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日本一修行が厳しいお寺「永平寺」の魅力を徹底解説

永平寺 from google

福井県にある永平寺は日本一修行が厳しいお寺とも言われているの。

ここでは曹洞宗の大本山・永平寺の魅力に迫ってみよう。

 

お坊さんレモン
お坊さんレモン
どんな風に厳しいのか〜

 

永平寺 from google

 

【永平寺とは?】

 

福井県にある永平寺は、ただひたすら座ることを基本とする「曹洞宗」の大本山なんだ。

曹洞宗の開祖である道元によって、鎌倉時代初期の寛元2年(1244年)に創建されたよ。
永平寺は770年経過した現在でも、修行僧である雲水たちが厳しい修行を行っていることで有名なお寺なの。

深山幽谷の境内には70あまりもの殿堂楼閣が建ち並び、「七堂伽藍」と呼ばれる7つのお堂「法堂・仏殿・僧堂・大庫院・山門・東司・浴室」は、僧侶が修行をする清浄な場所として特に重要な建物となっているよ。

 

お坊さんレモン
お坊さんレモン
ただ、ひたすら座ることを基本。。。

 

永平寺 from google

 

【日本一厳しいと言われる永平寺の修行とは?】

 

日本一修行が厳しいと言われる永平寺。
どのような修行が行われているのか気になるよね。

永平寺では道元禅師の教えである「威儀即仏法、作法是宗旨」に従って、日常のあらゆる場面で厳格な作法が決められているんだ。
永平寺の修行僧は「雲水」と呼ばれているよ。

<雲水の日課>

雲水の1日の流れをまとめてみよう。

3時30分:起床
3時50分:朝の座禅
5時:朝のお勤め
7時:朝食
8時30分:作務・座禅
11時:昼のお勤め
12時:昼食
13時:作務・座禅
16時:晩のお勤め
17時:夕食
19時:夜の座禅
21時:就寝

このスケジュールを見ると分かる通り、座禅が朝・昼・晩の3回、お勤めが朝・昼・晩の3回あるね。
厳しい修行生活は1年以上続くんだ。

 

<あらゆる場面が修行の場となる>

禅宗では日常生活のすべてが修行の場となるんだ。
雲水は午前3時30分に起床して、寝具をまとめて洗面所で歯磨きや顔を洗うの。

しかしこの朝の支度においても、洗う順番などの作法が細かく決められているんだ。
座禅は1日3回計5時間ほど行い、1日3回行われるお勤めの作法も細かく決められているよ。

 

お坊さんレモン
お坊さんレモン
起床が朝の3時30分。。。深夜!?

 

<食事の作法も厳しい>

また食事も修行の一環となっているんだ。
食器を置く順番、箸を置く角度、食べるスピード、片付ける方法などすべて作法が決められているよ。
食事中は私語は禁止となっており、音を立てることも許されていないんだ。

 

食事の最後にはヘラのような「刷(せつ)」という道具を使って、ご飯粒やみそ汁の残りなどをこそぎ取って食べるの。
それから最後に器にお茶を入れてよく回してキレイにした後にお茶を飲み干すんだ。

 

<寝る体制も細かい作法あり>

雲水は21時になると就寝しなければいけないんだけど、体を横たえる方法などにも細かい作法があるの。
修行僧には全くと言っていいほど休みがないんだ。

ちなみに雲水の人たちには基本的に休みの日はないものの、4と9のつく日は修行が一部免除されるの。
この日には入浴や散髪などが許されているそう。

 

お坊さんレモン
お坊さんレモン
何年くらい続けると修行僧から一人前と言われるようになるのでしょうかね!?

 

永平寺 from google

 

【禅とは?】

 

永平寺は雲水が厳しい修行に励んでいる空間であり、ピンと張りつめた空気が漂っているの。
永平寺には「禅」の精神が息づいている空間なんだ。

 

禅とは宗教的修行方法の1つで、姿勢を正して座り心を集中させるの。
ただ坐禅をするだけではなく、丁寧に掃除したり、履物を揃えたり、静かに歩いたり、音を立てずに食事をしたりと、日常的な動作1つ1つすべて禅の精神が生きているんだ。

 

<永平寺では坐禅体験もできる!>

永平寺では日帰り坐禅体験や一泊二日参禅体験ができるお寺なの。
一泊二日の参禅体験は予約必須となっているので、希望する方は事前予約をしておこう。

 

●日帰り坐禅体験

日帰り坐禅体験では、修行の根本である坐禅の体験ができるよ。
永平寺の修行僧である雲水が日頃修行している道場を模した禅堂で行われるの。
実施時間は10時~、13時30分~、15時~、の1日3回で、500円だよ。

 

●一泊二日参禅体験

一泊二日の参禅体験では、計4回の坐禅や、食事・作務などを体験できるの。
朝のおつとめでは、何十人もの修行僧が一堂に集って、一心にお唱えする雰囲気を肌で感じることができるんだ。
前日までの予約が必要で、料金は1万円だよ。

 

お坊さんレモン
お坊さんレモン
体験も、ちょっと怖いですね・・笑

 

永平寺 from google

 

【永平寺の見どころスポットを解説】

 

永平寺の見どころスポットをまとめてみよう。

 

<唐門>

老杉に囲まれて静かにたたずむ唐門は、新しい住職を迎える時にのみ使われるんだ。
永平寺のシンボル的存在でもあるの。
参道の脇を覆っている美しい苔や、貫禄のある老杉木立も見どころの1つだよ。

 

<七堂伽藍>

永平寺の境内は33万平方メートルという広大な敷地を持つの。
この広大な敷地には70を超える諸堂が存在しており、そのうち19の建物は国の重要文化財に指定されているよ。

