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2022年2月7日鎌倉・高徳院の御本尊「国宝・鎌倉大仏」の謎に迫る!!
2022年2月10日
国内最大級の観音様を祀る長谷寺は、鎌倉でも人気の定番観光スポットとして知られているよね。
実は、長谷寺の御本尊である「十一面観世音菩薩」は2021年に造立1300年を迎えたんだよ。
今回は2022年12月18日まで本尊造立1300年記念行事を行っている長谷寺の魅力に迫ってみよう。
目次
【長谷寺とは?】
長谷寺は正式名称を「海光山慈照院長谷寺」といい「長谷観音」の名前で親しまれているお寺なの。
鎌倉時代以前からあったと伝えられる古寺で、奈良時代の天平8年(736年)に創建されたと言われているよ。
聖武天皇と治世下に勅願所と定められた鎌倉有数の古刹なんだ。
見晴らし台からは、鎌倉の海や長谷の街並みを一望することができ、その眺望は鎌倉でも随一と言われるほど。
その見晴らし台からは、三浦半島まで望むことができるそう。
さらに、長谷寺は錦鯉が泳ぐ池や竹林の配し方も素晴らしく「鎌倉の西方極楽浄土」とも呼ばれているんだ。
【日本最大級の木造仏像「十一面観世音菩薩」】
長谷寺の御本尊は、日本最大級の大きさを誇る木造仏像・十一面観世音菩薩像だよ。
高さ9.18mに及ぶ十一面観世音菩薩像は「長谷観音」の名で親しまれていて、木彫仏としては日本最大級なんだ。
十一面観世音菩薩は現世利益の観音菩薩と、入滅後の来世を救済する地蔵菩薩、二つの慈悲を併せ持つ仏像なの。
この十一面観世音菩薩は、クスノキの霊木より刻出されたと伝えられているよ。
後世の修復が多く、造立年代は定かではないものの、室町時代頃の作と推定されているんだ。
左手に蓮華をさした水瓶、右手に数珠と地蔵菩薩の持ちものである錫杖を持つ独特な姿をしているの。
この姿は奈良にある長谷寺の本尊とも共通していて、「長谷寺式十一面観音(長谷型観音)」様式と呼ばれているよ。
また、左小指を立てているのは、十一面観世音菩薩像の特徴になるんだ。
【長谷寺の御本尊「十一面観世音菩薩」は造立1300年で記念行事を開催中】
長谷寺の御本尊である十一面観世音菩薩は、2021年に造立1300年を迎えたんだよ。
それを記念して長谷寺では2022年12月18日まで、本尊造立1300年の様々な記念催事が行われているの。
今回は現在行われている造立1300年の記念行事についてまとめてみるね。
<ご本尊全身総開帳>
開帳とは、本来は秘仏のお厨子の扉を開けて、人々がその姿を拝めるようにすること。
長谷寺の御本尊は、いつでもその姿を拝むことができるんだけど、普段は仏具などによって膝から下は見えないようになっているの。
今回の造立1300年記念では、お顔から足先まですべてを拝めるように特別なしつらえになっているそう。
この機会にぜひとも拝んでおきたいね。
<特別参拝・御足参り>
御足参りとは、観音様の大きな足先直接手を触れてご縁を深める特別な機会のこと。
例年であれば12月18日の観音会にのみに行われているんだけど、御本尊造立1300年記念として現在は毎日実施されているの。
ぬくもりのある木肌を通じて、観音様の優しさに直接触れることができるよ。
<金色提灯>
造立1300年という記念すべき年に、山門の赤い提灯は、観音様と同じ色合いの「金色」になっているんだ。
金色提灯は、お参りする方の厄災を祓って、未来を照らすように願いを込めて掲げているよ。
<ご本尊特別装飾>
造立1300年を記念して、御本尊は特別装飾となっているよ。
和紙デザインは、希望の光や慈悲と知恵の波動が広がる様子を表現しているそう。
和紙作家の堀木エリ子氏がデザインしたものなの。
<五色幕>
五色幕とはお釈迦様の教えを象徴するもので、特別な行事が執り行われる際に諸堂にかけられるんだ。
今回の造立1300年記念においては、五色幕が常設となっているよ。
<限定御分身、記念頒布品>
観音様の造立1300年を記念して、御本尊の姿を忠実に写した1300体の限定御分身を奉造。
価格は大が12万円、小が28,000円となっているよ。
また特別な頒布品も授与しており、御朱印、お守り、お念珠など記念頒布品を多数用意しているそう。
【紫陽花の名所!長谷寺は「花の寺」としても知られている?】
