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国宝・重要文化財が多数ある仁和寺は桜や五重塔など見どころたくさん!

仁和寺 from google

京都にある古寺「仁和寺」は、国名勝の御室桜、庭園、文化財である金堂、五重塔など見どころがたくさんあるよ。

ここでは世界遺産・仁和寺の魅力に迫ってみよう。

 

【仁和寺は真言宗御室派の総本山】

 

仁和寺は創建時から皇室との関わりが深く、格式の高いお寺として知られているよ。
真言宗御室派の総本山である仁和寺は、山号は「大内山」で世界遺産に登録されているんだ。

 

境内には五重塔、二王門など江戸時代に建立された建造物が建ち並んでいるよ。
また創建以来、本尊である阿弥陀三尊像をはじめとして、仏画や工芸品など多くの宝物を所蔵しているの。

仁和寺一帯は「仁和寺御所跡」として国史跡に指定されていて、遅咲きで有名な御室桜は国の名勝に指定されているよ。

 

お坊さんレモン
お坊さんレモン
世界遺産にも登録されています!

 

仁和寺 from google

 

【仁和寺の歴史とは】

 

仁和寺は光孝天皇によって国家安泰と仏法の興隆を願って伽藍の建立が進められたものの、完成を見ずに亡くなってしまうの。
光孝天皇の子である宇多天皇が引き継ぎ、仁和4年(888年)に建立。
宇多天皇は出家後、境内に御所や僧坊の機能を持つ「御室」を建立して、それ以後宇多天皇の子孫が仁和寺の住職(門跡)となったよ。

 

仁和寺は真言宗の門跡寺院として隆盛し、一時は70あまりもの堂塔を構えるほどだったそう。
しかし浄土教や禅宗の台頭によって陰りが見え、次第に衰退していくよ。

さらに応仁・文明の乱では兵火によって伽藍が焼失してしまうんだ。
その後、徳川家光の寄進によって1634年に伽藍は再興されたよ。
江戸幕末期以降は、皇族が住職になることはなく、宮門跡としての歴史を終え、現在に至っているの。

 

【仁和寺は京都を代表する桜の名所】

 

仁和寺は京都を代表する桜の名所として知られていて「日本さくら名所100選」にも選ばれているんだ。

毎年桜の季節には、枝垂れ桜、ソメイヨシノなどたくさんの桜が境内を彩っているよ。
その中でも特に人気があるのが、中門をくぐってすぐ左手側に咲く「御室桜」なの。

 

この御室桜は国の名勝にも登録されているほどで、格別の美しさを誇っているんだ。
御室桜は樹高が2mほどと低いため、人の目線に近いのが特徴。
花が低いことから「お多福桜」と呼ばれることもあるそう。

 

例年見頃は4月上旬から4月中旬頃とやや遅め。
桜が満開の時期はもちろん、桜が散り始めて散った花びらがピンクの絨毯のように見える時期も人気だよ。

 

仁和寺 from google

 

 

【高さ36mの五重塔は仁和寺の象徴】

 

仁和寺の五重塔は高さ36.1mで1644年に建立されたもの。

重要文化財に指定されており、同じ京都にある東寺の五重塔と同じように上層から下層にかけて各層の幅に差があまり見られない姿が特徴なんだ。
初重正面には「大日如来」を意味する額がかけられていて、柱や壁面には真言八祖や仏をはじめとして、桜花文様などが描かれているよ。

屋根を支える小さな鬼や、南東の屋根瓦に置かれた龍の瓦など、仁和寺の五重塔独自の趣向を凝らした装飾も見どころの1つなの。
仁和寺の五重塔は映画やテレビの時代劇のロケ地としてもよく使われているそう。

 

仁和寺 from google

 

【現存する最古の紫宸殿・金堂】

 

仁和寺は応仁の乱などによって創建時の伽藍は焼失してしまったんだ。
お寺の最も重要なお堂である金堂(本堂)も、焼失してしまったの。

 

現存する金堂(本堂)は江戸時代の慶長18年(1613年)に建立されたもの。
元々は、京都御所の紫宸殿(正殿)だったんだ。
それが寛永年間(1624年~1644年)に仁和寺へ移築されたよ。
現存する最古の紫宸殿と言われていて、とても貴重な建物で国宝に指定されているの。

 

金堂の正面には「蔀(しとみ)」と呼ばれる格子状の建具がるよ。
この蔀は宮殿建築に多い造りのため、皇室との関係が深い仁和寺にふさわしいお堂と言われているんだ。

堂内には仁和寺の本尊である阿弥陀三尊像、四天王像など安置されているよ。
内部は通常非公開で、特別拝観をする時もあるの。

 

金堂の屋根瓦の上には亀に乗った老人の像が置かれているんだ。
この老人は「黄安仙人」で3000~4000年に1回しか顔を出さない亀の顔を3~4回見たという伝説を持っている長寿を象徴する仙人なんだ。

 

仁和寺 竜王戦 from google

 

 

仁和寺 竜王戦 from google

 

 

【国指定名勝の御所庭園「北庭・南庭」】

 

仁和寺の庭園は北庭と南庭の2つからなっていて、国指定名勝にもなっているよ。
南庭には白砂が一面に敷き詰められていて、その中に左近の桜や右近の橘、松などが配置されているの。
北庭にも白砂が敷き詰められているけれど、池があるのがポイントなんだ。

石橋がかけられた池があり、池越しに飛濤亭や五重塔をのぞむことができるんだ。

御所庭園にある宸殿では将棋の「竜王戦」が行われるそう。
対局で使われた部屋を見ることはできるんだって。

 

お坊さんレモン
お坊さんレモン
宸殿で将棋8大タイトルの最高峰、竜王戦が行われるんですね!すごい!

