京都市街を一望できる絶景を堪能できる・三鈷寺は天空のお寺
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2024年12月2日景色の良いお寺は全国にいくつもあるんだけど、岡山県にある絶景寺として有名なのが「龍泉寺」だよ。
龍泉寺では、大きな池のほとりに鳥居がある神秘的な絶景を見ることができるんだ。
ここでは龍泉寺の魅力をまとめてみよう。
目次
【龍泉寺とは?】
岡山市北区にある龍泉寺は奈良時代の天平勝宝年間に、この地で山岳修行していた報恩大師が創建したと伝えられているお寺なの。
古くから磐座(いわくら)信仰の霊地として知られており、修験道を極めた報恩大師の山岳修行の場であったの。
磐座信仰とは古神道における岩に対する信仰のことだよ。
さらに龍王山の西麓にある龍泉寺では龍神様を「雨乞いの神・水の神」として信仰しており、お稲荷さんを「農耕の神・豊作の神」として信仰する民間信仰の霊場でもあるんだ。
現在の龍泉寺は中興開山の祖である承進院日護聖人によって明治初期に再興されたの。
明治維新に職を失った多くの下級武士が、日護聖人の下に集まって信仰と生活を共にしたんだ。
現存する石垣と建物の多くはその当時建造されたものなんだよ。
寺号は明治22年(1889年)に「大渓山龍泉寺」を継承し、昭和26年(1951年)に日蓮宗の最上教派の本山になって「最上本山 御瀧 龍泉寺」と改名。
最上位経王大菩薩(最上様・お稲荷さん)、八大龍王(水の神様)、鬼子母神(子供の守り神)、三面大黒天をお祭りしているよ。
<龍泉寺は岡山県立自然公園に指定>
龍泉寺は岡山県立自然公園に指定されていて、自然豊かな環境が保存されているの。
龍泉寺の施設は江戸時代末期以降のもので、石垣を汲み上げて傾斜地を匠に利用して建造されているんだ。
敷地内には龍王池、長池、トンボ池という3つの池があって、池の周辺には湿地が点在しているの。
湿地にはトキソウやサギソウなどの希少植物が自生していて、ハッチョウトンボなど多くのトンボが生息しているよ。
春にはツツジ、秋には紅葉の紅葉が美しく、四季を通して里山の自然を楽しめるため、ハイキングスポットとしても人気なんだ。
【御神体・龍王池のほとりにある鳥居が絶景】
龍泉寺は綺麗な景色が楽しめるお寺として人気を集めているんだけど、特に人気なのが境内にある大きな池である「龍王池」のほとりに建てられた朱色の鳥居だよ。
龍王池は池という名前になっているものの、一周するのに40分近くもかかる湖のような大きな池なんだ。
穏やかな水面にさざなみが立ち、透明度が高い綺麗な水だよ。
龍王池は八大龍王の御神体としてお祀りしているんだ。
龍王山に降り注いだ天水を貯える龍王池を「八大龍王の御神体」としているの。
八大龍王は龍神であり、生命の源泉である「水を司る神」でもあるよ。
お釈迦様がお生まれになった時に、天より甘露を降らせ祝福したとも言われる神格の高い龍神なんだ。
八大龍王は人々の願いに合わせて、8つの異なる姿に変身して人々を救うと伝えられているの。
雨を降らす力を持っている八大龍王は雨乞い、五穀豊穣、鉄の精錬など水にまつわる神様なんだ。
八大龍王の御神体である龍王池の歴史は古く、その由来は「鬼城縁起(きのじょうえんぎ)」にも登場しているの。
毎年4月第3日曜日には八大龍王大宝塔の前で「八大龍王祭」の祭事が行われんだ。
ちなみに龍泉寺には、八大龍王をイメージしたキャラクター「優鉢羅龍神(ゆら姫)」がいるよ。
優鉢羅龍神(ゆら姫)は八大龍王の変化の1つである「優鉢羅龍神」をキャラクターにしているの。