長谷寺は、四季折々の花が楽しめるお寺としても有名なんだ。
特に梅雨の時期に咲き誇る紫陽花は絶景。
境内には40種類2,500株もの紫陽花が植えられているの。
その他にも牡丹、桜、椿、紅葉など様々なお花を楽しむことができるから「花の寺」とも言われているよ。
境内にある見晴らしのよい眺望散策路は、紫陽花の季節には「あじさい路」となって参拝客を楽しませてくれるんだ。
ちなみに長谷寺の紫陽花は、例年5月下旬~7月上旬頃がシーズンとなるよ。
色とりどりの紫陽花を思う存分堪能することができるんだ。
長谷寺では、あじさい路だけではなく、和み地蔵のそばに置かれたり、池に浮かべられたり、仏像に抱えられたりもしているの。
境内のあちこちで紫陽花を楽しめるから、ぜひ初夏の時期に訪れてみたいね。
【鎌倉で唯一!紅葉の時期にはライトアップされる!】
長谷寺は紫陽花のお寺として有名だけど、紅葉時期にはライトアップされた紅葉を楽しめるんだ。
実は鎌倉でライトアップされた紅葉を鑑賞できるのは長谷寺だけなんだよ。
長谷寺の紅葉ライトアップ(夜間特別拝観)は毎年開催されていて、秋の鎌倉の風物詩となっているの。
紅葉の時期にも訪れてみたいね。
【長谷寺の見どころを徹底解説】
長谷寺は御本尊の十一面観世音菩薩が有名だけど、見どころはまだまだたくさんあるよ。
ここでは、長谷寺の見どころスポットをまとめてみよう。
<山門>
長谷寺の山門は、赤い大きな提灯と「門かぶりの松」の松木が印象的だよ。
<池泉回庭園>
池泉回庭園は放生池を中心とした複数の池が配された回遊式の庭園。
四季の花で彩られていて、6月には紫陽花が池を彩るよ。
<和み地蔵・良縁地蔵>
大きな和み地蔵は長谷寺境内の中でも人気の撮影スポット。
和み地蔵の他にも、かわいい3体の石地蔵「良縁地蔵」があるよ。
この良縁地蔵は境内の3箇所にあって、全てを見つけることができたら幸せになれるという逸話もあるそう。
インスタ映え間違いなしの和地蔵、良縁地蔵はぜひとも見ておきたいね。
<弁天堂>
弁天堂には福徳弁才天が祀られているよ。
長谷寺の弁天像は江戸時代には「出世弁才天」の名で世に知られていて、現在は観音ミュージアムに収蔵されているの。
その代わりに福徳弁才天が祀られているんだよ。
<弁天窟>
探検気分を味わえる弁天窟は、八臂の弁財天をお祀りしている弁天堂のさらに奥にあるんだ。
この弁天窟は「弘法大師参籠の地」と伝わっていて、壁面には弁財天とその眷属である十六童子が彫られているよ。
<大黒堂>
鎌倉・江の島七福神の1つである大黒天を祀っているよ。
堂内には「出世開運授け大黒天」「さわり大黒」が祀られているの。
<書院(写経場)>
枯山水の庭が美しい書院では、写経や写仏の体験ができるよ。
この庭園の真ん中にある石畳には、見つけたら幸せになれるという「あられこぼし」という技法を用いた石があるそう。
<かきがら稲荷大明神>
長谷寺の観音像はご尊体に付着した「かきがら」の導きによって鎌倉に流れ着いたと言い伝えられているの。
<阿弥陀堂(阿弥陀如来)>
阿弥陀堂には阿弥陀如来が祀られているよ。
この阿弥陀如来は、鎌倉幕府初代将軍である源頼朝が自身の42歳の厄除けのために建立したと伝わっているの。
<観音堂>
観音堂には、日本最大級の木造観音で御本尊の「十一面観世音菩薩」が安置されているよ。
<経蔵>
経蔵は転輪蔵とも呼ばれていて、中には回転式の書架があるよ。
一回転させると一切経を読んだと同じ功徳があると言われているの。
また、経蔵背後の斜面には散策路があって、周囲には色とりどりの紫陽花が2,000本以上植えられているよ。
<見晴らし台>
見晴らし台からは手前に由比ヶ浜や浜木座の町並みが見え、その奥に相模湾を一望できるよ。
晴れた日には三浦半島や伊豆半島を望むことができるそう。
<海光庵>
海光庵は、長谷寺の本堂先にある食事処。
人気メニューは肉類を一切使用していない「お寺のカレー」
海光庵では、相模湾の景色を楽しみながら食事を楽しめるよ。
<観音ミュージアム>
観音ミュージアムでは観音菩薩のご利益を体験できるよ。
重要文化財を含む寺宝が収蔵・展示してあって、観音菩薩の教えを分かりやすく紹介しているんだ。
【住所とアクセス】
住所
〒248-0016 神奈川県鎌倉市長谷3丁目11−2
アクセス
長谷駅から徒歩で約10分