 

【仁和寺で八十八ヶ所霊場巡りができるって本当?】

 

仁和寺裏山の成就山には四国八十八ヶ所霊場巡りを模した「御室八十八ヶ所霊場巡り」があるんだ。

四国八十八ヶ所霊場巡りと同様に、第一番の霊山寺から順番に周っていき、第八十八番の「大窪寺」まで参拝できるんだ。
それぞれの札所には御堂が建っていて、実際にそのお寺の砂が埋められているそう。

 

八十八ヶ所霊場巡りをする際には境内北西にある御影堂でスタンプをもらって、スタート地点から出発しよう。
一周が約3kmで2時間程度の所要時間がかかるから、時間に余裕のある人はぜひチャレンジしてみてね。

 

お坊さんレモン
お坊さんレモン
2時間ゆっくり歩いて回るのも良いですね〜♪

僕の初恋をキミに捧ぐ

 

【映画にも登場した四つ葉のクローバーのお守りが人気】

 

仁和寺といえば、映画化された漫画「僕の初恋をキミに捧ぐ」に登場した「幸福守」が人気なんだ。

幸福守は本物の四つ葉のクローバーが使われているお守りで、ストーリー中では主人公である逞と繭がそのお守りを交換しているの。

幸福守りはピンク・白の2種類で、仁和寺境内で購入することができるよ。

 

仁和寺 from google

仁和寺 from google

 

【まだまだある!仁和寺の見どころを徹底解説】

 

仁和寺には五重塔や御所庭園、金堂の他にも境内にはたくさんの見どころがあるよ。
ここでは仁和寺を訪れたらぜひともチェックしておきたいおすすめスポットを徹底解説するね。

 

仁和寺 from google

 

仁和寺 from google

 

<二王門>

二王門は仁和寺の南に位置する正門。
京都三大門の1つでもあり、高さは18.7mもあるよ。

寛永18年(1641年)から正保2年(1645年)にかけて再建されたもので、阿吽の金剛力士像が門の左右に鎮座しているよ。
二王門は江戸時代に再建されたものなんだけど、平安時代の伝統に則った装飾が控えめでシンプルな「和様」という様式で作られているのが特徴なんだ。

 

仁和寺 from google

 

<本坊(御殿)>

二王門を入ってすぐ左側にあるのが本坊(御殿)
宇多天皇が退位後に法皇となって住まわれたもう1つの御所なんだ。

本坊内に御所庭園や宸殿、黒書院、白書院、寺務所などがあるよ。
各室は渡り廊下で繋がれていて、さまざまな襖絵や、趣の異なる2つのお庭「北庭・南庭」があり、かつての雅やかな暮らしが伝わってくるよ。

 

<勅使門>

勅使門は参道沿いにあり、以前の勅使門は明治20年(1887年)に焼失してしまったんだ。
大正2年(1913年)に京都の庭技師・亀岡末吉氏の設計によって再建されたよ。
この勅使門から出入りはできないの。

 

<宸殿>

宸殿は儀式や式典に使用される御殿の中心建物。
元の宸殿は焼失してしまい、大正3年(1914年)に再建されたもの。

御所の紫宸殿と同様に檜皮葺、入母屋造。内部は3室からなり、襖絵や壁などの絵は全て原在泉の手によるもの。
四季の風物をはじめ、牡丹・雁などが見事に描かれているのが特徴なんだ。
宸殿の北・南にあるのが御所庭園になるよ。

 

<霊明殿>

宸殿の渡り廊下を進んでいくと、霊明殿があるよ。
仁和寺の院家であった喜多(北)院の本尊 薬師如来坐像を安置するために明治44年(1911年)に建立。
御本尊である薬師如来のほかにも、歴代門跡の位牌が安置されているんだ。
参拝者は中に入ることはできないの。

 

<遼廓亭>

遼廓亭は霊明殿西側に立地する建物で、仁和寺門前堅町より移築されたもの。
重要文化財指定で、内部は二畳半台目の茶室、四畳半の水屋と広間、控えの間・勝手の間で構成されているんだ。

 

<飛濤亭>

重要文化財指定の飛濤亭は第119代光格天皇が使っていたとされる茶室だよ。
宸殿北庭の築山にあり、入母屋造・茅葺の屋根で覆われているの。
内部は四畳半に台目がついた茶室と水屋の間、勝手の間で構成されているよ。

