日本三大厄神の1つ「東光寺(門戸厄神)」は関西最強の厄除けができる!
2024年1月4日
東京を代表する毘沙門天「江戸三大毘沙門天」の3寺院を徹底解説!
2024年1月5日
日本三大厄神の1つ「東光寺(門戸厄神)」は関西最強の厄除けができる!
2024年1月4日
東京を代表する毘沙門天「江戸三大毘沙門天」の3寺院を徹底解説!
2024年1月5日

日本三大住吉・長門國一宮住吉神社の魅力は国宝の本殿だけではない!見どころを徹底解!

長門國一宮 住吉神社 from google

 

日本全国に約2300社もあると言われる住吉神社の中で、山口県下関市の長門國一宮住吉神社は日本三大住吉の1つだよ。

長門國一宮住吉神社は本殿が国宝に指定されている由緒ある神社。

本殿の他にも巨大な御神木など見どころがたくさんあるんだ。
今回は、日本三大住吉の「長門國一宮住吉神社」についてまとめてみよう。

 

巫女レモン
巫女レモン
国宝指定されている本殿も見事です♪

 

【長門國一宮住吉神社とは?】

 

山口県下関市にある長門國一宮住吉神社は、「長門国一の宮」として知られる神社。
大阪にある住吉大社、福岡にある住吉神社と共に「日本三大住吉」の1つに数えられているよ。

 

国宝に指定されている本殿や、国指定重要文化財の拝殿の他、銅鐘、金銅牡丹唐草透唐鞍など、数々の重要文化財を有しているの。
また宝物館にはたくさんの宝物が展示されているよ。

 

巫女レモン
巫女レモン
見どころ満載なのです♪

長門國一宮 住吉神社 from google

 

 

【長門國一宮住吉神社の歴史】

 

長門國一宮住吉神社は『日本書紀』の記述では、古墳時代の神功皇后の三韓征伐に由来すると伝わっているよ。
住吉大神の御神託によって神功皇后は朝鮮半島に出兵し、住吉大神が航路を守護してくれたそう。

無事に朝鮮を平定して戻ってくることができた神功皇后は、朝鮮からの帰路、再び住吉大神から「長門のこの地に荒魂を祀るように」と御神託があったの。
その通りに祠を作りお祀りしたのが、現在の住吉神社の起源と言われているよ。

 

長門國一宮として、源氏や、当地を治めた大内氏・毛利氏などから崇敬されたことでも由緒ある神社なんだ。
また海の神、航海の神として古くから多くの人々から信仰を集めていて、和歌や連歌に関わる逸話が多いことも特徴なの。

 

長門國一宮 住吉神社 from google

 

 

【長門國一宮住吉神社の御祭神】

 

長門國一宮住吉神社は歴代の武士たちが崇拝した神社で、御祭神は1つではないの。

お祀りしているのは

第一殿: 住吉三神(表筒男命・中筒男命・底筒男命)
第二殿: 応神天皇
第三殿: 武内宿禰命
第四殿: 神功皇后
第五殿: 建御名方命

だよ。

大阪の住吉大社とは違って、住吉三神(底筒男命、中筒男命、表筒男命)を第一殿に括って祀っていて、荒魂が祀られているよ。

第二殿~第四殿までは三韓征伐など神功皇后ゆかりの神様になるの。
軍事上での勝神、海上安全、家内安全、五穀豊穣など様々な御利益をあやかれるんだ。

 

長門國一宮 住吉神社 from google

 

【長門國一宮住吉神社の本殿は国宝指定!室町時代の社寺建築が特異的!】

 

長門國一宮住吉神社を訪れたらまずは本殿を参拝しよう。
国宝に指定されている本殿は、全国的に見ても珍しい九間社流造り。

正面から見ると、春日造りを並べたように見えるものの流造と春日造の折衷式なんだ。
5か所に千鳥破風がついているの。

応安3年(1370年)に室町時代初期の武将である大内弘世が造営したもので、室町時代初期の社寺建築として特異な様式を持っているのが特徴なんだ。
また本殿とともに国宝指定されている玉殿には、本殿と同時期に造られた御神体が安置されているよ。

