池のほとりに建つ赤鳥居が絶景!岡山・龍泉寺は滝修行もできるっ!
2024年12月2日美しい絶景を堪能できる神社は全国にあるけれど、湖上に浮かぶ神秘的な鳥居が見られる神社と言えば「箱根神社」があるよ。
日本有数の観光地・箱根にある箱根神社は、国内外の観光客に人気の神社なんだ。
ここでは箱根の守り神としても名高い箱根神社の魅力に迫ってみよう。
目次
【箱根神社とは?】
神奈川県足柄下郡箱根町にある箱根神社は古くから関東地方の山岳信仰の中心地として人々の信仰を集めてきた神社。
その歴史は1260年以上もさかのぼり、天皇陛下をはじめ皇族の方々も数多く参拝されているの。
現在では縁結びのパワースポットとして若い人から年配の人まで幅広い世代の参拝客に人気があるんだ。
また海外からの観光客も多く、初詣の参拝客は毎年10万人を超えているの。
【箱根神社の歴史】
御鎮座1260年を超える箱根神社は、もともとは数多の武将が訪れる心願成就、勝負の神として名を馳せていたの。
源頼朝が信仰して以来「関東総鎮守 箱根権現」と言われ鎌倉幕府の祈願所になったんだ。
そこから江戸にいたるまで、箱根神社は幕府から厚く崇敬されるよ。
東海道中の無事の祈願や安産祈願、家内安全など今では多くの方に崇敬される一大パワースポットと称されるようになったんだ。
縁起「筥根山縁起并序」によると、箱根神社の創建は第5代孝昭天皇の御代に聖占仙人が箱根山の駒ヶ岳に神仙宮を開き、神体山としてお祀りされて以来、関東における山岳信仰の一大霊場となったそう。
奈良時代の天平宝字元年(757年)に箱根山に入峰した万巻上人が、箱根大神の御神託を授かり勅願をもって現在の地に社殿を建立。
この箱根大神を奉斎する社は「箱根三所権現(箱根権現)」と言い、仏教とりわけ修験道と習合して多くの信仰を集めたんだ。
平安時代初期には、東海道の官道として箱根路が開通すると、箱根神社は道中安全を祈る往来の人々によって広く知れ渡り、名だたる武将が厚い崇敬を寄せたの。
箱根神社を崇敬していた武将を時代ごとにまとめてみよう。
<平安時代>
平安時代の延暦20年(801年)には征夷大将軍であった坂上田村麻呂が蝦夷征討の際に参詣して表矢を奉献。
これに習い源頼義もまた天喜年間に参詣して表矢を献じたと伝わっているよ。
弘仁8年(817年)には、嵯峨天皇は勅によって箱根神社に駿河・伊豆・相模の荘園を寄進。
続いて鳥羽上皇も相模国酒匂郷48町を寄進されたよ。
平安時代末期には中古三十六歌仙の歌人である相模が参詣し、御神前で百首の和歌を献詠しているんだ。
<鎌倉時代>
鎌倉時代には、源頼朝が箱根神社を深く信仰。
箱根神社と伊豆走湯権現への将軍家参詣をはじめたよ。
鎌倉幕府歴代将軍による箱根神社への参詣は幕府の恒例行事となり、「関東守護」「関東鎮守」といわれ鎌倉幕府の祈願所として尊崇されたんだ。
執権北条氏の箱根神社への信仰も厚かったの。
貞永元年(1232年)には執権北条泰時が制定した「御成敗式目」において、箱根神社は祈誓を捧げる神々の筆頭に挙げ られたんだ。
箱根神社は日本第一の起請の社として著しく神威を高めて、天下にその名声を博したよ。
<室町時代>
室町時代には、関東公方足利氏が厚い崇敬を寄せたよ。
また戦国大名の北条早雲・氏綱・氏康・氏政・氏直5代からの信仰もあり、武門による崇敬の篤いお社として栄えたの。
<江戸時代>
江戸時代には、徳川家康が箱根神社を厚く崇敬。
文禄3年(1594年)には神領200石を寄進し、慶長17年(1612年)には大規模な社殿造営も行ったよ。
元和4年(1618年)東海道が整備されて箱根宿や関所が設置されると交通安全祈願所として、箱根神社の崇敬はますます盛んになり庶民信仰の聖地になっていくの。
<明治時代以降>
明治の初年、神仏分離によって関東総鎮守箱根大権現は、「箱根神社」と改称。
明治6年(1873年)には明治天皇・昭憲皇太后両陛下のご参拝をはじめ、大正・昭和の現代に至るまで各皇族方の参拝が相次いで行われているよ
【箱根神社の御祭神】