とくに「七堂伽藍(しちどうがらん)」は修行に欠かせない重要な建物。
山門、仏殿、法堂、僧堂(そうどう)、大庫院(だいくいん)、浴室、東司(とうす)の7つを意味しているの。
これら7つの建物は「回廊」と呼ばれる階段と廊下で結ばれているんだ。

 

<傘松閣>

傘松閣は1993年から2年かけて再建された建物で、参拝者の控室を備えているよ。
2階の大広間は「絵天井の間」「天井絵の大広間」とも呼ばれていて、昭和時代の一流日本画家144名による230枚の天井絵がはめ込まれているの。
156畳の大広間の天井を埋め尽くす様子は実に壮観だよ。
花や鳥などが描かれたものがほとんどなんだけど、鯉や唐獅子などの生き物が描かれたものが5枚だけ存在するそう。

 

<山門>

永平寺のメインとも言える七堂伽藍は、山門からスタートするよ。
山門からはじまり、回廊を巡って参拝できるようになっているんだ。

 

山門は築約270年と永平寺で最も古く、二層造りの門。
下層には四天王である「持国天・多聞天・広目天・増長天」、上層には「五百羅漢」が祀られているよ。
釘や金具などは一切使用していない木組み造りで、精巧な匠の技が随所に見られるんだ。

 

山門は修行僧が入山する時、修行を終えて下山する時にしか通ることが許されない特別な門なの。
毎年2~3月に、志願者たちは雪深い石段を登ってこの山門の前にやってくるの。

 

永平寺 from google

 

<鐘楼堂>

鐘楼堂は鐘つき堂のことで、大梵鐘が吊るされているよ。

 

<僧堂>

七堂伽藍の1つである「僧堂」は雲水が日常生活を送っている場所。
雲水は1人に一畳分の「単」と呼ばれるスペースが与えられて、座禅、食事、睡眠などはすべて「単」で行われるの。

 

僧堂の中央部分には文殊菩薩像が祀られていて、これを囲むように単が設けられているんだ。
僧堂は浴室、東司(お手洗い)と並ぶ「三黙道場」の1つであり、私語は厳禁となっているよ。
僧堂の中に入れるのは雲水だけで、写真撮影もNGなので注意しよう。

 

<仏殿>

仏殿の中央には曹洞宗の本尊である「釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)」、右側には「弥勒仏(みろくぶつ)」、左側には「阿弥陀仏(あみだぶつ)」の三世如来が祀られているよ。
仏殿では昼と夕方のお勤めが行われているんだ。

 

<回廊>

七堂伽藍の建物を結んでいるのが「回廊」と呼ばれる階段と廊下だよ。
手入れの行き届いた木肌は実に優しい風合いなの。
柔らかな自然光が差し込み、撮影スポットとしても人気を集めているよ。

 

<法堂>

法堂は諸法のための道場で、一般の寺院の本堂にあたるんだ。
須弥壇の中央に祀られているのは「観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)」だよ。

法堂は420畳もの広さがあって、雲水が一堂に集まる朝のおつとめや各種法要が行われるよ。
永平寺で一番高い場所にある法堂は、境内を見下ろすことができるので、美しい景色も堪能できるんだ。

 

<承陽殿>

承陽殿は曹洞宗発祥の根源と言える場所。
永平寺を開いた道元禅師の御尊像と御位牌、御霊骨を祀っている神聖な場所なの。
道元禅師から数えて5代目までの歴代住職の木像も祀られているよ。

 

承陽殿は明治12年で火災に遭うものの、明治14年に再建。
「木鼻」と呼ばれる柱の彫刻に注目してみよう。
内部は撮影禁止となっているので注意しよう。

 

<大庫院>

大庫院は地上4階、地下1階からなる建物。
食事を司る台所の役割を持っているの。
他にも物品の保管庫や、会計や保全などを担う部署も設置されていて、永平寺の要とも言われているの。
正面中央には「韋駄尊天(いだそんてん)」が祀られているよ。

 

食事担当の雲水は、毎日午前1時半頃に起床し、仏前にお供えする食事と、雲水たちの食事を作るんだ。
朝はおかゆにゴマ塩、漬物、梅干し、昼食は一汁一菜、夕食一汁二菜の精進料理だよ。
お麩をお肉に見立てたもどき料理なども作られるんだって。

 

大庫院で注目したいのは全長4mの特大サイズのすりこぎ棒だよ。
仏殿を建てた際に地固めに使われた棒をすりこぎに見立てて飾っているんだ。
この大すりこぎ棒を女性が3回撫でると料理上手になり、男性は御機嫌取りが上手になると言われているの。

 

<玲瓏の滝>

玲瓏の滝は勅使門から徒歩1~2分のところにある小さな滝。
マイナスイオンを感じられる人気のパワースポットだよ。

 

<寂光苑>

寂光苑には出家の志を立てた道元禅師の「稚髪像(ちはつぞう)」や「明全塔」「如浄塔」など、道元禅師の縁が偲ばれる像塔が並んでいるの。

 

お坊さんレモン
お坊さんレモン
境内は風情も立派で素敵ですね!

 

【永平寺の住所とアクセス】

 

住所

福井県吉田郡永平寺町志比5−15

 

アクセス

東京から 東海道新幹線・特急(米原経由)→福井駅
北陸新幹線・特急(金沢経由)→福井駅
約3時間30分
大阪から 特急(湖西線)→福井駅 約1時間50分
名古屋から 特急→福井駅 約2時間
JR福井駅から えちぜん鉄道→永平寺口駅 約25分

 

など。

公式サイトより引用。