 

長門國一宮 住吉神社 from google

 

 

【拝殿は檜皮葺きで毛利元就が寄進した重要文化財】

 

本殿の他にぜひ見ておきたいのが拝殿だよ。
檜皮葺きの拝殿は、天文8年(1539年)に毛利元就が寄進により造営されたものなんだ。
国指定の重要文化財に指定されており、細部の手法は室町時代末期の特徴をよく表しているの。

 

 

檜皮葺とは屋根葺手法の一つで、檜の樹皮を用いて施工するんだ。
日本に古くから伝わる伝統的手法で、日本独自の屋根工法なの。
住吉神社の拝殿だけではなく、多くの文化財の屋根で檜皮葺を見ることができるよ。

 

長門國一宮 住吉神社 from google

 

 

【まだまだある!長門國一宮住吉神社の見どころを分かりやすく解説!】

 

長門國一宮住吉神社と言えば、国宝の本殿や、重要文化財の拝殿が有名だけど、見どころはそれだけじゃないよ!
ここでは長門國一宮住吉神社境内のおすすめスポットをまとめてみよう。

 

長門國一宮 住吉神社 from google

 

<楼門>

室町時代建立の楼門が建っていたものの、現在は明治時代の1901年に再建されたもの。
檜皮葺、三間一戸で入母屋造の楼門は、国の登録有形文化財に指定されているよ。

楼門には鎌倉時代作、虎座の随神像が祀られているんだ。
隋神像は鎌倉時代作とは思えないほど精巧にできた人形だよ。

 

<青銅製狛犬>

本殿へ上がる階段の前にあるのが、青銅製の狛犬だよ。
青銅製の狛犬は全国的にも稀なんだ。

 

青銅製の狛犬は戦時中に軍需物資として徴用されたため、戦後はコンクリート製の狛犬として復元されていたんだって。
最近になって、青銅製の狛犬として再び復元されたそう。

 

長門國一宮 住吉神社 from google

 

<厄割玉お祓い所>

厄割玉お祓い所では、厄割玉を投げて厄落としができるよ。
厄割玉を購入し、厄割石に投げて割れば厄落としになるんだ。
パリーンと爽快に玉が割れるからぜひ試してみてね。

 

長門國一宮 住吉神社 from google

 

<武内宿祢がお手植した大楠>

境内には、武内宿祢がお手植した巨大な楠木があるよ。
この大楠は御神木であり、樹齢は約1800年、根回りは約60mもあるんだ。

 

三韓征伐の出陣の際に、武内宿祢がこの地に立ち寄って、この楠木を植えたと伝わっているの。
この大楠は住吉神社の御神霊樹でありパワースポットとして有名だよ。

 

長門國一宮 住吉神社 from google

 

 

境内の社叢は山口県の天然記念物にも指定されているよ。
境内には約80種類の植物が自生しており、山口県下の植物は全てこの森の中にあると言われているんだ。

 

神主レモン
神主レモン
見事な大楠ですね!

<神籠石>

神籠石は九州地方から瀬戸内地方にある、石垣で区画した列石遺跡の総称のこと。
日本書紀や続日本紀には記載がなく、遺構でのみ存在が確認される山城なんだ。

 

<境内社>

長門國一宮住吉神社には境内社がいくつかあるよ。
まとめてみよう。

 

・高元社(末社)
末社である高元社は、須佐之男命をお祀りしているよ。
元々は一の宮小学校の近くに鎮座していたそう。

 

・若宮神社(摂社)
摂社である若宮神社は主祭神に穴門直祖踐立命、配祀神に大歳神をお祀りしているよ。
神功皇后59年(259年)に鎮座したと伝わっているの。
主祭神の穴門直祖踐立命は、神託により神功皇后が長門国に住吉神社を創建したときの初代宮司だったそう。

 