箱根神社の御祭神は箱根大神だよ。
箱根大神とは以下の三神を総称して言うの。
・瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)
・木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)
・彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)
<瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)>
瓊瓊杵尊は天孫降臨の伝承でも有名な天照大神の孫。
その名の意味するところは「天地が豊かににぎわう神」で、稲作をこの地上にもたらしたことから「五穀豊穣」や「商売繁盛」など御神徳があるよ。
<木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)>
木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)は瓊瓊杵尊の妻であり桜の名前の由来にもなったんだ。
困難な状況下で無事に出産を果たしたという伝承から「安産」あるいは「子宝」といった女性守護として知られるよ。
さらに火難除けの神様としても有名で、農漁業や酒造、織物などの産業や、航海の安全えを見守る神でもあるの。
<彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)>
彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)は瓊瓊杵尊と木花咲耶姫命の子ども。
商売繁盛は海上安全、縁結びの神様としてご利益があやかれるよ。
【箱根神社のご利益】
箱根神社は多方面にご利益がある神社としてよく知られていて、具体的には開運厄除け、心願成就、交通安全、金運、安産、縁結びなどがあるの。
その中のうち心願成就と交通安全についてまとめてみるね。
<心願成就>
箱根神社は古くから武将や貴族からの信仰を集めていたそう。
そのためたくさんの著名人が訪れた記録が残されているの。
平安時代には征夷大将軍の坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)が蝦夷征討の際に必勝祈願で訪れたこともあるんだ。
無事その願いが成就したため、源頼義も表矢を報じたとされているの。
<交通安全>
箱根神社が交通安全の神様として崇められるようになったのは江戸時代のこと。
【芦ノ湖に映える朱色の鳥居は人気絶景スポット】
箱根神社で人気のスポットと言えば、インスタグラムでも話題になっている水中鳥居だよ。
毎日外国人観光客を含めてたくさんの人が、芦ノ湖のほとりに建つ朱色の鳥居を見にくるそう。
この水中鳥居は昭和27年(1952年)に講和条約締結を記念して建立されたものなんだ。
鳥居には「平和」と書かれた扁額が湖に向かって掲げられているの。
陸からだとなかなか見ることはできないんだけど、この扁額は昭和39年(1964年)に箱根大神御鎮座1200年と東京オリンピック開催を記念して掲げられたものなんだ。
この文字は講和条約の全権特命大使として調印した吉田茂元首相が書いたものだそう。
それ以来「平和の鳥居」としても親しまれているんだ。
箱根成川美術館側から芦ノ湖に浮かぶ「平和の鳥居」を見るとその向こうには富士山の光景をのぞむこともできるんだ。
また鳥居の「平和」の文字は、芦ノ湖遊覧船や箱根観光船に乗船するとチェックできるよ。
平和の鳥居を背にして湖に立っているような写真が撮影できるとインスタグラムで話題になっていて、土日は鳥居前で撮影しようとする人が列を作っているの。
混雑するタイミングだとかなり並ぶことになるから、朝早くの参拝が混んでいなくておすすめだよ。
平和の鳥居から本殿へは石段が続いており、全部で89段あるの。
この石段は「厄落としの階段」とも呼ばれているんだ。
