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2024年7月7日
和歌山県北部のかつらぎ町にある丹生酒殿神社には、社がなく御神木に鎌を刺して願掛けをする「鎌八幡宮」があるの。
御神木に刺さる鎌は、圧巻の姿をしているよ。
今回は丹生酒殿神社にある鎌八幡宮についてまとめてみよう。
目次
【鎌八幡宮とは?】
鎌八幡宮は和歌山県のかつらぎ町にある丹生酒殿神社の社殿裏にあるの。
明治42年(1909年)に丹生酒殿神社に合祀されたよ。
社は存在せず、イチイガシの大樹を御神体としているんだ。
【鎌八幡宮の御神木】
御神木には無病息災・子宝・受験などの願掛けの御祭神として、たくさんの鎌が打ち込まれているんだ。
その願いが成就する時には、鎌が次第に深く突き刺さっていくものの、願いが叶わない時には鎌が抜け落ちると言い伝えられているよ。
鎌が大量に突き刺さった御神木を初めてみた人は、物々しい雰囲気に圧倒されてしまうの。
しかし、その鎌の分だけ願いの強さを感じられるよ。
御神木には古く錆びた鎌、柄がなくなった鎌、新しい鎌などたくさんの鎌が刺さっていて、願いを叶えたい人が古くから現在までたくさん訪れていることが分かるんだ。
鎌打ちは平成29年に禁止されたそうで、今は鎌の形をした絵馬を奉納するようになっているよ。
<ネガティブな願掛けは受け付けていない>
鎌八幡宮の御神木には大量の鎌が刺さっているため、少し怖いイメージがあるよね。
願掛けのために鎌を刺しているんだけど、願掛けはポジティブな心願成就に関してのみなんだ。
怨恨や縁切りなどネガティブな願掛けは受け付けていないよ。
見た目は怖いけど、ポジティブな願掛けのみなのでパワーを感じられるね。
【鎌八幡宮の創建】
鎌八幡宮の創建は高野山開山の歴史に関係するよ。
八幡宮の名前からも分かるように、その起源は神功皇后の伝承にまでさかのぼるんだ。
三韓討伐の時に、神功皇后が用いたとされる幟と熊手が鎌八幡宮の御神体であると言われているの。
御神体ははじめ讃岐国の多度津あたりにあったのが、弘法大師が高野山を開山した時についてきたために、この地に祀られることになったの。
そして神霊が寄りつくものとしてイチイガシの木を祀ったとされているよ。
【鎌八幡宮の御祭神】
鎌八幡宮の御祭神は誉田別大神。
讃岐国多度郡に鎮座する熊手八幡宮から、弘法大師が高野山に勧請したと伝わっているよ。
無病息災、子宝、安産祈願、受験祈願などの願掛けのご利益があると広く信仰されているの。
【鎌八幡宮がある丹生酒殿神社とは?】
鎌八幡宮がある丹生酒殿神社は和歌山県かつらぎ町に鎮座する神社だよ。
高野山のふもと、紀の川のほとりに位置しており、高野参詣道の1つ「三谷坂」の起点であることでも知られているの。
国の史跡「高野参詣道」を構成する資産として、丹生酒殿神社を含む三谷坂が指定されているんだ。
また、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」を構成する資産「高野参詣道」の1つとして丹生酒殿神社を含む「三谷坂」が登録されているよ。
<丹生酒殿神社の名前の由来>
丹生酒殿神社の名前は、紀の川の水でお酒を醸造したことに由来していると言われているの。
また丹生都比売大神が最初に降臨した時に、地主神の竈門明神が紀の川の水で酒を造り、初めて神前に供えたことに神社名が由来するという説もあるよ。
【丹生酒殿神社の歴史と御祭神】
丹生酒殿神社は丹生都比売大神が降臨したと伝わる榊山の麓に鎮座しているの。
榊山一体は、古くから先祖霊をお祀りする聖域だったと伝わっているんだ。
御祭神は以下の通りだよ。
小祠:諏訪明神、八王子神
右座:丹生都比売大神 : 天照大御神の御妹神。