<八大龍王御神体の赤い鳥居>
昭和17年(1942年)に御神体の龍王池の南側に眠っていた巨石を掘り起こし八大龍王大宝塔として建立。
八大龍王大宝塔側と龍王池側の両方に、赤鳥居を立てて神域としたんだ。
八大龍王の赤鳥居のある聖域で八大龍王にお願いしお札をお祀りすれば、ご加護があるかもしれないね。
【龍王池の伝説】
龍泉寺では龍王池を八大龍王の御神体としてお祀りしているよ。
この龍王池の名前の由来はとても古く、紀元前200年頃の吉備津彦命の時代までさかのぼるんだ。
平安時代に転記された鬼城縁起に「龍王池と龍王山の由来」が記述されているの。
吉備津彦命の家臣で軍奉行であった楽々森舎人は超能力を持っていたんだ。
その力を使って芦守山の山頂の岩をうがって、水をわき出させ、地域の人々をうるおしたの。
その時に湧き出た水は山の中腹の池となったよ。
その後、優鉢羅龍神が芦守山に飛来して地域の人々を護ったのでいつしか芦守山は「龍王山」、山の中腹の池は「龍王池」と呼ばれるようになったんだ。
この伝説は古くから龍泉寺の地が信仰の霊地であったことを物語っているよ。
龍泉寺の境内に古代祭祀跡の巨石が残されているんだ。
ちなみに楽々森舎人は、桃太郎伝説の猿のモデルとも言われている人物なの。
楽々森舎人の娘の高田姫は吉備津彦命のお后だよ。
【境内の見どころスポットを徹底解説】
龍泉寺にはたくさんの見どころスポットがあるよ。
特に古くから磐座信仰の霊地として知られている龍泉寺にはたくさんの岩が祀られているんだ。
ここでは境内でチェックしておきたい見どころスポットを解説してみるね。
<拝殿>
拝殿は見事な屋根瓦で華やかな彫刻が施されているよ。
拝殿の釉薬瓦の鬼瓦と棟飾り瓦はとても珍しいの。
明石の瓦職人である西山上七と重蔵の作なんだ。
<本殿>
拝殿の奥にあるのが本堂だよ。
御本尊は最上位経王大菩薩。
その他にも鬼子母神、三面大黒をお祀りしているんだ。
八大龍王は龍王池が御神体だよ。
2月初午日に、年に1度だけ御開帳されるの。
<鐘楼>
鐘楼は堂宮大工十一世伊藤平左衛門、明石塩焼瓦は西山上七、梵鐘は太田清治によって作られたもの。
<祖師堂>
龍泉寺祖師堂にはお釈迦様、日蓮様、日護聖人をお祀りしているよ。
<石垣>
龍泉寺の石垣組みは日護聖人の時代に造られたもので、その後井上芳平の手によって整備されたよ。
<干支の像>
龍泉寺にはとっても可愛らしい干支の像があるの。
それぞれの動物ならではのご利益があって虎の像には「たくましくて勇敢な虎の手に触れることで、邪気を払い家族を守る力を得られます」と書かれているよ。
手に触れるように書かれている干支の像が多いんだけど、牛の像は「栄養の源である牛の乳房にふれる事で健康で長生きする活力と気力が得られます」と書かれているの。
それぞれタッチする場所も、ご利益も違うので台座の説明文を読みながら触ってみよう。
干支の像はみんな手を挙げているので、動物とハイタッチもできるよ。
<龍王の滝>
龍王の滝は「最上の滝」とも呼ばれるよ。
日護聖人の時に、滝修行の霊場となっていたの。
弧線を描くうねった体を持っている滝なんだ。
この龍王の滝では一般の人でも予約をしておけば滝行体験ができることで人気を集めているよ。
<八大龍王大宝塔>
八大龍王大宝塔は八大龍王の御神体である龍王池の南側にあるよ。
巨大な自然石で八大龍王をお祀りしているの。
<鯉岩>
鯉の頭に似ていることから「鯉岩」と呼ばれるようになったそう。
横にある細道は、豊臣秀吉が備中高松城を攻め入る時に利用した道とも言われているの。
<太閤腰掛岩>