【箱根のパワースポット・箱根神社境内を徹底解説!】
箱根神社は心願成就や開運厄除けのご利益を求めて皇族や政財界人、スポーツ選手などの参拝もある由緒ある神社。
年間参拝者数は100万人を超える国内有数の人気のパワースポットだよ。
そんな箱根神社の境内にはたくさんの見どころがあるんだ。
この記事では前回に引き続き箱根神社境内にあるおすすめスポットをまとめて解説していくね。
【箱根神社の見どころを徹底解説!】
箱根エリアはその一帯が巨大なパワースポットとして知られているけれど、パワースポットの中心的存在が箱根神社だよ。
箱根神社境内にはたくさんの見どころスポットがあるんだ。
ここでは訪れたら絶対にチェックしておきたい見どころをまとめてみよう。
<5つの鳥居>
箱根神社の最寄り駅となる元箱根のバス停で路線バスを下車すると本殿までの道のりには第一鳥居から第五鳥居まで5つの鳥居をくぐることになるの。
第四鳥居をくぐると長くて急な石段があって、第五鳥居くぐると一気に視界が開けてくるよ。
・第一鳥居
背景に奥宮の鎮まる駒ヶ岳を仰ぎ、元箱根の入り口に立つ鳥居。
皇太子殿下(今上陛下)のご成婚を奉祝して、平成5年(1993年)12月に建替えられたもの。
第一鳥居は国道1号線をまたぐ鳥居で、日本一の大きさを誇るの。
正月の恒例行事でもある「箱根駅伝」では数多くの選手が第一鳥居を駆け抜けて走るから、テレビで一度は見たことがある人も多いはず。
・第二鳥居
門前町元箱根の奥に立っているのが第二鳥居。
第二鳥居の横にもバス専用・乗用車の参拝者駐車場があるよ。
・第三鳥居
参道の入り口に立っているのが第三鳥居。
最初の石段を上ると、その先には老杉に囲まれた平坦な参道が続くよ。
・第四鳥居
手水舎横の第四鳥居から見る90段の正参道石階段は圧巻。
・第五鳥居
石階段を上りきると、森の中に朱色が映える権現造りの社殿が現れるよ。
<老杉の参道>
箱根神社の本殿に向かう参道の両側には樹齢600~800年を超える老杉の並木がそびえ立っているよ。
朱塗りの権現造りの社殿の背後には、天然記念物ヒメシャラの純林が広がっているの。
<龍神水>
箱根神社本殿前の、第五鳥居を背にした右側にあるのが「龍神水」だよ。
龍神水は9つもの龍の口から流れ落ちていく水場のこと。
ここは若い女性を中心に多くの参拝客でにぎわう人気スポットなんだ。
境内から湧き出た神水である龍神水が、龍の口から絶え間なく注がれているよ。
龍神水には口に含むことで心身から不浄なものを清め、良いものを引き寄せていくご利益があるとされるの。
持ち帰り用のペットボトル(1本100円)も販売されており、誰でも龍神水を持って帰れるようになっているんだ。
この龍神水は、親宮がある九頭龍神社に由来しているの。
九頭龍神社は縁結びなど恋愛の神様として知られており、龍神水は素敵な恋愛相手が欲しい、パートナーに恵まれたいという切なる願いを叶えてくれるかもしれないんだ。
龍神水は飲水可能だよ。
また持ち帰り用のペットボトルなどは家から持参してもOKなんだって。
<本殿>
杉の巨木に囲まれた本殿は壮厳な雰囲気で、長い歴史と風格が漂っているよ。
お参りの作法は「二拝二拍手一拝」になるの。
箱根神社のホームページには参拝作法が詳しく掲載されているから、お参り前にチェックしておくとよいね。
<姫沙羅純林(県天然記念物)>
社殿裏山にあるのが姫沙羅純林だよ。
姫沙羅純林は本州埼北の群生林として神奈川県の天然記念物に指定。
6月中旬~7月中旬にかけては純白の可憐な花を咲かせるよ。
<宝物殿>
由緒ある箱根神社にはたくさんの宝物や歴史的資料があるの。
それらを収蔵しているのが「宝物殿」だよ。
1970年に開設された博物館施設であり、100周年を迎えた2007年に正月元旦御鎮座1250年をあわせて新築され、現在の形になったんだ。
常設展示室は奈良時代~明治時代までを対象に神社の創建期、最盛期、再興期に区分。
東総鎮守と崇められた箱根神社の歴史や文化を彫刻、絵画、古文書、工芸品などで見ることができるの。