中座:高野御子大神 : 丹生都比売大神の御子神。高野山の名称は、この名が由来と伝わっている。
左座:誉田別大神 : 鎌八幡宮祭神として配祀されている。
【高野参詣道三谷坂とは?】
高野参詣道三谷坂とは、丹生酒殿神社を起点として、丹生都比売神社へ参拝し、町石道を経て高野山を目指す古代からの参詣道のこと。
天皇陛下のお使いが通られたことから「勅使坂」と呼ばれることもあるの。
丹生酒殿神社から「宮滝」を過ぎると上り坂になり、みかんや柿の畑の間を歩くと、紀の川を見下ろす景色が広がるんだ。
道沿いには笠石など信仰に関連する石造物も残っているよ。
涙岩を過ぎたあたりから道は森の中に進み、笠松峠からは緩やかな下り坂となるよ。
田園風景が出てきたらゴールの丹生都比売神社が見えてくるの。
三谷坂の見どころをまとめてみよう。
<頰切地蔵>
平安時代後期に作られた頰切地蔵は、背面を除く三面に如来像が彫られている石造物。
頬が切れているように見えることから「頰切地蔵」と呼ばれるようになったよ。
<笠石>
笠石は塔婆の原型とも言われていて、南北朝時代に作られたもの。
町石道を歩いていた弘法大師空海の笠が風に吹き飛ばされて引っかかったと伝っているよ。
<丹生都比売神社>
丹生都比売神社は1700年前に創建された神社。
御祭神は丹生都比売大神の御子である高野御子大神。
高野御子大神は黒と白の犬を連れた狩人に化身して、弘法大師空海を高野山へ導いたと伝わっているの。
【丹生酒殿神社の見どころ解説】
丹生酒殿神社の見どころを徹底解説してみよう。
<大イチョウ>
丹生酒殿神社と言えば、立派な大イチョウの木が有名なの。
拝殿の右側にある大イチョウは、樹齢300年以上、幹周り526㎝、高さ25mもあるよ。
大イチョウは例年11月初旬頃から紅葉し、11月末~12月初旬にかけて落葉したイチョウの葉が境内を覆い黄色に染まるんだ。
イチョウの絨毯を敷き詰めたような一面が黄色の光景は実に見事で、紅葉時期にはイチョウのライトアップが行われるよ。
また大イチョウの前には「境内を黄に敷き詰めて大いちょう」の句碑が建てられているんだ。
<鳥居>
丹生酒殿神社の鳥居は、参道に一の鳥居と二の鳥居、境内入口に三の鳥居が建っているよ。
丹生酒殿神社参道の二の鳥居は、元宮の鎌八幡宮から移されたと考えられているんだ。
合祀時に鎌八幡宮御神木に奉献されていた鎌を二の鳥居下に埋めたと伝わっているよ。
<社殿>
丹生酒殿神社の社殿は、割拝殿風の社務所兼拝殿、本殿が3殿が建っているよ。
<石燈籠>
拝殿前には石燈籠があるよ。
この石燈籠は、天保5年(1834年)に華岡青洲が寄進したもの。
華岡青洲は、文化元年(1804年)に世界で初めて全身麻酔による乳がんの手術に成功したと言われる人物なんだ。
鎌八幡宮が丹生酒殿神社に合肥されるときに、兄井村から移された石燈籠で、高さは約2m。
「施主華岡随賢」「永代常夜灯」「天保五年甲午5月」の銘があるよ。
華岡随賢とは、華岡青洲が使用していた別名とされているの。
<榊山>
丹生酒殿神社境内の後方にある榊山は、丹生酒殿神社に伝わる三谷の笹踊りに使用する竹が自生しているよ。
また、榊山を超えた谷には丹生酒殿神社には「七尋の滝」があるの。
その滝は、丹生都比売大神が榊の枝を持って降臨したとされる場所でもあるんだ。
【鎌八幡宮の住所とアクセス】
住所
〒649-7133 和歌山県伊都郡かつらぎ町三谷631
アクセス
大阪メトロ谷町線 谷町六丁目駅③番出口より 徒歩15分
大阪メトロ長堀鶴見緑地線 玉造駅①番出口より 徒歩12分
近鉄線 大阪上本町駅より 徒歩15分
JR環状線 玉造駅より 徒歩15分
大阪シティバス62号 上本町四丁目停留所より 徒歩7分
公式サイトより引用