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山形県高畠町にある亀岡文殊堂は学問の神様である文殊菩薩をお祀りしているお寺。
亀岡文殊堂は京都・丹後にある「切戸の文殊」、奈良・大和にある「安部の文殊」とともに日本三文殊として知られているんだ。
学問の神様をお祀りしている亀岡文殊堂は受験生の参拝客がとても多いの。
ここでは日本三大文殊「亀岡文殊堂」の魅力に迫ってみよう。

目次
【亀岡文殊堂とは?】
亀岡文殊堂は「松高山大聖寺」と称して、真言宗智山派のお寺だよ。
境内は約2万坪もあり、境内続きの山林は60余町歩を有しており、とても広々としたお寺なんだ。
約1200年前に創立した東北地方でも有名な古寺だよ。
地元の人々からはそのすごいご利益から「生き文殊様」と呼ばれているの。
参道途中には十六羅漢像、芭蕉句碑、「南無阿弥陀仏」と彫られた義民高梨利右エ門の念仏碑があるよ。
また薬師如来をまつる払川薬師堂や文殊堂背面には大日如来、普賢菩薩、虚空蔵菩薩が祀られているの。
さらに一山の守護神である蔵王権現が鎮座しているよ。


亀岡文殊 from google
【亀岡文殊堂の歴史】
亀岡文殊堂は807年創建のこと。
本当の名を「大聖寺」と言い、知恵を司る文殊菩薩をお祀りしていることから通称「亀岡文殊」として親しまれているの。
文殊堂に安置されているのが御本尊の「文殊菩薩像」だよ。
この文殊菩薩像は約1480年前に、中国五台山より伝わり、当初は伊勢国の神路山に安置されていたそう。
その後、約1200年前に天皇の勅命によって、奈良東大寺の住持であった徳一上人が山形県高畠にうつしたんだって。
御本尊の文殊菩薩像になっているため、通常は目にすることができないの。
ただし文殊堂内へ入ることはOKだよ。
亀岡文殊堂は日本三文殊として、また中納言格として待遇を受けたんだ。
勅願所として皇室の崇敬が厚く、玉体安全や国家安穏のご加持を命ぜられているの。

<12年に1度の秘仏開帳>
御本尊の文殊菩薩は秘仏になっているんだけど、12年に1度だけ秘仏が開帳されるの。
2023年に開帳されたんだけど、前回は東日本大震災によって行われなかったためなんと24年ぶりの開帳となったそう。
秘仏開帳の期間中は、写経体験なども行われているよ。


亀岡文殊 from google
【亀岡文殊堂のご利益】
亀岡文殊堂の御本尊である文殊菩薩は、昔から「知恵の文殊」または「生き文殊」と呼ばれ、人々に幸福と知恵をお授けしてくれる存在だったんだ。
数百年の昔から3年お参りすれば必ず良い知恵を授かって、子供が良く育ち、子孫に良い者が生まれると言われているよ。
その他のご利益としては身体堅固、厄払い、家内安全、商売繁盛、交通安全などもあるんだ。
とくに試験などの合格祈願、学徳成就の守護仏として、山形県はもちろん東北各地や全国からも祈願者が訪れる人気のお寺なの。
【亀岡文殊堂は戦国武将とのご縁があるお寺?】
亀岡文殊堂は戦国武将とのご縁があるお寺としても有名なんだ。
亀岡文殊堂は関ケ原の戦いに後に、上杉家が米沢へ移った翌年に、直江兼続が歌会を開催したお寺なの。
前田慶次など有名武将の詩歌百首が奉納されているんだ。
この時に奉納された詩歌100首は「亀岡百首」と言われていて、直筆短冊のほとんどが亀岡文殊堂に現存しているそう。
その中には直江兼続の漢詩7首や前田慶次の和歌5首など有名武将の作品も含まれているの。
実物を見ることはできないんだけど、寺務所に解説付きの写真が展示されているのでぜひチェックしてみよう。
戦国ファンは必見だよ。
【亀岡文殊堂のお祭り】
亀岡文殊堂を代表するお祭りと言えば、毎年1月下旬に開催される「亀岡文殊祭礼星まつり」だよ。
この亀岡文殊祭礼星まつりは1000年以上続くと言われている伝統行事で、1年間の厄難を消し去り、開運出世の祈祷が行われるよ。
願いを託したお札は炎に投げ込まれ、願いは煙となって天に届くんだ。