企画展示室では、時期によってさまざまな企画展が開かれているよ。
<安産杉>
境内には樹齢1000年を超える御神木「安産杉」があるよ。
安産杉は根の部分が二股に分かれていて、妊娠を想像させることから「子孫繁栄」や「安産」の祈願場所になっているの。
古代山岳信仰の名残をとどめる幸運の栄木と言われているよ。
源頼朝もこの安産杉に妻・北条政子の安産を祈願したと「吾妻鏡」に記されているんだ。
<矢立の杉>
境内には安産杉とともに御神木として称えられているの「矢立の杉」もあるよ。
矢立の杉は「かながわの名木100選」にも選出されている杉。
征夷大将軍に任じられた坂上田村麻呂が箱根の坂を超える際にここを参詣し、神前に表矢を献じて武運長久を祈願したと伝わる杉なんだ。
境内にはこの矢立の杉をデザインした「何事にも打ち勝つ!所願成就・心願成就」の御守りである「勝守」を授与しているからぜひチェックしてみよう。
<けけら木>
けけら木も箱根神社の御神木の1つで芦ノ湖中にある湖底木。
年に1度の大御祭である湖水祭・例大祭の翌日に、台風の影響によりって荒れた芦ノ湖中から浮遊してきたものなの。
箱根大神の神力を得た万巻上人が毒龍調伏の折にこの木につないで、芦ノ湖の守護神「九頭龍神」を誕生させた逸話に登場する「栴檀伽羅木」だと境内に還されたものなんだ。
九頭龍神を繋いだとの由縁から「結びの信仰」が生まれ、御神木として「縁結び祈願」のお参りが行われるようになったよ。
<九頭龍神社・新宮>
龍神水の脇にある階段を上っていくと、箱根三社の1つである「九頭龍神社」の新宮があるよ。
この九頭龍神社・新宮は、恋愛の神様として知られていて、金運守護や開運隆盛、商売繁盛のご利益もあやかれるの。
九頭龍神社・新宮の月次祭は「両社参り月次祭」と言い、毎月15日に箱根神社月次祭と九頭龍神社新宮の月次祭が続けて行われるよ。
九頭龍神社の本殿はとてもアクセスしにくい場所にあるんだ。
月次祭の時には専用のバスと船が用意されるんだけど、片道20~30分の徒歩でのアクセスが基本なの。
そこで「より多くの人に九頭龍神社に参拝して欲しい」という願いから、手軽に参拝できるように九頭龍神社の新宮が1999年に箱根神社境内に建立されたんだ。
箱根神社を参拝したらぜひとも九頭龍神社・新宮も参拝しておこう。
九頭龍神社・新宮の拝殿の天井には圧巻の九頭龍が描かれているよ。
忘れずに見上げてパワーを授かってこようね。
<末社・曽我神社>
箱根神社の末社である曽我神社は、日本三大仇討で有名な曽我兄弟が祀られている神社。
播州・赤穂義士の主君仇討と兄弟の孝心・忠節は武士の鑑と仰がれ、箱根権現の稚児であった曽我五郎時致と兄・十朗祐成の霊を慰めるため「勝名荒神祠」としてお祀りされたのが始まりなの。
江戸時代の正保四年(1647年)には、小田原城主・稲葉美濃守正則が石造の本殿を造営。
また平成の御代には社殿が改修されたよ。
仇討大願成就の日である5月28日が例祭日にあたり、当日は故実による傘焼の神事や、居合道界最高峰の大会「全国選抜八段戦箱根退会」などの奉納行事が行われるの。
曽我兄弟は神として神社に祀られ、多くの文芸や物語に語り継がれているよ。
大願成就・武門の守護神として厚い信仰をうけているんだ。
<駒形神社>
駒形神社は「駒形権現」と呼ばれ、箱根神社創建の頃から奉斎されていた駒形権現と能善権現 の神々をお祀りする社。
さらに明治期に合祀奉斎された神明社と八幡社の神々も相殿に祀られているよ。
開運守護・産業開発・交通安全の神として知られているの。
<高根神社>
高根神社は江戸時代、駒形・能善・高根権現合殿に祀られていた「高根権現」の神と明治期に合祀奉斎された稲荷社。
家内安全・商売繁盛はもとより学業成就・芸能上達の社として多くの信仰を集めているんだ。
【箱根神社の住所とアクセス】
住所
神奈川県足柄下郡箱根町元箱根80−1
アクセス
箱根湯本駅から箱根登山バス(HまたはK路線)約30分「箱根神社入口」バス停下車、徒歩約10分
など。