・田尻社(末社)
末社である田尻社(末社)は、大宮司家祖神をお祀りしているよ。
861年に鎮座しており、山田大宮司家一族の祖先神が祀られているんだ。

 

・蛭子社(摂社)
摂社である蛭子社には事代主神・蛭子神が祀られているよ。
鎮座は84年で、住吉神社がこの地に鎮座する前からの地主神なんだ。

 

・七社(末社)
末社である七社には、伊勢神宮・石清水八幡宮・加茂社・春日大社・松尾大社・平野神社・伏見稲荷神社をお祀りしているよ。
969年に京都の船岡山より遷座したそう。

 

・稲荷社(末社)
末社である稲荷社では、宇迦之御魂神・大宮能売命・猿田彦命をお祀りしているよ。
1839年、伏見稲荷大社より分霊を勧請したの。

 

神主レモン
神主レモン
たくさん境内社です〜

 

【長門國一宮住吉神社の行事とは?】

 

長門國一宮住吉神社では1年を通して様々な行事が行われるよ。
まとめてみよう!

 

<和布刈(めかり)祭>

和布刈(めかり)祭は旧暦の元旦に行われる神事で、わかめを刈り取って神前にお供えするの。
約1800年前に神功皇后がこの地に住吉大神を祀るにあたって、元旦に壇ノ浦にわかめを刈り取らせて、神前にお供えして人々の幸せを祈ったのが始まりだそう。

 

旧正月の夜に神職は、干潮時に松明の灯りを頼りに海に入って、わかめを刈り取るの。
その後社殿に持ち帰りご祈祷したわかめは「開運わかめ」(200円)として参拝者に授与されるよ。

また境内では梅昆布茶や開運わかめうどんも振舞われるの。
たくさんの参拝客が開運を願ってわかめを求めに参拝するそう。

 

<お田植祭>

お田植祭は古くから続く伝統行事で、毎年5月の第3日曜日に開催されるよ。
神官、巫女、八乙女、早乙女、田男らが本殿祭を行った後、神社近くの神饌田に向かうの。

神饌田には神田が設けられていて、牛による代掻き、人による田ならしのあとに、自然の恵みを感謝する舞を披露しながら田植えを行うんだ。
お田植祭は神功皇后が神前に供える稲を植えたのが始まりだそう。

 

<お田刈祭>

お田刈祭ではお田植祭で植えた神田の稲を神職たちが刈るんだ。
刈り取った稲の一部を稲座に載せ、神前にお供えして収穫を感謝するの。

 

<河渡祭>

毎年12月1日に行われる河渡祭は、毛利元就の戦いに由来しているお祭り。
約450年前、石見の国江の川を挟んで毛利氏と尼子氏が対峙したんだ。
合戦が長引いたため毛利軍は疲労困憊してきたそう。

 

そこで毛利元就は住吉神社で戦勝祈願を行い、12月1日に全軍に神酒、田作り、餅粥を振舞ったの。
疲労困憊だった軍勢や元気を取り戻し、その勢いで江の川を渡り、尼子氏との戦いに勝利。

 

このことから12月1日に住吉神社をお参りすると運が開けると言われるようになったんだ。
現在では開運を願って早朝6時から大きな釜で餅粥を焚いて、参拝者に無料で振舞われるよ。

 

<御斎祭(例祭)>

毎年12月8日~15日の朝まで行われる御斎祭の期間は、境内にしめ縄を張り巡らし、神職や巫女が境内にこもり、物忌みがおこなわれるの。
境内の穢れを徹底的に払う神事だよ。

この時期には、一般客は一切参拝できないから注意しよう!
神功皇后が住吉大神の荒魂を住吉神社に祀った際に、自らの身を清めて数日間籠ったと言われており、そのことに由来する神事なんだ。

 

 

【長門國一宮住吉神社の住所とアクセス】

 

住所

〒751-0805 山口県下関市一の宮住吉1丁目11−1

 

アクセス

1. JR新下関駅からバスで5分
「一の宮」バス停から徒歩で5分

2. 中国自動車道 下関ICから車で10分

など。