿舎(まさるしゃ)>
日吉大社の社務所前には「神猿舎」があって、現在2匹のお猿さんが飼育されているんだ。
古くより境内で飼育されていたようで、室町時代の記録にも登場するの。
また、江戸時代の絵図には「猿飼所」「猿厩」が記されているよ。
『日吉山王権現知新記』の記録によると、神猿さんの食費として「一石=大人1人が1年に食べる米の量」の予算が当てられているんだ。
<猿の霊石(猿岩)>
猿岩は東本宮の参道脇にある霊石だよ。
少し離れてみると、正面から見た凹凸が、しゃがみこむお猿さんの形に見えるんだよ。
<猿柿>
この柿は「マメガキ」という渋柿で、神猿さんが好んで食べたことから「猿柿」と呼ばれるようになったそう。
実際に、比叡山からお猿さんが降りてきて、この猿柿を美味しそうに食べているんだって!
<西本宮楼門 棟持猿>
西本宮楼門の軒下四隅には、お猿さんの彫刻があるんだ。
このお猿さんの彫刻は「棟持猿(むなもちざる)」と言って、屋根を支えていて、見張りをしているようにも見えるの。
四隅にいるお猿さんはそれぞれ違うポーズをしているから、ぜひチェックしてみよう。
<西本宮楼門 蟇股(かえるまた)>
西本宮楼門には、蟇股(かえるまた)と呼ばれる楼門の二階部分の正面に3匹の神猿が装飾されているの。
神猿さんは、松の木の上で遊ぶように楽しげな姿をしているよ。
<樹下宮 神輿(重要文化財・非公開)>
日吉大社には7基のお神輿があるんだけど、「樹下宮」のお神輿には松の上で楽しく遊ぶ神猿さんの姿が装飾されているんだ。
勇壮・荘厳なお神輿にも、神猿さんが描かれていることからも、どれだけ神猿さんを敬っているかがよく分かるね。
<日吉山王垂迹神曼荼羅(すいじゃくしんまんだら)の神猿(非公開)>
日吉山王垂迹神曼荼羅は、日吉大社の神様を描いた江戸時代の掛け軸だよ。
祖の掛け軸には3匹の神猿さんが描かれているんだ。
<申(さる)の授与品>
日吉大社には神猿さんにちなんだ授与品がたくさんあるよ。
神猿守や神猿みくじ、神猿絵馬、木彫神猿、神猿土鈴などがあるから、ぜひ参拝時にチェックしてみよう。
日吉大社の境内には、たくさんの神猿さんがいるんだ。
神猿さんを探しながらお参りすると、さらに楽しめそうだね。
【紅葉の名所としても有名な日吉大社】
日吉大社は滋賀県随一の紅葉の名所としても知られているんだ。
広い境内には、3000本ものもみじやカエデがあって、紅葉シーズンにはたくさんの参拝者が訪れるの。
特に見どころは山王鳥居付近で、見頃は毎年11月10日頃~12月上旬となっているよ。
日吉大社では11月の1ヶ月間を「もみじ祭」と題していて、食事処などもあり紅葉をゆっくりと楽しむことができるの。
また、11月下旬にはライトアップも行われ、境内を彩る紅葉とライトの幻想的な雰囲気を堪能できるんだ。
紅葉時期以外にも、4~10月にかけては鮮やかな新緑の青もみじを楽しむことができるから、緑の癒し効果を求めて参拝される方もいるそう。
【湖国三大祭の1つ「山王祭」とは?】
日吉大社では、毎年4月12~14日に山王祭が行われるんだ。
この山王祭は「大津祭」「長浜曳山まつり」とならんで湖国三大祭の1つにも数えられていて、全国3,800余りの「山王さん」の総本宮・日吉大社の例祭なんだ。
山王祭は、3月1日から1ヶ月半にわたって行われるんだけど、期間の中心となるのが4月12~14日の3日間なの。
12日には、夫婦神の結婚を表すとされる牛尾山(八王子山)から二基の神輿を東本宮へかつぎ降ろす「午の神事(うまのじんじ)」が行われるよ。
13日には、若宮誕生を模して神輿を激しく揺り動かす「宵宮落とし(よみやおとし)」が行われるんだ。
そして最終日の14日には、七基の神輿の船渡御と「粟津の御供(あわづのごく)」がとりおこなわれるの。