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2022年3月14日
岩手県紫波郡紫波町にある「志和稲荷神社」は美しい山の麓に鎮座している稲荷神社で、一説には日本三大稲荷の1つともされているんだ。
今回は志和稲荷神社の魅力についてまとめてみよう。
目次
【志和稲荷神社とは?】
志和稲荷神社は岩手県紫波郡紫波町の西部山麓、滝名川左岸に鎮座する神社だよ。
千年の歴史を伝える東北屈指の古社であり、地元では日本三大稲荷や日本五大稲荷の1つとされることもあるそう。
志和稲荷神社の歴史は、天喜5年(1057年)に源頼義が安部頼時・貞任父子追討のために、陣ケ岡に布陣した際に戦勝を祈願して京都の伏見稲荷神社から分霊を勧請して創祀したのが始まりと伝えられているよ。
その後、藤原氏の一族である樋爪俊衡等が再建したという説や、文治5年(1189年)の奥州合戦に際して源頼朝が再建したという説もあるの。
平泉文化の頃には樋爪氏、中世には斯波氏、近世には南部藩主代々にわたって杜領の寄進や社殿の造営が行われたよ。
【志和稲荷神社の御祭神、ご利益とは?】
志和稲荷神社では3つの神様をお祀りしているよ。
・宇迦之御魂大神(うがのみたまのおおかみ)
保食神、豊受姫神、大宜都比売神(大気津比売神)、と同神で一般的には「稲荷大神」と呼ばれているの。
衣食住の守り神として五穀、魚類、鳥獣、蚕糸、草木に至るまで、すべて大神の神の恵みによるゆえからと仰がれ、生活全般の守護神として祀られているんだ。
・猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)
「大土御祖神」とも呼ばれ、天孫降臨の際に先導の任にあたられた神。
海陸の交通安全や土地の守護神として祀られているよ。
・大宮能売大神(おおみやのめのおおかみ)
天照大神の御心を慰められた神で、天孫降臨の際には猿田彦大神を説き、先導の役目を果たされた神なんだ。
神楽舞踊の始祖であり歌舞音曲、寿命の延長を守るよ。
また愛敬の神として、一家の和合、商売繁盛を守護する大神でもあるんだ。
技芸上達、福徳円満の神として祀られているよ。
3つの神をお祀りしている志和稲荷神社の御利益は以下の通りだよ。
・家内安全
・交通安全
・商売繁盛
・五穀豊穣
・大漁満足
・職場安全
・学業成就
・厄年祓
・旅行安全
志和稲荷神社ではたくさんのご利益があやかれるんだね
また、志和稲荷神社は「志和のおいなりさん」と寄れていて、特に車のお祓い、厄払い、合格祈願のために、全国各地から参拝者が訪れるの。
【志和稲荷神社には耳が欠けた「耳欠け狐」がある?】
志和稲荷神社の参道口には耳が欠けた「耳欠け狐」があるの。
その昔、滝名川の水を巡って志和稲荷神社前で農民同士が我田引水の地を流す水喧嘩がたびたびあったとの記録が残されているんだ。
その時に被害にあったのがこの「耳欠け狐」だよ。
現在では、山王海ダムの開発や整備によって、水喧嘩はないものの、その当時はいかに大変だったかがよく分かるね。
【樹齢1000年を超える稲荷山大杉】
志和稲荷神社には鎮守の杜として神社を囲む杉林があるの。
その中でも特に大きな杉が、樹齢1000年を超える「稲荷山大杉」だよ。
この稲荷山大杉は周囲14m、高さ45mを誇っているんだ。
稲荷山大杉は稲荷神社を表象し、古くから神木と仰がれてきたの。
樹齢は千数百年と伝えられていて、延命長寿の神木として信仰されているよ。
長寿を願って杉の根本から白狐の毛を探すという風習もあるそう。
志和稲荷神社の杉林は、多くの老杉が群をなしていて、霊感あらたかな雰囲気を醸し出しているよ。
【志和稲荷神社で行われる祭事とは?】
志和稲荷神社では年間を通じて、様々な祭事が行われるよ。簡単にまとめてみよう。
<歳旦祭(1月1日)>
年の初めを祝い、皇室の安泰・国家の隆昌・氏子崇敬者の繁栄を祈願する
<祈年祭(2月17日)>
祈年祭の「年」とは我々国民の主食「米」の事を指していて、その年の初めに当り食物が天災・地災に遭うことなく、無事に実るよう育つよう獲れるように祈願する祭典のこと。
三大祭の1つ。
<春の御縁日 旧2月初午の日(初午祭)・旧2月二午の日(中午祭)・旧2月三午の日(末午祭)>
和銅4年(711年)2月初午の日に、京都伏見の稲荷山に稲荷大神が神鎮まったことに起源あり。
全国の稲荷杜では、2月初午の日に盛大に神事が執り行われるんだけど、志和稲荷神社は東北地方という地域性や季節感から旧暦の2月の午の日に行っているよ。
各地から農産物の豊稔や、海産物の豊漁を祈願する崇敬者が参拝するんだ。
<例大祭・崇敬者大祭(5月5日)>
例大祭・崇敬者大祭は稲荷神社の年中行事の中でも、最大の重儀。当日は県内外から参拝者が訪れ、稲荷神社に日頃のご加護を感謝して、参拝報恩して大神のご神慮をお慰めするお祭りのこと。
<秋の御縁日 旧9月9日(初九日祭)・旧9月19日(中九日祭)・旧9月29日(末九日祭)>
春の初午の時に、農産物の豊稔や海産物の豊漁を祈願した人達が大神様の御加護を頂き、収穫できた喜びを神様に報賽する祭典のこと。
春の初午祭と同じように、全国各地からの参拝者が訪れるよ。
<新嘗祭・献穀祭(年越祭)12月8日>
祈年祭・初午祭に五穀豊穰・海上安全・大漁満足・作業安全を祈願した各種の産業従事者が、神様の御加護を頂き、祈願成就の感謝を捧げる祭典。
さらに、やがて訪れて来る新年もより良い年でありますようにと祈る祭典でもあるんだ。
この日は各地から1年間の汗の結晶の賜物である生産品が御神前に奉納されるよ。
【志和稲荷神社とは別にキツネのミイラで有名な志和古稲荷神社もあるんです】
志和稲荷神社に隣接して「志和古稲荷神社」という神社もあるの。
名前が似ているから間違えそうになるね。
この志和古稲荷神社は、昭和29年アイオン台風で倒れた御神木大杉の根本の空洞から御眷属白キツネのミイラが出現した全国でも珍しい稲荷神社なんだ。
志和古稲荷神社の創建の正確な年代は明らかにはなっていないものの、社名に知られるように往古にあったことが分かっているよ。
通説では、平安時代、源頼義・義家が東北征伐の際に、現紫波町の陣ヶ岡に滞陣中、ここに勧請したといわれているの。
御祭神は福徳の神、産業の神として尊崇されている宇迦御魂命を祀っているよ。
【志和稲荷神社の住所とアクセス】
住所
岩手県紫波郡紫波町升沢前平17−1
アクセス
盛岡駅 → 【在来線27分】 日詰駅 → 【バス17分】 古稲荷前 → 【徒歩1分】 志和稲荷神社と志和古稲荷神社
※観光スポット岩手の旅サイトより引用