亀岡文殊 from google
【亀岡文殊堂の見どころを徹底解説】
亀岡文殊堂を訪れたらぜひとも見ておきたいおすすめスポットをまとめてみよう。
<仁王門・金剛力士像>
杉の木が高くそびえたつ参道の入り口には仁王門があるよ。
仁王門の両脇には金剛力士像が鎮座しているんだ。
<十六羅漢像>
亀岡文殊堂の本堂に通じる石畳の参道途中には十六羅漢像があるよ。
文殊堂本堂へは石段を15分ほど上がることになるから、いい運動になるんだ。
参道には老杉の大木が茂っていて、歴史の重みと厳かな雰囲気が漂っていてパワースポットとしても人気があるの。
<大黒天>
文殊堂の側に安置されているのが「大黒天」だよ。
大黒天の参詣は亀岡文殊堂を訪れる参詣者の目的の1つでもあるの。
この大黒天は1200年前の亀岡文殊堂の始祖として知られる徳一上人の作として伝わるよ。
大黒天は「家内安全」「商売繁盛」の神としてご利益にあやかれるの。
古くから「生き大黒」とよばれ、大黒天の前に立って手を入れて、自分の思いを念じて石を持ち上げる望みが叶う時には石が軽くなるそう。
逆に望みが叶わず困難な場合には石が重くなると言われているよ。
心に願いを込めて持ち上げてみよう。
<利根水>
亀岡文殊堂を右手から奥にまわっていくと、知恵の水「利根水(りこんすい)」が湧き出ているところがあるの。
この利根水は、亀岡文殊菩薩の知恵を授かることができる人気のスポットなんだ。
里の名水・やまがた百選にも選定されている湧き水なの。
とくに受験生はぜひともチェックしておこう。
利根水を飲むと知恵を授かれるといわれているんだけど、それは学問に限った話ではないの。
受験だけではなく、人生全般の生きる知恵を授かれると言われているよ。
一口飲むと身が引き締まるほど、冷たくてきれいな湧き水なんだ。
<知恵の鉛筆>
文殊堂の隣にある寺務所では、合格祈願や学徳成就などのお札やお守りが置いてあるよ。
その中でも人気があるのが「知恵の鉛筆」だよ。
この知恵の鉛筆を持って受験に挑む人も多いそう。
受験生のお土産にもぴったりだね。
<鐘楼堂>
実は亀岡文殊堂は戦国武将とのゆかりが深いお寺としても知られているの。
亀岡文殊堂のある高畠地域は関ケ原以前は伊達家が、その後は上杉家が統治していた場所なんだ。
伊達政宗の母である義姫が、嫡男の誕生を祈願し懐妊したと伝わるお寺が実は「亀岡文殊堂」なの。
伊達政宗が寄進したとされる梵鐘が残っていて、境内には古い鐘楼堂も現存しているよ。
梵鐘は昭和26年に鋳造し直して復元されたものなんだ。

亀岡文殊 from google

【亀岡文殊堂の住所とアクセス】
住所
山形県東置賜郡高畠町亀岡
アクセス
-
米沢-高畠線「「亀岡文殊前」バス停留所」 から「亀岡文殊堂」まで 徒歩6分
バス停留所から施設までの徒歩経路
-
米沢-高畠線「「亀岡」バス停留所」 から「亀岡文殊堂」まで 徒歩9分
バス停留所から施設までの徒歩経路
-
米沢-高畠線「「渡内」バス停留所」 から「亀岡文殊堂」まで 徒歩13分
山形新幹線 JR高畠駅より車で約7分
など。