 

<黒書院>

黒書院は宸殿の西側に建立されていて、京都・花園にあった旧安井門跡の寝殿を移して改造したもの。
内部は竹の間・秋草の間など6室からなり、昭和12年(1937年)に堂本印象が描いた襖絵があるよ。

 

<白書院>

白書院は宸殿南庭の西側に建立。
襖絵などは、昭和12年(1937年)に福永晴帆画伯によって松の絵が部屋全体に描かれているよ。

 

仁和寺 from google

 

<中門>

二王門をまっすぐに進むと見えてくるのが中門。
中門も二王門と同様に、寛永18年(1641年)~正保2年(1645年)に再建されたもの。

 

仁和寺 観音堂 from google

 

<観音堂>

中門を進んで左側にあるのが観音堂。
観音堂は極彩色のお堂で、寛永18年(1641年)から正保元年(1644年)にかけて再建されたんだ。
屋根に見どころがたくさんあって、重要文化財にも指定されているの。

 

屋根は日本建築を代表する「入母屋造」
本瓦葺で前後に向拝が付いているよ。

 

御本尊は千手観音菩薩立像、脇侍は降三世明王と不動明王で、その周りに眷属二十八部衆立像など全部で33体を安置しているの。
弥壇の背後や壁面・柱には、白衣観音をはじめ、仏・高僧などが極彩色で描かれているよ。
約370年前の色彩が残る障壁画は実に見事なんだ。
観音堂は現在、修行の場として使用されており、内部は通常非公開となっているの。

 

<令和阿弥陀堂>

令和阿弥陀堂は令和元年(2019年)に建立されたばかりの新しい踊王。
100回忌まで供養してもらえるそう。

 

<御影堂>

御影堂には弘法大師像や宇多法皇像、仁和寺第2世性信親王像が祀られているよ。
お堂には蔀戸の金具など清涼殿の一部が使われていて、寛永年間(1624年~1644年)に再建。
約10m四方の小堂で、檜皮葺を用いた外観は、弘法大師が住まう落ち着いた仏堂といえるよ。

 

<水掛不動尊>

水掛不動尊は、近畿三十六不動霊場の第十四番札所。
不動明王に水をかけて一願を祈願することから「水掛不動尊」と呼ばれるようになったの。
鐘楼と御影堂の間に位置していて、石造の不動明王を安置しているよ。
水掛不動尊の近くには、菅原道真公が座ったとされる腰掛石もあるんだ。

 

<鐘楼>

金堂西側には鐘をおさめた鐘楼があるよ。
壁で四方を取り囲んでいるため、内部の鐘は見ることができないの。
入母屋造、本瓦葺の朱塗りで2階建ての華やかな建物だよ。

 

仁和寺 経蔵 from google

 

<経蔵>

金堂の東側にある経蔵は、寛永~正保年間(1644年~1648年)に再建されたもので重要文化財指定。
宝形造、本瓦葺で正面に両開きの板唐戸、左右に花頭窓を付けていて、禅宗様で統一されているの。
内部は釈迦如来・文殊菩薩・普賢菩薩など六像を安置していて、壁面には八大菩薩や十六羅漢が描かれているよ。

 

内部中央には、お経を納める輪蔵という回転式の書架があるよ。
各面に96箱、総計768の経箱が備えられていて、その中には天海版「一切経」が収められているの。

 

<九所明神>

五重塔の東側にあるのが九所明神だよ。
九所明神は仁和寺の鎮守社で重要文化財指定。

本殿・左殿・右殿の3つの社殿からなり、八幡三神を本殿に、東側の左殿には賀茂上下・日吉・武答・稲荷を、西側の右殿には松尾・平野・小日吉・木野嶋の計9座の明神をお祀りしているの。
九所明神の最古の記録である「御室相承記」によると、建暦2年(1212年)に境内南にあったものを東に遷宮した事が書かれているんだ。
現在の建物は寛永年間に建立されたものだよ。

 

<霊宝館>

中門の手前にある霊宝館は、仁和寺に伝わる貴重な仏像・宝物が見られる場所。

仁和寺は創建当時の本尊である阿弥陀三尊像をはじめ仏画・経典など多くの宝物を所蔵していて、その数は国宝12件、重要文化財47件、古文書類をあわせると数万件にも及ぶんだ。
宝館はこれらの所蔵品を展示・保存する施設で、春・夏・秋の期間限定公開となっているよ。

 

お坊さんレモン
お坊さんレモン
建造物だけでなくたくさんの仏画や工芸品などの文化財も所蔵しています〜

 

 

【仁和寺の住所とアクセス】

 

住所

京都府京都市右京区御室大内33

 

アクセス

JR京都駅からアクセスする場合は、嵯峨野線の32番、33番のりばから発車する普通電車で約14分、太秦駅で下車します。
改札を出て右に曲がり、嵐電「撮影所前駅」に向かい、北野白梅町行きの電車で約6分、「御室仁和寺駅」で下車します。

など。