鯉岩の横の細道は豊臣秀吉の行軍にも使われていたことから、その行軍の最中に休憩したと言われているのが「太閤腰掛岩」だよ。
龍泉寺の駐車場近くにあるよ。
<ユルギ岩>
境内には大きな岩がたくさんあるんだけどその1つが「ユルギ岩」だよ。
ユルギ岩の重さはなんと11.25トンもあるんだ。
ユルギ岩は妙なる法の力があれば指1本で押すことができると言い伝えられているの。
ユルギ岩の看板には「三千貫(11.25トン)の巨岩も指1本でうごく一指にて盤石をもゆるがすは妙なる法の力なりけり」と書かれているよ。
<千畳岩>
周囲をモミジで囲まれた大きな岩が畳状に広がっているよ。
<五合岩>
五合岩は貯水量を測る岩。
岩が水面に現れると満水に対して半分の貯水量を示すことから「五合岩」と呼ばれているの。
<身代わり地蔵尊>
龍泉寺のあたりは昔追いはぎが多かったそう。
足守の人たちを守るための身代わりとして「身代わり地蔵尊」を建立したんだって。
一番右側にある柵に囲われて鎮座されているのが建立当初のお地蔵様なんだ。
身代わり地蔵300年祭り(昭和58年・1983年)に現在のお社と地蔵尊を奉納したよ。
<こい岩湿地>
鯉岩の近くにあるのが「こい岩湿地」だよ。
境内に大きな池や滝、湿地まであるなんてすごいよね。
こい岩湿地に木道橋があって湿地の中に入っていけるの。
ちなみに木道橋は重量制限があるから1度に乗れるのは3人までだよ。
「龍泉寺の自然を守る会」が復元した湿地なんだ。
<トンボ池湿地>
チョウトンボなどたくさんの種類のトンボが生息しているよ。
マコモやジュンサイ、スイレンなども生育しているの。
<サギソウ湿地>
龍泉寺の自然を守る会が復元した湿地
<三井谷の杓子岩碑>
毎日、母の平癒祈願した親孝行な娘の伝説を伝承するために地元の方々が碑を建立したんだ。
<浄行菩薩像・福ねこ地蔵>
浄行菩薩像と福ねこ地蔵は並んで祀られているよ。
菩薩を洗い清めて健康を授かれるよ。
福ねこ地蔵の手のひらを触ると、ペットの健康祈願ができるそう。
ペット愛好家にとっても人気があるんだ。
<龍神の松>
龍泉寺には龍にまつまわる「龍神の松」があるよ。
龍神松はとても高く龍が天に昇っているように見えることから「龍神の松」と呼ばれるようになったんだ。
樹齢は250年になるよ。
【龍泉寺の滝行体験が人気!】
龍泉寺では古来霊場として滝修行を行ってきた歴史があるの。
龍泉寺にある滝はお祀りしている最上位経王大菩薩や八大龍王にあやかり「最上の滝」あるいは「龍王の滝」と呼ばれて親しまれているよ。
滝に打たれながら無心で祈ることによって、滝の持つ不思議な力が心身の汚れを除去してリフレッシュさせてくれるの。
<一般の方でもできる滝行体験>
龍泉寺では一般の方でも滝行を体験できるの。
初めての方は指導してくれるから安心だよ。
心身鍛錬の研修として滝行を申込みする企業や団体も増えているそう。
最上の滝(龍王の滝)は1年中枯れることなく滝が流れており、水量が多くなる時もあるの。
充分に気を付けて行う必要があるよ。
また食後すぐに滝に打たれるのは危険行為だからやめておこう。
<大寒の日には寒行も実施>
毎年、大寒の日には極寒の滝に打たれる「寒行」も行っているの。
龍泉寺の寒行は古くから続いてきた修行の1つなんだ。
1年で最も寒い日に修行することで、多くの功徳をもたらすとされているよ。
自身の鍛錬や心願成就の祈願のために寒行をする一般人もいるんだって。
【龍泉寺の住所とアクセス】
住所
岡山県岡山市北区下足守900
アクセス
吉備線の備中高松駅から7Km(タクシーで10分)
山陽新幹線岡山駅から14Km(タクシーで30分)
など。
公式サイトより引用